侮蔑
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植物(野菜・草木)に例える

日本語では、植物に例えた侮蔑語も数多く存在し、用いられてきた。

- 野暮ったい物もしくは人を嘲る意味で使われる。

ウド - 「ウドの大木」とは、大きく育ってしまって逆に役立たないもののたとえ。

南瓜(かぼちゃ・カボチャ)

大根 - 「大根足」とは足が大根の如く太い人の事を指す。特に女性に言うと失礼に当たる。「大根役者」とは芝居が下手な役者、売れない役者を嘲る意味で使われる。

茄子

おたんこ茄子

ボケナス


白菜 - (1)白髪頭でオールバックの男性を嘲る。(2)「歯が臭い」の駄じゃれ。

糸瓜(ヘチマ) - つまらないもののたとえ。「だってもヘチマもない」は、言い訳をしようとするものに対して聞きたくないという意を含める決まり文句である。

モヤシ - 痩せ細っていて体力もしくは腕力がなさそうな人のたとえ。

ブロッコリー - パーマの人のたとえ。


有害なものに例える

存在を疎ましく感じる者、または見下すときに、病気を引き起こしたり汚染や公害の原因となるものに例えることがある。

寄生虫 - 他の人や物に依存することのたとえ。

ばい菌 - 主に未成年(小中高生)の間で用いられ、言われた人は深刻な精神的苦痛を受けて自殺に追い込まれるほどであった。今でも一部の地方では使われている。

産業廃棄物 - 実際にあった裁判で、裁判官から「犬のふんは肥料になるが、暴走族は何にもならない産業廃棄物以下だ」という配慮を欠いた発言があったと言われている。


危険なものに例える

ニトロ(グリセリン) - ダイナマイト原材料で、少しの衝撃でも簡単に発火・爆発しやすいことから、怒りっぽい人への揶揄。


直截的な侮蔑


身体的特徴・風貌を指摘する

身体の著しい特徴が侮蔑の対象となることがある。しばしば差別と関連し、特に障害に関連するものはここでは除外する。

身長の低いことを指摘することは、特に男性に対しては多くの文化圏では侮蔑となる。日本語ではチビがこれに該当する。日本の若い女性の間では、平均身長以下の男性にもこの言葉を用いることが多く、本来の意味ではなくなっているとも言われている。この場合は、高身長であることが当たり前で、そうでない男性を侮蔑する言葉として用いられているといえる。

太りすぎていることを指摘することは、特に先進国社会では侮蔑となる。日本語ではデブがこれに該当する他、相撲取りや太った有名人の名前を出す場合もある。ピザは肥満の原因となる高カロリー食品の一つとされることから、転じて太った人間を指す蔑称に使われることがある。アメリカでは特に自己管理能力がないと見做され企業での昇進が遅らされるなど、経済的に差別される傾向にある。しかしこの傾向は国や地域によって異なり、中南米ではさほど侮辱の意が強くない。恋人同士が親しみをこめて相手のことを"Mi gordito"(私のおデブちゃん)などと呼ぶのはよくあることである。また、痩せすぎの体型は日本では太りすぎほどにはマイナスとみなされないが、ガリ、「鶏ガラ」「モヤシ」などの蔑称もある。イスラム諸国では女性は太っているほうが美人と見なされる。

脱毛症などで頭髪が薄くなった人の場合、禿(はげ、ハゲ)が該当する。また、自分の意思で敢えてスキンヘッドにしている人にも使われてしまう。

不細工・不格好、ブ男(醜男、不男)、ブス、醜女(しこめ)、オカチメンコ、オタフク
それぞれ男性ないし女性の容姿が醜いことを指摘する言葉である。
整形美人
整形している人に対する悪口。同名のテレビドラマも参照されたい。
ソース顔・しょうゆ顔
バブル全盛期にOLが男性の顔を味覚になぞらえた言葉。ソース顔とは洋風、しょうゆ顔といえば和風の顔の意。すぐに使われなくなってしまった。こうした表現は過去にもあり、舶来風な様を「バタ臭い(=バター臭い)」という表現があった。


性に関するもの

恋愛・性行為は多くの人が重視する上、需給関係がアンバランスだったり、道徳的に制限が多い都合、侮蔑に関連した表現も多い。最近ではSM系アダルトビデオや、俗に言う「2次元キャラ」、「萌えキャラ」の影響も受けつつあり、そこから生まれた誤解も広まっている。

男性に対し陰茎が小さいことを指摘することは、しばしば侮蔑となる。また、亀頭が小さく、全体的にドリルのように見えることを、「ドリチン(どりちん)」と呼び嘲ることもある。

男性が童貞であることを指摘することは、しばしば侮蔑となる。ただし性行為に関する規制が強い文化圏ではそうでもない。日本では、性交渉の経験がある男性でも、外見や容貌が今風でない場合には、「女性にもてなそうだから童貞」と見なして「童貞」と呼ぶ場合がある(若い女性に多い)。

男性が包茎であることを指摘することは、場合によっては侮蔑となる。また仮性包茎は包茎と異なり生物としてもっとも自然な状態であるが、文化的誤解などにより日本などでは侮蔑と取られる場合がある。日本では、若い女性が男性を罵る言葉としては非常にポピュラーである。また、小学生で陰茎が剥けている者は「ムケちん」といい、中学生以上で包茎の者が侮蔑の対象となる。陰毛の有無に付いても同様で、このように小中学生は共通性を美徳とし、少しでも異なっていると、その良し悪しに拘らず侮蔑の対象となってしまいがちである。

女性の乳房の大小を指摘する(「巨乳」、「貧乳」など)ことは、場合によっては侮蔑となる。ただし、乳房が小さいことを「美乳(微乳と音が同じことから)」と女性自身が言い換えることが日本では流行している。

女性の性器乳首が黒い事を、(性経験が豊富な程メラニン色素が沈着するという誤解から)指摘する事も、侮蔑とされる場合がある。

ヤリマンは貞操観念の薄い女性を侮蔑するときに用いられる。売女、肉便器もほぼ同義語である。特に、肉便器は女性を「男性のための物」として見ている事になるため、問題視される事も多い。なお、男性に対して同じようにヤリチンということもある。両者とも若年層では羨望の意味が濃く、年齢が上がるに従って侮蔑的意味が濃くなるようである。

インポは、インポテンツED)の略であり、勃起不全の意を表わす。幼児語の「ちんぽ」と陰茎の合成語のように聞こえることから、言われた人はそうした自覚の有無にかかわらず、強い不快感を示す。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki