東京都区部に近い場所として近郊農業が盛んで、農業産出額(2002年)は全国第二位。品目別産出額(2001年度)では大根・葱・蕪・里薯、さらに梨の生産出荷量(2002年)が全国第一位。なお、二十世紀なしは1888年に松戸市のゴミ捨て場から発見された木が発祥とされている。南房総では暖かい気候を利用した花の栽培が盛んで、花の産出額(2001年度)は全国第二位。
特産品としては落花生が全国的に有名である。千葉県の落花生栽培の先駆者として有名な金谷総蔵は、開墾したばかりの痩せた土地にも良く育つ作物を探していたところ、1878年、県令から勧められ落花生の栽培を始める。その後栽培地域は干潟地方(匝瑳郡と海上郡にまたがる地域)から山武郡、香取郡、印旛郡など北総一帯へ瞬く間に広がり、千葉県を代表する作物となった。金谷総蔵の死後、その功績が認められ1906年農商務大臣、1968年農林大臣より表彰される。また、旭市鎌数の伊勢大神宮に「落花生の碑」が建てられている。ちなみに千葉県で最初に落花生が栽培されたのは、1876年の牧野万右衛門が最初といわれている。
また日本の酪農発祥の地とされる。徳川吉宗により、1728年にインド産といわれる白牛(はくぎゅう)が輸入され、現在の南房総市(旧丸山町)で乳製品作りが始まったのが起源とされている。生乳生産量では全国第三位(2000年)。
漁業総生産量(2002年)は全国第五位。銚子港は全国有数の漁港であり、館山、勝浦などでも盛んである。鰯や鯖の水揚げが多い。
東京内湾では海苔の養殖も盛ん。かつては遠浅の干潟が広がる千葉市など東京湾奥部でも養殖が盛んに行われていたが、沿岸の埋め立てに伴い、消滅した。現在は、木更津市や富津市、船橋市などの遠浅の海で養殖されている江戸前海苔は、最高級江戸前海苔として珍重されている。また、近年、香りや味の良いアサクサノリを復活させる試みが始まっている。
製造業・鉱業
江戸時代から醤油・みりんといった醸造業が盛んだった。
現在は千葉港とその周辺埋め立て地を中心とした京葉工業地域の誕生によって、重化学工業が盛んとなった。県の工業の特色として、化学工業と食料品工業の比重が高いことがあげられる。
茂原市周辺では豊富な天然ガスを利用した工業が盛ん。
市原市では工業が盛んで、工場規模は県内でトップ。
天然ガス鉱床(ガス田)から産出するヨウ素は世界でも有数の産出量で、日本が世界に輸出するほとんど唯一の鉱物資源である。千葉県の生産量は年間約5,700t(平成11年)で、全国の約87%を占めている。なおヨードの産出は世界の約35%を日本が占めているが、千葉県は世界一のヨウ素産出地でもある。
県内に工場のある主要企業
利根コカ・コーラボトリング(野田市)
敷島製パン(パスコ)(野田市)
メルシャン(流山市)
稲葉製作所(柏市)
アサヒ飲料(柏市)
ニッカウヰスキー(柏市)
木村屋總本店 (柏市)
日立製作所(柏市・茂原市・習志野市)
宝酒造(松戸市)
合同酒精(松戸市)
吉野工業所(松戸市)
クボタ(船橋市・市川市)
サッポロビール(船橋市)
東芝電波コンポーネンツ(習志野市)
JFEスチール(千葉市)
住友重機械工業(千葉市)
住友建機(千葉市)
山崎製パン(千葉市・松戸市)
日立化成工業(市原市)
旭硝子(市原市)
日本板硝子(市原市)
出光興産(市原市)
宇部興産(市原市)
コスモ石油(市原市)
DIC(市原市)
チッソ石油化学(市原市)
東レ(市原市)
古河電工(市原市)
昭和電工(市原市)
日本曹達(市原市)
三井化学(市原市・茂原市)
三井造船(市原市)
丸善石油化学(市原市)
ライオン(市原市)
東京電力(千葉市・市原市・袖ヶ浦市)
住友化学(袖ヶ浦市)
富士石油(袖ヶ浦市)
吉野石膏(袖ヶ浦市)
東京瓦斯(袖ヶ浦市)
五洋建設(袖ヶ浦市)