古賀政男
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1939年(昭和14年)秋、アメリカNBC放送で古賀政男の作品が取り上げられ全米にそのメロディーが流れた。帰国後、コロムビアで再びヒット曲を飛ばす。『誰か故郷を想わざる』『目ン無い千鳥』『新妻鏡』『なつかしの歌声』等々・・・。映画音楽を中心に第三期古賀メロディー黄金時代を築く。


戦後の活動

戦後は、終戦直後の廃墟、焼け野原に愛情の歌声が湧き上がるような歌を作曲することを念頭におき創作活動を再開した。1948年(昭和23年)に近江俊郎が吹込んだ『湯の町エレジー』が大ヒット。同年には「古賀ギター歌謡協会」(後の古賀ギター学院)を設立。朝鮮特需景気を背景にお座敷小唄でもユニークな作品を作った。

1960年代に入り、歌謡界の変貌とともに古賀政男は美空ひばりに接近した。古賀メロディーよりも濃い船村徹のふるさと演歌、遠藤実、都会派歌謡の吉田正、ジャズのフィーリングを生かした中村八大服部良一などの台頭もあり、古賀政男には新しいスタンスが必要となった。美空ひばりが歌った『悲しい酒』は戦後の古賀メロディーの代表曲である。また、『柔』は美空ひばりが歌い日本レコード大賞を受賞した。

「古賀メロディ」とよばれるこれらの曲は、初期はマンドリン・ギターなどの影響、ジプシー音楽技法による作品があったが、1936年(昭和11年)に発表した『愛の小窓』以後、洋楽調から邦楽的技巧表現の傾向が強まり、1955年以降は演歌の作曲家のスタンスを確立した。伴奏は、自ら指揮するマンドリンオーケストラ、ギターアンサンブル、三味線、ギター、マンドリン、大正琴などを使用し、朝鮮民謡や大陸音楽の影響も少なからず受けたという。少年時代の叙情核、マンドリン・ギターのクラシック音楽などその楽曲はセンチメンタリズムに終始することなく、モダンライフを歌った曲も多い。

作曲活動の傍らで1958年(昭和33年)には日本作曲家協会を創設。初代会長となった。

死去後の1978年(昭和53年)8月4日国民栄誉賞を贈られた。

古賀政男の音楽人生は昭和の歴史そのものと言えよう。


主な作品

丘を越えて(1931年) 歌:藤山一郎

酒は涙か溜息か(1931年) 歌:藤山一郎

私此頃憂鬱よ(1931年) 歌:淡谷のり子

影を慕いて(1932年) 歌:藤山一郎

強くなってね(1933年) 歌:渡辺光子

サーカスの唄(1933年) 歌:松平晃

ほんとにそうなら(1933年) 歌:赤坂小梅

夕べ仄かに(1935年) 歌:松島詩子

緑の地平線(1935年) 歌:楠木繁夫

東京ラプソディ(1936年) 歌:藤山一郎

男の純情(1936年) 歌:藤山一郎

女の階級(1936年) 歌:楠木繁夫

ああそれなのに(1936年) 歌:美ち奴

うちの女房にゃ髭がある(1936年) 歌:杉狂児・美ち奴

青い背広で(1937年) 歌:藤山一郎

人生の並木路(1937年) 歌:ディック・ミネ

のばせばのびる(1937年) 歌:楠木繁夫

青春日記(1937年) 歌:藤山一郎

人生劇場(1938年、1959年) 歌:楠木繁夫(1938年版)、村田英雄(1959年版)

誰か故郷を想わざる(1940年) 歌:霧島昇

なつかしの歌声(1940年) 歌:藤山一郎・二葉あき子

新妻鏡(1940年、1965年) 歌:霧島昇・二葉あき子(1940年)、島倉千代子(1965年)

紫紺の歌(明治大学第一応援歌)(1941年) 歌:霧島昇

そうだその意気(国民総意の歌)(1941年) 歌:霧島昇・松原操李香蘭

南の花嫁さん(1942年) 歌:高峰三枝子

月夜船(1944年、1949年) 歌:波平暁男(1944年)、近江俊郎(1949年)

旅役者の唄(1946年) 歌:霧島昇

麗人の歌(1946年) 歌:霧島昇

悲しき竹笛(1946年) 歌:近江俊郎・奈良光枝

恋の曼珠沙華(1948年) 歌:二葉あき子

湯の町エレジー(1948年) 歌:近江俊郎

雨の夜汽車(1948年) 歌:奈良光枝

シベリヤ・エレジー(1948年) 歌:伊藤久男

三百六十五夜(1948年) 歌:霧島昇・松原操

港の恋唄(1949年) 歌:鶴田六郎

希望に燃えて(1949年) 歌:伊藤久男・霧島昇・近江俊郎・二葉あき子・奈良光枝・高倉敏

赤い靴のタンゴ(1950年) 歌:奈良光枝

トンコ節(1951年) 歌:久保幸江・加藤雅夫

月が出た出た(1951年) 歌:霧島昇・久保幸江

ゲイシャ・ワルツ(1952年) 歌:神楽坂はん子

白虎隊(1952年) 歌:霧島昇

こんなベッピン見たことない(1953年) 歌:神楽坂はん子

見ないで頂戴お月さま(1953年) 歌:神楽坂はん子

りんどう峠(1955年) 歌:島倉千代子

江戸の闇太郎(1957年) 歌:美空ひばり

青春サイクリング(1957年) 歌:小坂一也

永遠に答えず(1957年) 歌:島倉千代子

無法松の一生(1958年) 歌:村田英雄

思い出さん今日は(1958年) 歌:島倉千代子

銀座地階の女(1959年) 歌:コロムビア・ローズ(初代)

花散る下田(1960年) 歌:島倉千代子

東京五輪音頭(1963年) 歌:三波春夫、他

(1964年) 歌:美空ひばり

ウソツキ鴎(1964年) 歌:小林幸子

お島千太郎(1965年) 歌:美空ひばり

柔の男(1965年) 歌:美空ひばり


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki