亀仙人
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前述の通り、武道家としては武術の神・「武天老師」と称されるほどの人物。体内の潜在エネルギーを一気に放出するという大技「かめはめ波」を、50年かけて編み出した。

弟子の指導方針は身体の鍛錬のみならず、精神の鍛錬や初歩的とは言え学習の時間も取る[9]など、立派な人間の育成、人格教育ということに主眼を置いたものである。また、弟子を一定の武術の型にはめないのか、弟子は自己流の武術の型や独自の技を持つ者が多い。彼の弟子は「亀仙流」と呼ばれ、胸と背中に「亀」と書かれた山吹色の道着を着ている(アニメでは赤もしくは橙色、微妙な色使いがコスト上再現不可な為とされている)。

弟子には孫悟空、クリリン、ヤムチャがおり、悟空に関しては、亀仙人がMAXパワーで放ったかめはめ波の見よう見まねで悟空がかめはめ波を放ったのを見て、亀仙人自ら声をかけてスカウトしたほど。当初、プーアルと共にブルマ達を尾行しそれを陰で見ていたヤムチャの弁によれば、亀仙人は滅多なことでは弟子を取らないということであり、ヤムチャは驚いていた。彼らは、後に亀仙人の元を離れ独自に技を磨くことになるが、自分を鍛えてくれた師匠への尊敬の念を込め、あえて亀仙流の道着を着用し続けていた。ただし後に悟空は同デザインを採用しながらも亀の文字がかかれていない道着を着用している。

古くは孫悟飯 (孫悟空の育ての親)、牛魔王も弟子入りしていた。また牛魔王の娘・チチは、亀仙人本人に「(戦いぶりが)亀仙流に似ている」との印象を与えている。

そのため、孫一家の武術にかなり影響を与えており、界王星での修行後の悟空や直接修行を受けていない孫弟子に当たる悟飯(ただし基本はピッコロが教えている)とパンや曾孫弟子に当たる悟天(基本は孫弟子であるチチとの組み手)も亀仙流道着に似せた道着で戦っている。

自身の師匠は、その昔自らの命と引き換えに、ピッコロ大魔王を魔封波で封じ込めた武術家、「武泰斗」。武術のライバルには、後の孫悟空の仲間・天津飯餃子(チャオズ)の師匠である「鶴仙人」がいる。2人は若い頃、ともに武泰斗のもとで修行していた兄弟弟子(アニメでは、亀仙人の弁によると自分が武泰斗様の一番弟子とのこと)だったが、武泰斗の死後、鶴仙人が悪の道に走ったために袂を分かっている。[10]


青年時代

若かりし頃の亀仙人については、原作ではピッコロ大魔王を封印して絶命した自身の師・武泰斗を当時兄弟弟子であった鶴仙人と共にその最期を看取るシーンくらいしか描かれていないが[11]、アニメでは初めてカリン塔を登ったときのことを回想する場面や、神殿での修行の一環で悟空が神様によりタイムスリップさせられ、武泰斗に師事していた頃の当時18歳だった亀仙人たちに出会うという、アニメオリジナルストーリーである第129話「時をかける悟空」などでもその姿が描かれている。[12]このエピソードではタイムスリップしてきた悟空に対し、自己紹介で脅威の亀ちゃんと呼ばれていると語り、ファンファンという女性を巡り鶴仙人と対立しているが、当時の鶴仙人(当時の亀仙人いわく「バカ鶴」)に瓦一枚割れないとバカにされたり、また彼の蹴りを喰らった際には腰が抜けたりしており、この時点ではまだ「武術の神」としての片鱗は見られない。前者の武泰斗の死を看取るシーンでは亀仙人・鶴仙人共にサングラスは掛けておらず髪は剃っており、道着もクリリンが亀仙人のもとに入門した当時に着ていた多林寺の道着のような服を着ていたため、修行僧といった出で立ちであったが、アニメオリジナルで描かれていた彼の姿は、ごく普通の若者といった感じで髪はまだフサフサ、当時からすでにサングラスを着用し、中国風の服を着た姿で登場。第82話「暴れ怪獣イノシカチョウ」で亀仙人の自宅(カメハウス)にあったアルバムに収録されていた当時の彼の写真をみてブルマは「いい男」と評している。

また、先述の通りカリン塔に登り、そこにいる仙猫・カリンの下で3年間修行していたことが劇中で判明している。カリンとの稽古をつけていた悟空が、隙を見て超聖水の入った壷を奪おうとしたのをやめた際にカリンは「亀仙人とは一味違う」と評しており、亀仙人はカリンから隙あらば壷を奪おうとしたこともあった様子が窺え、悪戦苦闘の日々を送っていたようである。


ストーリーへの関わり


ジャッキー・チュン

弟子となった悟空とクリリンを第21回天下一武道会に出場させるが、強くなった弟子達が優勝し、慢心して天狗にならぬようにという師匠としての想いから、変装をし老武術家・「ジャッキー・チュン」の名で自分も大会に出場。準決勝でクリリンを、決勝で苦戦はしたものの、悟空を破り見事優勝している[13]。なお、このときの優勝賞金はほぼ全額悟空の食事代に消えた。

「密かに修行」(亀仙人本人の心の中のセリフより)し、さらに腕に磨きを掛けた上で3年後の第22回大会でも準決勝まで進出し、天津飯と闘うことになる。[14]だがその試合やそれまでの弟子達の試合を見る中で、次の世代にも強い人間が育っていることを確認し、同時に弟子達が自分に驕るような器ではないと気づいた亀仙人に、闘う理由は残っていなかった。結果、自ら場外に降りるという形で棄権、ジャッキー・チュンとしての最後の試合を終えた。この試合と決勝戦で桃白白のような殺し屋を目指していた天津飯に殺し屋ではなく、武道家としてまっとうな道を歩むきっかけを与え、餃子と共に2人を師である鶴仙人から離反させた。なお、23回大会は「もうおぬしら(弟子達)には歯が立たん」という理由で出場を見送り、観客の一人として彼らの試合を観戦するにとどまったものの、大会終了後「神をやめるべきだった」という地球の神に対し、長年悟空達を見てきた年長者ならではの言葉で諭している。

ジャッキー・チュンの正体が亀仙人だと知っているのは、天下一武道会の受付係とナムと天津飯、鶴仙人だけである。しかし、そのスケベぶりからヤムチャに正体を見抜かれかけたことはあった。またアニメでは家系図を作り亀仙人の従兄弟と誤魔化した事もあるが、後のセル編ではクリリン、ウーロンなど仲間全員が結局知ってしまったような描写が会話の中であった。

名前からもわかるようにジャッキー・チェンのもじりであり作者の鳥山はあまりにもそのままな名前であったために後年「もう少し名前をひねっとけばよかった」とも語っている。なお、ジャッキー・チュンという香港のスター俳優も実在する。


ピッコロ大魔王編

ピッコロ大魔王が再び地球上に蘇った際には、悟空にクリリンの仇討ちへと飛び出すのを止めようとするが、彼は無視してそのまま行ってしまった。そのため、ピッコロを消滅させるべく天津飯、餃子と行動を共にしてドラゴンボール集めを行う。死を覚悟でピッコロとの対決に臨む際、もし自分がピッコロの封印に失敗しても天津飯ならばいつか仇をとってくれることを信じ、睡眠ガスが入ったスプレーを吹きかけて彼を眠らせ、一人戦いに赴く。そして、かつて師匠である武泰斗がしたように自らの命と引き換えに電子ジャーで大魔王を封じ込めるべく魔封波を使用。だが、目測を誤って外し(アニメでは、風圧で蓋が閉まり)失敗。封印することが出来ぬまま、体力を使い果たし死亡した(そのため、厳密に言えばピッコロ大魔王に殺されたわけではないのだが、カリン様は「殺されおった」と表現した)。このシーンは作中における亀仙人最大の見せ場となっている。

その後悟空によって大魔王は倒され、神龍も復活。ドラゴンボールで無事生き返ることとなった。


悟空青年期以降

サイヤ人編やセル編では、インフレの進む戦闘力についていけず悟空らとの実力の差が拡大し、ほぼ非戦闘要員になる。自分の無力さを悔いる姿が見られる。魔人ブウ編では2度目の死を迎えているが、ピッコロ大魔王編時同様、後にドラゴンボールにより生き返っている。


必殺技

ジャッキー・チュン変装時にのみ繰り出した技を含む。
かめはめ波


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki