近代漢語(元代、明代、清代)
語彙面、文法面で、文語と口語の差が広がった。明代から清代には、口語小説が広く書かれるようになった。
元代と清代には北方語を中心にアルタイ語の影響を大きく受けた。
元代口語には文末助詞の「有」が多用された。
都のあった北京の言葉を中心に中国語の統一がさらに進んだ。
現代漢語
辛亥革命(1911年)に前後して「官話」から「國語」に呼称が変わった。台湾ではその名が今でも受け継がれているが、中国本土ではその後中国共産党が北京方言を簡略化したものを採用し、「普通話」と再び名を改めた。
1917年に、胡適を中心として書き言葉を「文語体」(文言文) から「口語体」へ変えようとする動き(白話運動)が広がり、文学革命が起こった。陳独秀の『新青年』や魯迅の『阿Q正伝』が有名。
1919年の五・四運動で、民族意識が高まり、中国標準語の普及に一層拍車がかかった。
中華人民共和国では、正書法として簡体字が採用された。
中国語を第一言語としている人は一般的に約12億人と言われており、かつ、第二言語としても約2億人が使用している、世界で最も多くの人口に話されている言語である。同じ中国語であっても、例えば、北京語(北方語の一つ)と広州語(粤語の一つ)と上海語(東部に分布する呉語の一つ)では発音、語彙ともに大きく異なるだけでなく、文法にも違いがあるため、直接会話するのは非常に困難であるが、共通の書面語(書き言葉)が発達しているため、字に書けば意思疎通は比較的容易である。
中国語の各「方言」は共通の文字組織(漢字)を持っているものの、異なる大方言話者との会話による相互理解は事実上不可能に近い。よって、方言話者では学校教育や放送で使われる「普通話」とのバイリンガルとなっていることが多い。
方言区分は議論のあるところであり、いくつに分けるか学者によって異なっている。二分類では、長江が南北の等語線とほぼ等しく(南通、鎮江などは例外)、これより北と西の内陸部が「北方語」(および晋語)、これより南がその他の方言地域に分類することができる (Encyclopadia Britannica, Inc., 2004)。また、北方(ほっぽう)・呉(ご)・?(かん)・湘(しょう)・?(びん)・客家(はっか)・粤(えつ)に分けるのが七大方言であり、さらに晋(しん)・徽(き)・平話(へいわ)を独立した大方言と考える十大方言もある。その他、分類が定まっていな小方言群がある。 ⇒Ethnologue は、漢語(中国語)を14の言語に分類している (SIL International, 2004)。これは下記で述べる中国の平話を除いた九つの方言にキルギスのドンガン語を加えたものである。なおこの場合、?語は?北語・?東語・?南語・?中語・?仙語の五つの言語に分けられている。
国民の意思疎通を容易にするため、中華人民共和国では、中央政府の標準語政策により、北方語の発音・語彙と近代口語小説の文法をもとに作られた「普通話」 (p?t?nghua) が義務教育の中で取り入れられ、若い世代を中心に成果が上がっており(一般的に、全人口の7割程度が理解すると言われている)、標準語・共通語となりつつある。台湾においても、日本の敗戦後に施政権を握った中華民国政府が「國語」 (guoy?) (「普通話」とほぼ同一で相互理解は可能だが音声と語彙に差異がある)による義務教育を行ってきたが、現在では台湾語、客家語、原住民諸語の学習時間も設けられている。
七大方言
北方語(官話方言)
華北東北方言(華北方言、華北官話) ? 華北・東北(北京など)
西北方言(西北官話) - 西北(陝西省西安など)、ドンガン語
西南方言(西南官話) ? 西南(四川省成都など)
江淮方言(下江官話) ? 江淮一帯(江蘇省南京など)
呉語(上海語など)
?語(南昌語など。客家語と近い)
湘語(長沙語など)
?語
?北語
?東語