内乱と内戦は同義に用いることも多く、厳密な区別はない。しかし一般的には暴動の範囲内であるものを「内乱」と呼び、武力を用いる形態にまで発展したものは「内戦」と呼んで区別する場合もある。英語のcivil war(内戦)の語源はラテン語のbellum civile(ローマ市民同士の戦争)である。
ただし近代的な国際関係・国際秩序が形成された1648年のヴェストファーレン条約以前においては内戦と対外戦争との区別は明確ではない。
内戦と内乱の用語の使い分けは慣習的なもので、明確な区別があるわけではない。スペイン内戦は「スペイン内乱」とも呼ばれる。国際法上の位置づけとしても、南北戦争では両当事者に戦時国際法が適用されたが、ロシア内戦では国際法は無視された。国家の転覆を意図した者には内乱罪が適用されるが、内戦の規模が大きくなると、南北戦争の例のように政治的な理由から同罪の適用が避けられることもある。
内戦は、国内の政治的権力を争うために起こるもの(戊辰戦争、イエメン内戦など)の他、民族的(ルワンダ内戦。南北戦争やボーア戦争も同側面がある)、宗教的(レバノン内戦、スーダン内戦)、イデオロギー的(ニカラグア内戦)な衝突などから生じるものがある。冷戦下では様々な国外勢力が間接・直接的に介入し、事態を悪化させるケースも多かった。一時、冷戦後は国際社会は介入に概ね消極的となったが、EUにとっては域内であり歴史的に重要な地域であるユーゴスラビア内戦や、地下資源(ダイアモンド)の利権をめぐって残虐行為が繰り広げられたシエラレオネ内戦のように冷戦後に悪化するケースも多く、ふたたび国外勢力が介入する場合も多い。民族的なものについては民族紛争も参照。独裁政権の国では民主化要求デモなどの武力を行使しない運動も内乱と規定され武力によって鎮圧されることがある。
近代的な国際関係・国際秩序が形成されたおもに17世紀後半以降の内戦のみをあげる。戦争一覧および独立戦争一覧も参照。
1605年 - 1618年 大動乱 (ロシア)
1641年 - 1649年 イングランド内戦(イングランド - 三王国戦争)
1648年 - 1667年 大洪水時代(ポーランド)
1648年 - 1653年 フロンドの乱(フランス)
1793年 - 1796年 ヴァンデの反乱(フランス)
1833年 - 1839年 第一次カルリスタ戦争(スペイン)
1835年 トレド戦争(アメリカ合衆国)
1839年 - 1851年 大戦争(ウルグアイ)
1847年 分離同盟戦争(スイス)
1851年 - 1864年 太平天国の乱(中国)
1859年 - 1863年 連邦戦争(ベネズエラ)
1861年 - 1865年 南北戦争(アメリカ合衆国) - Category:南北戦争
1868年 - 1869年 戊辰戦争(日本) - Category:戊辰戦争 - Category:戊辰戦争の戦闘
1877年 西南戦争(日本) - Category:西南戦争
1891年 チリ内戦(チリ)
1899年 - 1903年 千日戦争(コロンビア)
1918年 - 1922年 ロシア内戦(ロシア)
1918年 フィンランド内戦(フィンランド)
1922年 - 1923年 アイルランド内戦(アイルランド)
1926年 - 1949年 国共内戦(中国)
1936年 - 1939年 スペイン内戦(スペイン)
1946年 - 1949年 ギリシャ内戦(ギリシャ)