中国の少数民族
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民族区域自治と民族識別工作

中国政府は、民族区域自治という少数民族政策をとっており、国民をそれぞれの「民族」に区分し特定の区域において彼らに一定の「権利」を与えている。

国民を構成する諸集団がどの「民族」に帰属するかを法的に確定させる行政手続きを、民族識別工作という。清代から民国期にかけて、伝統的に「五族」とされてきた民族の数は、この「工作」により56にまで細分化された。1935年の調査では少数民族の数は400程であったが、政府による民族識別工作により統合を推進し、56の民族が公認とされた。漢族を除く55の「少数民族」は、民族ごとにその集住地域が「区域自治」の領域として指定され、その地においてその民族に対し「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」「区域内で通用する単行法令の制定権」などが認められる。

少数民族として扱われるのは「先住」とされる民族だけであり、中国残留日本人などに由来する日系、香港マカオの返還にともない中国の国民となったイギリス系およびポルトガル系などは、少数民族としては扱われていない。

また、現在中国の実効支配下にない台湾の少数民族も扱われている。ただし、民族ごとの分類はされず、高山族という1つの少数民族として扱われている(なお、中華民国政府は彼らを13民族に分類している)。


少数民族の一覧言語分布図。民族分布を反映しているが、完全には一致しない。特に、漢語を話す少数民族が多い。

現在、「少数民族」として分類されているのは以下の55集団である(50音順)。

アチャン族(阿昌族)

イー族(彝族)

ウイグル族(維吾爾族)

ウズベク族(烏孜別克族)

エヴェンキ族(鄂温克族、オウンク族)

オロチョン族(鄂倫春族)

回族(ホイ族、フイ族)

カザフ族(哈薩克族、ハザク族)

キルギス族(柯?克孜族、クルグズ族)

高山族

コーラオ族(??族)

サラ族(撒拉族)

ジーヌオ族(基?族)

シェ族(?族)

シボ族(錫伯族、シベ族)

ジン族(京族、越族、ベトナム族)

スイ族(水族)

タジク族(塔吉克族)

タタール族(塔塔?族)

タイ族(?族、ダイ族)

ダウール族(達斡?族)

チベット族(蔵族)

チャン族(羌族)

朝鮮族

チワン族(壮族)

チンプオ族(景頗族)

トウ族(土族)

トゥチャ族(土家族)

ドアン族(?昂族、旧称パラウン族)

トーロン族(独龍族)

トンシャン族(東郷族)

トン族(?族)

ナシ族(納西族)

ヌー族(怒族)

ハニ族(哈尼族)

バオアン族(保安族)

プーラン族(布朗族)

プイ族(布依族)

プミ族(普米族)

ペー族 (白族)

ホジェン族(赫哲族、ホーチォ族)

マオナン族(毛南族)

満州族

ミャオ族(苗族)

メンパ族(門巴族)

蒙古族

モーラオ族(??族)

ヤオ族(瑶族)

ユグル族(裕固族)

ラフ族(拉?族)

リー族(黎族)

リス族(??族)

ローバ族(珞巴族)

オロス族(俄羅斯族)

ワ族(?族)


「区域自治」単位の種類

中華人民共和国の現行制度下では、第一級行政区画として自治区直轄市が、その下に位置する地級(地区級)行政単位として、地区地級市アイマク(盟)、自治州が、さらにその下の県級の行政単位として県級市(ホショー)が、さらにその下の行政単位として、スムがある。

「民族区域自治」単位は、その規模の大小に応じて自治区自治州自治県、自治郷などがある。アイマク(盟)、(ホショー)、スムは、清代に主としてモンゴル人に対して施行された盟旗制以来の呼称を踏襲した内モンゴルのみに見られる民族区域自治単位である。また、自治区内には、民族区域自治単位でありながら「○○族自治-」を冠しない「地区」や「地級市」、「」が、自治区内の地区や自治州、地級市には民族区域自治単位でありながら「○○族自治-」を冠しないが存在する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki