八戸市は、全国有数の水産都市であり、東北有数の工業都市である。 産業活動別の生産額は以下の通りである。[6]
農業産出額........154.9億円(全国87位)(2005年)
工業製品出荷額....4507.4億円(全国151位)(2004年)
卸売業年間販売額....5228億円(全国71位)(2004年)
労働力人口(2005年)124,758人(全国93位) / -3.1%(2000年比)[7]
就業人口構成
第1次産業4.2%
第2次産業23.8%
第3次産業71.6%
八戸市の第1次産業部門は、沿岸部は水産業、内陸部は農業や林業が盛んである。
水産業は2007年(平成19年)の水揚高が数量が146,385トンで全国第3位、金額が244億4,163万円で全国第8位を誇っている。八戸市は水産都市として八戸港などの基盤整備が進められ、豊漁などもあり1956年(昭和31年)から1958年(昭和33年)にかけて3年連続して水揚げ日本一を記録するなど、日本有数の漁港である。最も水揚げ量が多かった1988年(昭和63年)には、81.9万トンを記録している。漁獲高は減少傾向にあるものの、現在でもイカの水揚量は日本一であり、他にもイワシやサバ、スケトウダラなどを中心に水揚されている。[8]
農業は旧八戸市地域では中核農家を中心として、「長いも」「にんにく」「ねぎ」「ピーマン」等の露地野菜が栽培されている。また「トマト」「きゅうり」等の施設園芸野菜や果樹・畜産等、集団的な生産活動が展開されている。さらに、水田転作による「いちご」、「大豆」が栽培されている。特にイチゴは県内一の生産量である。
また、南郷区地域では複合経営を主とした「葉たばこ」栽培のほか、観光振興と連動し、「そば」の産地化、「さくらんぼ」「ブルーベリー」などの果樹生産や農産加工に取り組んでいる。また、水稲作付面積は、1,400ha(2006年)で、平成18年からは、青森県が開発した新品種「まっしぐら」の栽培を拡大している。
果樹は栽培面積が、平成18年で418haであり、その6割は「りんご」が生産されている。花きの作付面積は、平成18年で41haである。主な品目は「菊」、「トルコギキョウ」等の切り花の他、「シクラメン」や「プリムラ類」を中心に鉢花の栽培も多い。
林業は森林面積が約10,219ha(2006年)であり、主として針葉樹の用材用が約6,404ha、他は広葉樹の雑木で低位利用地が多くなっていることが特徴である。畜産は、養鶏を主体としており、平成18年ではその羽数は、約180万羽である。[9]
八戸市の第2次産業の主たるもは、鉄鋼、パルプ・紙・紙加工品製造食品製造、飲料・飼料・たばこ製造・生産である。近年はこれらに加え、電子部品製造業などのハイテク産業の立地も進んでいる。[10] 当市の製造製品出荷額(2005年度)は4507億円で、2000年(平成12年)に比べ12.1%上昇している。2006年度東北地方における製造製品出荷額等の順位は北東北で1位。東北全体では福島市に次ぐ6位である(速報値を含む)。[11]近年の海外への輸出が好調であることが主な要因である。
八戸市は水産資源と地下資源などが恵まれており、大正時代から八戸鉱山や八戸セメントなどを中心に工業が発展した。戦後、臨海部に1951年(昭和26年)日本高周波鋼業八戸工場が立地。1957年(昭和32年)5月、大平洋金属八戸工場完成による砂鉄銑の製造開始され鉄鋼業が増加した。 1964年の新産業都市の指定を契機に、第二臨海工業地帯の造成や、産業道路、工業用水、火力発電所などの基盤整備が進められた。この結果1966年(昭和41年)9月に三菱製紙八戸工場操業開始、1967年(昭和42年)2月に八戸製錬が設立・ 操業を開始、1969年(昭和44年)5月、東京鐵鋼の八戸工場が操業を始めた。これらの大規模工場の誘致により地域雇用を増大させることに成功した。
さらに1989年(平成元年)の頭脳立地法の指定を受け、八戸市の北部に八戸ハイテクパークとその中核施設である八戸インテリジェントプラザが整備された。市の北部に位置する八戸北インター工業団地と八戸グリーンハイテクランドを中心に、ソフトウエア業や電子部品、精密機械部品などの企業集積が進み、高度技術産業の生産拠点を形成している。また、近年の社会情勢の変化に対応させた賃貸型工場「テクノフロンティア八戸」工業団地が整備されるなど、北東北を代表する工業都市として開発と誘致を進めている。[12]
八戸市の卸売業年間販売額は5228億円(2004年)と全国71位である。大型店の店舗数は45店(2004年)で78位。店舗面積は全体で199,935平方メートル(2004年)と全国90位である。しかし、小売店商店年間販売額は3106.7億円(2004年)で伸び率は98.2%(2002年=100)と、やや減少している。