詳細は姿勢制御を参照
地球センサ、太陽センサ、恒星センサと、慣性誘導装置、制御用計算機より構成される。これらを組合せ制御系を構築し、衛星を必要な姿勢に変更したり、姿勢を保つことを司る。
電源系
太陽電池、蓄電池、変圧装置、制御・分配装置により構成され、蓄電池への充電制御や、搭載機器への電力供給制御、回路の保護(ショート耐性)等をする為のサブシステムである。
衛星の種類によっては、衛星分離を検出し、衛星を起動させる。
惑星探査機では太陽電池が使えない事があるが、その場合は原子力電池など代替の電源を用意する。
衛星は宇宙空間にて高温から低温の過酷な環境に晒される。また、真空である宇宙空間では輻射による廃熱しかない。そのため、搭載した機器が良好に動作するためには、動作温度に収まるよう上手に設計する必要がある。実際のハードウェアとしては、次のような手段を駆使して実現する。
サーマル・ブランケット
断熱材のこと。熱の出入りを抑える。
ヒートパイプ
熱源からの過剰な放熱をラジエータまで伝達する。
ラジエータ
熱放射器のこと。
ヒーター
過剰に冷却されないよう機器を暖める。
静止衛星では、夏至、冬至、春秋分の条件下で、太陽光の当たり具合や、地球からの輻射を考慮しながら、有限要素化した衛星の構造モデルを用いて設計解析する。
テレメトリ・コマンド・レンジング系
テレメトリ
地上の管制局に衛星の状態を送信する機能。
コマンド
地上からの命令を受信し、衛星に搭載された機器の制御をするための機能。通信速度は遅くてよい。
レンジング
地上局と衛星の測距を行うための機能。衛星は日々、軌道がずれていくため、そのずれを把握するために行う。
衛星は、打上げ時、分離時に大きな衝撃を受ける。その際に、衛星自体や、搭載した機器が破損しないよう設計されている必要がある。
推進系
計画軌道に衛星を投入しても、放置しておくと、地球の重力異常や、太陽風による擾乱のために、徐々に軌道が変わっていく。そのため、スラスターを稼働させ、軌道制御を行う。
偵察衛星の場合、偵察のために必要な軌道変更を行うためにも使われる。
静止衛星の場合、静止トランスファー軌道から静止軌道に軌道変更するためのアポジ・モーターを搭載するが、それも推進系を構成する。
静止衛星が寿命を全うし、残骸が貴重な静止軌道を占有することがないよう、最後に軌道高度を上昇させるためにも使用する。周回衛星が、地球に落下するとき、安全な突入軌道にするためにも使用できる。
設計モデル
設計確認用
ブレッドボード・モデル
エンジニアリング・モデル
熱・構造モデル
プロトタイプ・モデル(PM)
実際に打ち上げるもの
プロト・フライトモデル(PFM)
フライト・モデル(FM)
衛星プロジェクトを完遂するためには、以下の要員が必要である。
ライン
プロジェクト責任者
主任技術者
搭載機器担当技術者
バス担当技術者
試験監督
ミッション解析担当技術者
プロジェクト管理担当
スタッフ
契約担当
品質管理担当
法務担当
2008年(平成20年)度に打ち上げるH-IIAロケットには、一般公募から選考された小型衛星がピギーバック衛星として積み込まれる。多くは大学などの研究プロジェクトとなったが、二件の民間プロジェクトが選ばれ、これまで政府や公的機関の物とされてきた人工衛星プロジェクトに、今後民間企業が参入するきっかけと注目されている。
SOHLA-1(愛称「まいど1号」) - ⇒オフィシャルサイト
東大阪工業地帯の中小企業が共同で設立した東大阪宇宙開発協同組合による衛星。NEDOに委託されて開発する「汎用小型衛星PETSAT」の実証衛星と位置付けられる。
かがやき(SORUNSAT-1) - ⇒オフィシャルサイト
宇宙開発関連のシステム開発も手がける大手システムインテグレーターであるソラン株式会社と宇宙関連技術のコンサルタント会社であるウェルリサーチ、更に東海大学衛星プロジェクトによる合同プロジェクト。「障害を持った子供達の夢をつなげる活動」をメインコンセプトとしている。
衛星製造業者
日本
三菱電機
NEC東芝スペースシステム
米国
Boeing
Lockheed Martin
SS/L
TRW
欧州
Alcatel/Astorium
EADS
打上業者
日本(打ち上げ作業そのものは宇宙航空研究開発機構(JAXA)に委託する)
ロケットシステム(RSC)(1990年?2006年2月)打ち上げ実績は試験機を含め3機のみ。