台北市内には松山空港が設けられ、1978年に桃園県大園郷に台湾桃園国際空港が開港するまでは国際空港の地位を有していた。現在は国内線専用空港として運用されており、台湾の主要都市及び離島とを連絡している。尚、将来は松山空港と桃園空港を捷運路線にて連絡する計画が存在している。
台北は台湾鉄道の発祥の地であり、清代には大稲?から基隆及び新竹駅区間での運行がされていた。日本統治時代には清代の鉄道路線を変更し、今の萬華・板橋を経由した。
なお、台北駅より分岐した淡水線及び万華駅より分?する新店線が建設された。前者は1988年に捷運の轉換工事のため廃止、その後台北捷運淡水線として復活したが、後者は巨額の累積赤字に加え道路拡張工事の必要性から1965年に廃止されている。
現在、台湾鉄路管理局の西部幹線(縦貫線は南港駅、松山駅、台北駅、万華駅の4駅が市内に設けられており、その中でも台北駅は台湾交通の中心地の一つとなっている。市内の鉄道は現在松山駅および以東の南港駅を含む区間を除き地下化が完了している。
台北は全台湾で初めて捷運システム(MRT,Mass Rapid Transit)が整備された。運行形態は高架、地下、平面等の複合となっており。連絡台北市と台北県を連絡し、台湾経済圏を形成する交通動脈となっている。現在開通している路線は下記の通り:
木柵線(棕線,1996年開通)
淡水線(紅線,新北投支線含む,1997年開通)
中和線(橘線,1998年開通)
新店線(緑線,1999年開通,2000年開通の小南門線及び2004年開通の小碧潭支線を含む)
南港線(藍線,2000年開通)
板橋線(藍線,2000年開通)
土城線(藍線,2006年開通)
建設中及び計画路線は下記の通り
内湖線
新荘線
蘆洲支線
信義線
松山線
環状線
桃園機場捷運
上記以外にも数線が計画されている。
バス路線は台北市内を網羅し、市内交通の毛細血管としての役割を担う重要な交通機関である。渋滞の影響を避け定時運行を実現する為、市内の主要道路である松江路、信義路、仁愛路、新生南路、民権東西路、南京東西路、羅斯福路、忠孝東西路(未供用)及び敦化南北路(一方のみの設置)にはバス専用レーンが設置されている。市内を走るバスは大きく下記の3種類に分類することができる。
聯営公車
台北市聯営公車管理処は1977年に成立し、台北市及び台北県内で運行される聯営公車路線を一元管理している。旧台北市公共汽車管理処が会社として再編され、大都会客運等の15業者が共同或いは個別に路線を経営している。また一部市内バス路線は台北縣交通局により管理されており、こちらは「県管公車」と称されている。台北市民の足として利用され、また捷運交通を補完する役割も担っている。
地方客運
聯営公車に加盟している事業者が運行する一部路線は交通部公路総局の管理とされている。また聯営公車に加盟していない皇家客運の路線もこのように称されている。
国道客運
国光客運や統聯客運など約30事業主からなる高速バス事業主は全て台北に運行拠点を有している。主な運行拠点は市民大道と重慶北路の交差点の「国道客運総站」に集中しており、国光客運は台北駅に隣接するバスターミナルを有している。
人口が集中している台北では密度の高い道路網が構築されている。1900年代から1980年代にかけて中華路、忠孝東路、仁愛路、羅斯福路、基隆路等の高規格道路が建設されたが、それを補完すべき補助道路の整備が遅れ、特に旧市内では極めて狭隘な道路が出現し、交通動線を阻害するものとなっていた。