2006年の暮れ、上海と北京の当局者はヒラメを調査していたところ、基準値を超えた違法な化学物質を含んでいるのを発見した。大紀元は「中国は1992年、ヨーロッパからヒラメの輸入を開始した」と説明した。現在、中国の年間生産高は4万トンである。ある養殖業者はヒラメの免疫システムが弱くなってからは生産性を維持するために禁止された薬品を使い始めた。彼らはヒラメの病気を予防する十分な養殖技術を持っていないためである[62]。上海市食品薬品監督管理局の当局者は魚のメタボロームに発がん性があるニトロフランが含まれているのを発見し、北京ではマラカイトグリーンを含む薬品を含んだ魚が見つかった。杭州市を含む他の都市ではヒラメの調査を開始し、山東省からのヒラメの仕入れを禁止した。上海や北京、香港の多くのレストランでは当局がヒラメに高濃度の違法な抗生物質が含まれているのを発見してからはヒラメを仕入れるのをやめた[63]。
2006年の初め、グリーンピース(NGO)は香港の食料雑貨店である Parknshop と Wellcome で野菜の検査を行い、70%以上のサンプルが残留農薬で汚染されているのを発見した。野菜サンプルの30%が安全値以内であり、数回のテストで違法な農薬であるDDTやベンゼンヘキサクロリドの陽性反応を示した。グリーンピースは食料雑貨店の80%近くの野菜は中国大陸からのものだと説明した。青島市に拠点を置く食品研究所のシノアナリチカの代表であるジョン・チャプルはグリーンピースの情報に補足を加えた。彼はグリーンピースの検査結果に驚かなかった。そして中国の農家は農薬の知識をほとんどもっていないと語った[64]。
2006年の6月から8月にかけて、北京の蜀国演義(Shuguo Yanyi)レストランでアマゾン産の生カタツムリの肉が料理として出された。その結果、70人が広東住血線虫による髄膜炎と診断された。カタツムリの肉には広東住血線虫が寄生していた。その結果、頭痛、吐き気、首の痛み、発熱を引き起こした[65]。髄膜炎による死者はなく、感染の流行も起こらなかった。北京市の健康調査機関は他の2000のレストランを調査したが、生カタツムリを発見することはなかった。しかし、北京市の健康調査機関はレストランで生あるいは半焼けのカタツムリを料理として出すことを禁止し、蜀国演義レストランに罰則を課した。最初に髄膜炎にかかった患者が治療された北京友好病院は血線虫による髄膜炎の治療法を医師に教育する計画を始めた。広州市疾病予防管理センターはこれらの髄膜炎は1980年代に最初の感染が起こったと説明した[66]。
2006年の12月、北京の大鴨梨?鴨店(Dayali Roast Duck Restaurant)で「ヤマドリタケ(Boletus、牛肝菌)」とするきのこを食べた16人が病院に搬送された。きのこは吐き気、めまいを引き起こし、食べた人は博愛病院と第307人民解放軍医院で治療を受けた[67]。
2006年の11月、衛生部の当局者は7月から9月31日までに31人が死亡し、183人が食中毒にかかったとし、きのこによる食中毒の危機が高まっていると警告した。本物のヤマドリタケは無毒の食用きのこであるが、当局は人々が有毒なものとそうでないものとの正確な区別ができないのではないかと憂慮した[68]。
国際刑事警察機構のジョン・ニュートンによると、中国の犯罪組織が国境付近で大規模な偽薬の取引を行い、アフリカで発見されたことが明らかになった[69]。中国中央電視台はその組織が偽のアルブミンの製造で300%の利益を得、正規品の不足を補っていたと当局から引用した[70]。
2007年3月、Guangzhou Information Times はケンタッキーフライドチキンがケイ酸マグネシウムの粉末を揚げ油に混入していたと報じた。陝西省北西部のいくつかの都市の店舗で本来の期限より10日以上使えるよう混入したという。KFCは添加した粉末は米国及び国際的標準を満たす安全なものであると主張した。しかし咸陽市、楡林市、西安市など陝西省のすべての市当局はKFCを調査し、粉末を押収した。広州市当局も調査を開始し、衛生部の介入を要請した[71][72]。KFCは粉末は健康に影響を与えるものではなく、中国国内や国際的な標準を満たすものであると述べている。しかし中国の地方当局は粉末は栄養価を下げ、がんにつながるものであるとしている。
モンゴルのウランバートルで、「中国製インスタントラーメンを食べた学生二人が死亡」とのショッキングなニュースがモンゴルの週刊誌に掲載された。中国製の即席麺の中には、排水溝に溜まった油を再利用して麺を揚げた粗悪なものがあり、現地では"毒方便面"と言われ以前から発がん性や末梢神経系への悪影響が指摘されていたが、即死というケースは初めてだという[73][74]。