中学受験
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学習塾

中学受験のための学習塾は進学塾と称され、公立小学校の学習進度よりも速く進む、若しくは扱っていない内容を扱うカリキュラムを組んでいるのが特徴である。難関校志望者向けに特別なプログラムを用意する進学塾もある。一般的に中学受験をする場合、学習塾に通う生徒の割合は高いとされている。一方、学習塾通いが要因で学校の授業や行事を軽視する、遊び時間や睡眠時間が削られる、夜道を歩くのが危険など子供の生活や安全が蝕まれるとする意見もある。


自習

中学受験対策を行う学習塾が近辺にない、または費用を節約したい場合、通信教育参考書を利用して自習をすることになる。本人の意欲が低い場合はあまり成果が上がらない方法であるが、自習の力が身に付けば、後々有意義であるというメリットもある。中学受験用参考書は、一般に分厚く、検定済教科書の内容をはるかに超えている。代表的なものとしては「応用自在」や「受験全解」や「特進クラス」シリーズがある。数学の教材で有名な東京出版算数の参考書を出版している。四谷大塚では「予習シリーズ」という自宅学習用教材を利用しているため、学習塾に通っていても自宅学習をする場合もある。この「予習シリーズ」は四谷大塚に通っていなくても本部で購入することができる(市販はされていなく、通信販売で購入)。


模擬試験

通塾であれ家庭学習であれ、身についた学力を測定し、志望する学校への合格可能性をさぐるために模擬試験を利用することになる。模試は、首都圏では・四谷大塚(合不合判定模試)・日能研(全国中学入試センター模擬試験)・首都圏模試が、多くのシェアを占めている。また、関西では各学習塾が個別に模試を行うことが多い。中学校の入試科目数にあわせて、4科と2科の偏差値を分けて出す模試もある。また6年生には模試ごとに出願先を調査して、学校別の出願動向、偏差値、難易度といったデータを提供している。

中学受験時の模試を受けるのは、小学生のうち受験対策をとっている比較的学力上位層に限られるし、そもそも日本の私立中学校生徒数は6%程度(文部科学省「学校基本調査」/平成17年度)でしかないため、かなり少数精鋭の集団である。しかし高校受験時は、高校進学者・そのうちの模試参加者ともに中卒者の多数を占め、大学受験時も、大学進学者・そのうちの模試参加者ともに高卒者のかなりの割合を占める。


過去問題集

中学受験用の過去問はさまざまな出版社から出版されている。学校によっては実際に使われた試験問題、解答用紙を有償販売または無償配布しているところもある。

中学受験は学校ごとに出題傾向、出題方式の差が大きいので過去問を解いておくことは重要である。過去問と違い模試は、採点の都合上記述問題が少なく、出題分野の偏り、解答方式の違い、といった点からも出来不出来がそのまま志望校の合不合にあてはまるわけではない。

そこで不慣れからくるロスを最小限におさえる効果をねらって、6年後半から志望校や併願校、出題傾向の似た学校の過去問にとりくむ塾・家庭が多い。試験の出題形式、答案の書き方に慣れるために、数年次にわたる過去問を、実際の時間配分にあわせて解く場合が多い。かつて出題された問題がそのまま出題されるわけではないが、よく似た問題が、あるいは出題の仕方・解答のさせ方が繰り返される傾向にある。

ただし、受験本番の緊張や環境までは再現できないことや、配点、採点基準や合格最低点が公表されていない場合も多いことから、過去問の出来によって合格可能性を有意に判定することは難しい。


試験内容


出題傾向

小学校で学習する事項を超えた知識は求めないのが通常だが、その範囲の中で応用力を問うため限られた知識を最大限に活用させる傾向がある。そのため教科書の内容を理解するだけでなく、解答への糸口を見いだせるよう多面的なものの見方を身につける必要がある。最近では、就職に際してのSPIにも似た形式で、知識量を問うのではなく、思考や判断力、作業量や正確さを問うような出題がなされるようである。

文部科学省が私立学校に対して学習指導要領を逸脱しすぎないよう要請し、中学校側も小学校で学習している範囲にて出題していると公言しているが、公立小学校のテストで毎回満点を取れる生徒でも塾や参考書で受験対策をしないと、中堅校であっても合格するのは難しい。

一般的なイメージと異なって、最難関校を中心に、かなりの思考力・潜在能力を問う問題が多くなってきており、それを学ぶことを中学入試のメリットとする論者も増えてきた[要出典]。


国語

国語漢字、語法、ことわざなどの基礎的な国語力を問われるほか、読解力を見る長文読解問題が出題される。長文問題は指示語など、文章の要旨に関する出題が多い。アドミッションポリシー、すなわちどんな生徒に入学して欲しいか工夫しやすい科目であることから、工夫を凝らした出題をする学校が見うけられる。近年、有名作家の文を使用した入試問題をそのままHPや過去問集に掲載したとして、複数の会社の出版物などが問題となった。近年では記述問題を出す学校が急増し、入試に占める国語の重要性が高まりつつある。また、物語文が中心であることも特徴的である。

文法

漢字

四字熟語

文節

ことわざ

外来語


長文読解

指示語

接続詞


算数

算数は実力・点数の差が付きやすいと言われ、難度の点でも話題に上ることが多い。上位校では出題傾向もまちまちだが、おおまかに、問題数が多く、正確さとスピードが重視されるタイプの学校と、応用問題のみ数問の出題の学校とに分かれる。

文章題は、小学校では方程式を習わないため、それを回避しながら入り組んだ問題を解かせるものになる(方程式を使わずに回答するという制限を付けると、大人には逆に難しい)。

中学では方程式を導入する際、方程式を立てさえすれば、あとは問題の意味を考えなくても自動的に答えが出るという問題を与え、方程式の有用性を強調するが、受験算数では、問題の意味を最後までひきずりながら解かなければならない問題も多く、方程式を使うと意味がたどりにくくなる。

計算問題

かっこのある計算

四則混合計算とその逆算

計算パズル

小町算もどき

小町算とは、小野小町が、言い寄って百夜通いをしていた深草少将の死を悼んで考え出した計算といわれ、123456789の数字に四則などの演算記号やかっこを挿入して計算結果が100(99という説もある)になる計算式を作る問題。

挿話の出典は世阿弥浄瑠璃による架空のものであるとする説がある。

転じて、いくつかの数字に演算記号やかっこを挿入して与えられた数にする問題を小町算と称する、あるいは区別して、小町算もどきと称する。それに従えば、小町算は中学入試にはほとんど出ないが、小町算もどきはしばしば出ている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki