おおよそ次の2つに大別される。詳細は個別の項を参照。
上座部仏教(小乗仏教[1])
大乗仏教
伝統的に仏教を信仰してきた諸国、諸民族は、経典の使用言語によって、サンスクリット語圏、パーリ語圏、漢訳圏、チベット語圏の四つに大別される。パーリ語圏のみが上座部仏教で、のこる各地域は大乗仏教である。
サンスクリット語圏
ネパール、インド(ベンガル仏教、新仏教等)
パーリ語圏
タイ、ビルマ、スリランカ、カンボジア、ラオス等。
漢訳圏
中国、台湾、韓国、日本、ベトナム等。
チベット語圏
チベット民族(チベット、ブータン、ネパール、インド等の諸国の沿ヒマラヤ地方に分布)、モンゴル民族(モンゴル国、中国内蒙古ほか、ロシア連邦のブリヤート共和国、カルムイク共和国)、満州民族、トルコ系のトゥヴァ民族(ロシア連邦加盟国)等。
各大陸の仏教徒数は次のとおり。[要出典]
アジア - 4億人
南北アメリカ - 360万人
ヨーロッパ - 180万人
オセアニア - 40万人
アフリカ - 8万人
このように、世界宗教とはいえ、アジア(特に東アジア・東南アジア)に片寄って分布している。
仏教徒が1千万人以上いる国は次のとおり。
中国 - 1億人
日本 - 9千万人
タイ - 6千万人
ベトナム - 4千万人
ミャンマー - 3800万人
スリランカ - 1400万人
カンボジア - 1200万人
韓国 - 1100万人
(英語版 ⇒Buddhism by countryより - 現時点は違う数値を示している)
仏教の教えの基本は、三法印(3つの根本思想)である。(三法印に一切皆苦を付加し、四法印とする経典もある)
諸行無常 - 一切の形成されたものは無常であり、縁起による存在としてのみある
諸法無我 - 一切の存在には形成されたものでないもの、アートマンのような実体はない
涅槃寂静 - 苦を生んでいた煩悩の炎が消え去り、一切の苦から解放された境地が目標である
一切皆苦 - 一切の形成されたものは、苦しみである
釈迦の悟りの内容は、四諦と縁起及び無我である。以下にその関係を整理された十二支縁起を示す。
無明(無知)
行(潜在的形成力)
識(識別作用)
名色(心身)
六入(六感覚器官)
触(接触)
受(感受作用)
愛(渇愛)
取(執着)
有(存在)
生(出生)
老死(老いと死)
これは、なぜ最大の苦である「老死」の不安の下で生きているのかの由来を示すと同時に、「無明」の状態を覚醒する事により、「老死」が克服されるという根拠も示している。
このように仏教では、救いは超越的存在(例えば神)の力によるものではなく、個々人の実践によるものと説く。すなわち、釈迦の実体験を最大の根拠に、現実世界で達成・確認できる形で教えが示され、それを実践することを勧めている。
なお、仏教での神は、六道を輪廻する一切衆生の一部をなし、輪廻という苦の中にある点では、他の衆生と同様、特別な存在ではない。悟りを得たとされている釈迦も仏教の開祖ではあるが一人の人間であり、既述の通り、セム・ハム系(特にセム系)の唯一神のような全能な人格・超越者ではなかったし、釈迦自身も、神を自称することはなかったし、神について教えてもいないのである。
その教えから根底にニヒリズムがあるように思われがちだが、煩悩を滅することによりこの世の現実の姿(実相)を感得しようとするもので、自己否定をするものではなく一切を肯定しようとする面が強い。
詳細は上座部仏教を参照
上座部仏教の目的は、個人が自ら真理(法)に目覚めて「悟り」を得ることである。最終的には「自分として執着している自我(アートマン)は実体ではない(無我)」と覚り、苦の束縛から解放されること(=解脱)を求めることである。一般にこの境地を涅槃と呼ぶ。
上座部仏教では、釈迦を仏陀と尊崇し、その教え(法)を理解し、禅定などの実践修行によってさとりを得、煩悩をのぞき、輪廻の苦から解脱して涅槃の境地に入ることを目標とする。
詳細は大乗仏教を参照
大乗仏教では、悟りを得ることはこの世の全てのもの(無常なもの)は空であること(色即是空)を知る手段に過ぎないとし、空を五感で体得することを最終的な目標とする。