詳細は中華人民共和国国家科学技術部を参照
疾病予防コントロールセンター栄養と食品安全所(The National Institute for Nutrition and Food Safety)は食品の栄養と衛生を調査する機関である[36]。同機関は中国疾病予防管理センターと中国予防医学科学院と提携している[37]。同機関の職務は食品の栄養と衛生の調査、食品による病気の予防、栄養と健康の改善である。
2007年10月、中国は食品の製造における品質向上と監視を目的として、新しい国家基準を法律で制定した。新法は食品産業における生産の標準化と違法活動の撲滅を目指している。質検総局は食品の生産、流通、販売をすべてカバーする新しい規制を起草し、いくつかの政府機関による無責任な監視を黙認してきたつぎはぎだらけの現在の法律に代わる国家基準を創設する[38]。
この問題については、企業活動においても、中国で活動する際に伴う、俗に言う『チャイナ・リスク』の1つとして捉えている企業やエコノミストも少なくなく、中国産の部品や原材料を使用していないという意味で『チャイナ・フリー』という言葉さえ作られている。
アメリカでは、米食品医薬品局(FDA)が2007年6月、中国産のウナギ、エビなど5種類の養殖魚介類について、米国で使用が禁止されている抗菌剤の検出が相次いだため広範な輸入規制に乗り出すと発表した。これらの抗菌剤が含まれていないことが証明されない限り、今後は輸入を認めないとした[39]。また、安全性に問題のある中国食材を使用しないことを売りにしたチャイナフリー飲食店もできた。
日本では、中国産食品のイメージの悪化から、中国地方にある中国食品工業という中国という名前が付いただけの食品会社が2007年8月に倒産した事例がある[40]。
2007年の抗議により、多くの食品事故が広く公表されている。これらの事故は少なくとも2004年には始まり、2007年に最高潮に達した。これらの事故は中国の食品の安全性を担保する機関が重複していることを意味する実例となった。また、これらの事例は、「中国の隠蔽体質を持ってしても隠しきれなくなった」事例であり、隠蔽が容易である小規模な事例が多数闇に葬られていると推測される。
2004年4月、安徽省阜陽市で少なくとも13人、また同省内の50〜60人以上の幼児が偽粉ミルクを飲み栄養失調で死亡した。同省内の100〜200人の幼児も栄養失調に陥ったが辛うじて命を取り留めた。阜陽市の偽粉ミルクの製造、販売の責任を負っていた47人の公務員が逮捕され、調査員により阜陽市の食料品店で45種類もの他の偽商品が見つかった。141以上の工場が偽粉ミルクの製造に関わり、中国政府は4月中旬までに偽粉ミルクが入った2540のバッグを押収した。国家食品薬品監督管理局は2004年5月に調査を開始した。
医師によると、幼児は巨頭症に罹っていた。幼児は粉ミルクを飲んで3日以内に頭部が膨張し、栄養失調のため痩せてしまった。国が定めた基準ではタンパク質を10%含まなければならなかったが、偽粉ミルクはわずか1〜6%しか含んでいなかった。政府は遺族に対する賠償と被害者家族の医療費を援助することを約束した[41][42][43][44]。
2004年、中国当局は検査により山東省煙台市で生産されたいくつかのブランドの春雨が鉛で汚染されていたことを明らかにした。非良心的な企業がコスト削減のため緑豆の代わりにコーンスターチを利用し、コーンスターチを透明にするため、鉛の入った漂白剤を使用していたことが明らかになった[45]。2006年12月、招遠市張星鎮の煙台徳勝達竜口粉絲有限公司[46]によって製造された春雨が北京当局によって検査され、今回は有毒で発癌性があり、食品に添加することが禁止されている工業用漂白剤であるホルムアルデヒド・スルフォキシル酸ナトリウム(現地の俗称吊白塊)が製造の際利用されていたことが明らかになった。その企業は中国国内及び海外でその春雨を販売していたが、製造、販売を中止することを余儀なくされ、ウェブサイト[47]も一時閉鎖された。しかし、工場内の強制捜査では含有が認められず、有名企業の商品をかたった偽物に含まれていたという見方もある。[48]。
2004年6月、成都市品質管理局は成都市で生産された漬物のうち、添加物基準をクリアしたのはそのわずか23%しかないことを公表した。また添加物の表示が推奨されていたラベルに不正な表示がされていたことも見つかった。四川省の漬物工場では工業用塩が使われ、出荷前に大量のジクロルボスを含んだ農薬が噴霧されていた[49]。
2004年の春、広東省広州市で4人の男性が毒入りの酒を飲んで死亡し、8人が広州市人民医院に搬送された。