侮蔑
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人種や民族に対する蔑称

以下は人種差別に関する代表的な語彙であり、ヘイトスピーチとみなされ公共の場での発言は著しく忌み嫌われる。

日本人に対する蔑称としてはジャップ、あるいはニップ(ジャップよりもさらに意図的に用いられる)がある。蔑称としてのこの言葉の起源はアメリカ合衆国にあるものの、現代の同国における『ジャップ』の意味はほぼ『ジューイッシュ・アメリカン・プリンセス(Jewish-American Princess)』のみを表す。したがって『日本人乃至はそのエスニックを指す蔑称』としての『ジャップ』の認知度およびその用例は、現代の同国においてはほぼ皆無に等しい状況となっている。

中華系国家・地域(中国台湾香港シンガポールなど)では日本・日本人の蔑称として「日本鬼子」(リーベンクイズ 日本軍が“日本(リーベンクイ)”と呼ばれていた事から)や、「小日本」(シャオリーベン)が、また韓国北朝鮮では「チョッパリ」(???、豚足野郎の意。足袋を豚の蹄に見立てた表現)や「ウェノム」(??、「ウェ」は日本の古名「」より。よく漢字で「倭奴」と書いて「ウェノム」と振り仮名を振ることがあるが「ノム」は朝鮮語の固有語であって「奴」の訓ではない)が使われる。

アメリカおよびアメリカ人に対する蔑称としてアメ公がある。メリケンは古くからアメリカを指す語として用いられてきたが、この種の言葉には珍しく侮蔑的な意味合いは少ない。とは言え、これも蔑称と取られることがある。ヤンキーは、アメリカ東北部に住む人、ないしアメリカ人全体の自称または他称で、自称である場合は自尊的に用いられるが、アメリカ以外の国ではアメリカ人に対する尊称だったり蔑称だったりとまちまちである(日本においては別の意味で用いられることが多いため、アメリカ人を指す場合に侮蔑的に使われることは多くない)。ワスプ(WASP: White Anglo-Saxon Protestant)は、アメリカにおける白人支配者層を意味する言葉で、他称の場合は逆差別的なニュアンスを強く含む。グリンゴは主に中南米でアメリカ人を蔑むときに用いられる。また戦前の日本では「鬼畜英米」(この語はイギリスに対する蔑称でもある)、現在の中国では「美帝鬼子」などの蔑称が政策的標語として掲げられている例もある。

ニガーは、主にアメリカにすむ黒人に対する侮蔑語。また、黒人同士でニガーと言い合うのは兄弟という意味合いがあるため、侮蔑というよりは自嘲に近いものがあるのかもしれない。中国語のひとつ、広東語では黒人に対する侮蔑語として「黒鬼」(ハッグワイ)がある。日本では「クロンボ」がそれにあたる。

日本語における欧米人に対する蔑称としては「毛唐」がある。ほかにロシア人に対するロスケ(“露助”より。露助は「ロシア人」を意味する「ルースキー」の音訳で当初は蔑称ではなかった)、イタリア人に対するイタ公、フランスに対するおフランス野郎など。

ユーロトラッシュは、アメリカ合衆国を主とする北米におけるヨーロッパ人を指す蔑称。

イギリス人に対しては「ジョンブル」「ライミー」、ドイツ人に対しては「クラウツ」、アイルランド人に対しては「人参頭」がある。

英語のチンクは中国人を意味する侮蔑語。チーノは、ラテン系言語で中国人を意味する一般語彙であるが、中南米では中国人の蔑称として使用されている。また、時として東洋人全般を蔑むのにも使用される。

チン、チャン、チョンは、中南米において東洋人全般を蔑むときに用いられる。

特にチョン(チョン公)については日本でも、朝鮮民族全般への蔑称として使われる。日本での語源は「朝鮮」を日本語読みした「チョウセン」および韓国・朝鮮語読みの「チョソン」(??)を短縮したものという説、「総角」(??、チョンガク。日本では「チョンガー」と発音されている)に由来するという説、「朝鮮高校」を略した「朝高(ちょうこう)」が「チョン公」に訛ったという説などがある。「チョウセンマツタケ」「チョウセンアサガオ」「チョウセンハマグリ」などは正式名だが、これらから転じた侮蔑的な接頭語として「チョウセン」があり、「チョウセンベンツ(マツダ・ルーチェ)」「チョウセンポルシェ(マツダ・RX-7)」、甚だしいものでは「チョウセンヒトモドキ(朝鮮民族)」など、嘘・捏造・紛い物や正統性に欠けるなどの否定的な評価に基づいて用いられる。

また、日本人が中国人に使う蔑称としてはチャンコロや、その下略形の「チャン」や「シナ」などがある。ただし「シナ」については蔑称かどうか日本国内で意見が分かれている(詳しくは支那のリンク先を参照)。


グックは、アメリカ合衆国において韓国人・朝鮮人を蔑むときに用いられる呼称。「大韓民国」の韓国・朝鮮語読みである「テハンミングク」が「テハンミングック」と聞こえることが語源とされる。広くは韓国朝鮮人だけでなく東洋人全般への蔑称としても使われる。

三国人(第三国人)は、戦後GHQ朝鮮台湾など日本の旧植民地を「Third Nations(決して敗戦国ではないが、戦勝国にも数えられない第3の国)」と呼んだことから生まれた呼称である。当初は自ら「三国人」と自称し、敗戦国民である日本人と差別化するために積極的に使用していた時期もあったが、戦後の混乱期に日本人との間で強い摩擦を生じていくうちに、いつしか侮蔑の意味合いが加わり、在日コリアン、在日中国人に対する蔑称として認識されるようになった。類義語にザイニチがあるが、今のところはまだ三国人ほどの侮蔑のニュアンスはないようである。

特に第二次大戦前には、朝鮮を「鮮」、朝鮮人を「鮮人」と呼び習わしていた。「内鮮一体」、「不逞鮮人」などの使い方がされ、戦後も1965年日韓国交正常化までは、韓国、北朝鮮をそれぞれ「南鮮」「北鮮」と呼んでいた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki