卒業式
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対面式

近年特に小学校で増えてきた方式である。

その名の通り演台を中央に置かれた卒業生と在校生・保護者、教職員と来賓が向かい合わせになり進行する方式である。そのため在校生と卒業生の目が合うため緊張感が持ちやすく近年多くの小学校などで取り入れられている。

特徴としてステージがあくため様々な演出がしやすい。その一方で、生徒と教職員、保護者、来賓などとの上下関係を希薄にさせることから「悪平等」であるという側面もあり、賛否両論ある。


卒業式での卒業生の服装

制服制度のない場合、(校則の範囲内ではあるが)卒業生や出席する在校生の服装が自由であることはいうまでもない。しかし、多くの卒業生は親などの意向や、慣例の墨守として改まった服装を着用することが多い。 また、その服装文化には、「在校時のフォーマルな服装(昭和戦前期以前の日本、または欧米の伝統的な服装)」場合と、卒業後のフォーマルな(あるいは日常的に着用する)服装に近いものとの2つの文化があるが、後者に近い服装文化が優勢といえる。


幼稚園・保育園

卒園児は、制服(園服)があれば制服を着用する。ない場合は通常の服装か、入学式で着るような服(女児はワンピースにボレロやカーディガン等、男児はブレザーにハーフパンツ)を着用。


小学校

制服制度のある場合は、その制服を着用する。つまり小学校生活の最後まで、ボトムは男子は半ズボン(近年ではハーフパンツも多い)であり、女子は小学生らしいスカートである。

制服制度のない、あるいは体操服が制服同様とされている場合は、卒業生の服装は、「ブレザーなどのややフォーマルな服装」と「小学校卒業後に入学する中学校の制服」の2系統の文化がある。服装を区別する事により、関係者全員に「新しい学校へ進む」事を意識付けする、節目としての効果がある。

前者の場合、中学校入学後も着用することを想定したものが多い。そのため、ボトムは、半ズボン・ハーフパンツや女児らしいスカート・ズボンではなく、男子なら長ズボン、女子でも中学生的なスカートが多い。また和装の卒業生もみられる。

後者の場合、卒業式やその往復時の風景を見た時、見慣れない人はそれが小学校の行事か中学校の行事か判らなくなる様な雰囲気である。中学校の制服が一般的な(既製品のある)学生服セーラー服などの場合、ボタンは既製品のままの場合と、その中学校のボタン・徽章などを事前に取り揃えてつける場合がある。なお、卒業生の進学先のほとんどが同じ中学校(つまり小学校の校区内の公立中学)なら卒業後の連帯感の象徴ともなるが、進学先の私立中学が名門であることを誇示するかのように着用する(あるいは親に着用させされる)卒業生もいる。


中学校

ほとんどの中学校は制服制度があるので、それを着用する。なお、普段は体操着を着用する生徒(そういう校則がある場合)も、この時には制服を着用する。


高等学校

制服制度がある場合それを着用する事はいうまでもない。一部の学校では、「白線流し」と称して制帽白線セーラー服のリボンを結んでに流す例もある(この場合環境保全のため下流で下級生や先生が回収する例が多い)。 制服制度がない場合は、和装(男子は羽織袴、女子はいわゆる昔の女学生風の)・ビジネススーツ・ブレザーなどが多い。この意味で、後述する大学・短大の服装に似る。


大学・短大

和装(男子は羽織、女子はいわゆる昔の女学生風の女袴)・ビジネススーツ・ブレザーなどを着るケースが多い。「ビジネススーツ」が特に多いが、卒業後堅気の職に就く事を誇示するような雰囲気でもある。ただし卒業生の多くがそうした職に就く有名大学においても、京都大学のように一部の学生の奇抜な仮装が「名物」になっている大学もある。角帽とガウン(アカデミックドレス)という「大学」を伝統的に象徴する服装の着用は、欧米や韓国などと違い、日本では一般的でない。東京の武蔵野美術大学では舞台美術を専門とする教授が演出し派手に卒業式を行ったり、学生の仮装が恒例となっている。金沢美術工芸大学も、同様に卒業生の仮装で知られる。神道系の大学の場合は、神官装束、巫女装束の場合がある。防衛大学校では学長の祝辞の後で卒業生一同が正帽を宙に投げ、そのまま講堂から飛び出して行く事で知られている(陸軍士官学校 (アメリカ合衆国)での風習をそのまま頂いたものである。残された帽子は貸与品である為在校生によって回収される)。


証書授与のスタイル

卒業式のメインである「卒業証書授与」では、学校ならびにその規模により、授与のスタイルが異なる。

全員が壇上で授与を受ける
予め決められたコースを壇上に向かって順番に進み、校長から授与を受ける。その際「5人前の者が証書を受け取ったら起立する」など、手順が細かく決められる。担任が司会の教務主任にかわって司会台に立ち、学籍簿を元に順番に指名し(この部分、本節において全て同じ)返事をして起立をするパターンも多い。壇上での礼について、授与を受けた者とこれから授与を受ける者2名が並び、同時に校長に一礼するところもある。きわめて機械的な進行である。筒に丸めてリボンで止めた証書を、校長が卒業生に左手で渡しつつ右手で握手するアメリカ式(大学、士官学校での様子)を行なう学校もある。

クラスの代表が壇上で授与を受ける
学級担任が出席番号順に氏名を読み上げ、呼ばれた生徒は返事をして起立する。最後に「代表者」が指名され、この代表者が壇上で、クラスの代表として人数分の卒業証書を授与される。この場合、前項のように「壇上で並んで礼」ではなく、代表者以外は自分の席で一礼する。クラスごとに「読み上げ」「授与」が行われる。

学科や学校の代表が壇上で授与を受ける
大学など人数が多いところでは、学科単位、あるいは学校全体の代表(総代表)に授与するスタイルが採用される。学位を認定する学校の場合、卒業証書と学位記が授与されるが、それぞれ個別の証書とする学校と、1枚の「卒業証書・学位記」とする学校がある。


卒業式に歌われる歌

幼稚園・保育園の卒園式では、「おもいでのアルバム」など、幼稚園・保育園生活を四季ごとに辿り、もうすぐ小学校1年生になるという内容の歌詞の歌が歌われる事が多いようである。

小学校以降では、国歌・校歌に加え、かつては「蛍の光」や「仰げば尊し」広く歌われたが、近年では他の歌に変わる傾向が強く( ⇒ソース)、「旅立ちの日に」「マイバラード」などの、教師が作った歌がよく歌われるようになっている。学校によっては、教職員と児童生徒が交互に多数の歌を斉唱し、式次第(プログラム)において「卒業(式)の歌斉唱」と記す学校も見られた。

現在は、校長・来賓による祝辞や、生徒間での送辞・答辞、卒業に当たって実施される各種表彰などが中心となり、国歌・校歌以外の歌を多数採用する学校は少なくなっている。

下述するように国歌に関する問題が発生していることもあるが、学習指導要領に則り粛々と斉唱する学校は多くなっている。


卒業式における問題


学生運動による卒業式中止

1968年安田講堂での卒業式実力阻止を図った学生運動によって、東京大学の卒業式が中止になった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen