中国の少数民族(ちゅうごくのしょうすうみんぞく)では、現在中国大陸を実効支配する中華人民共和国(以下中国)政府が規定した民族のことを記載する。
目次
1 中国の少数民族
2 少数民族の一覧
3 中国政府と少数民族の間に関する諸問題
3.1 ウイグル
3.2 チベット
3.3 内モンゴル
4 関連項目
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中国政府は、民族区域自治という少数民族政策を取っている。国民を、漢族と55の「少数民族」とに区分し、その民族ごとに集住地域を「区域自治」の領域として指定した。そこでは、「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」「区域内で通用する単行法令の制定権」などを行う事を認めている。国民を構成する諸集団が、どの「民族」に帰属するかを法的に確定させる行政手続きを、民族識別工作といい、清代から民国期にかけて伝統的に「五族」とされてきた民族数は、この手続きにより56にまで増加した。中国残留日本人孤児などに由来する日系、香港・マカオの返還にともない中国の国民となったイギリス系、ポルトガル系は、少数民族としては扱われていない。
現在、「少数民族」として分類されているのは以下の55集団である(50音順)。
少数民族の一覧言語分布図
アチャン族(阿昌族)
イー族(彝族)
ウイグル族(維吾爾族)
ウズベク族(烏孜別克族)
エヴェンキ族(鄂温克族、オウンク族)
オロチョン族(鄂倫春族)
回族(ホイ族、フイ族)
カザフ族(哈薩克族、ハザク族)
キルギス族(柯?克孜族、クルグズ族)
高山族
コーラオ族(i?族)
サラ族(撒拉族)
ジーヌオ族(基?族)
シェ族(?族)
シボ族(錫伯族、シベ族)
ジン族(京族、越族、ベトナム族)
スイ族(水族)
タジク族(塔吉克族)
タタール族(塔塔?族)
タイ族(?族、ダイ族)
ダウール族(達斡?族)
チベット族(蔵族)
チャン族(羌族)
朝鮮族
チワン族(壮族)
チンプオ族(景頗族)
トウ族(土族)
トゥチャ族(土家族)
ドアン族(コ昂族、旧称パラウン族)
トーロン族(独龍族)
トンシャン族(東郷族)
トン族(?族)
ナシ族(納西族)
ヌー族(怒族)
ハニ族(哈尼族)
バオアン族(保安族)
プーラン族(布朗族)
プイ族(布依族)
プミ族(普米族)
ペー族 (白族)
ホジェン族(赫哲族、ホーチォ族)
マオナン族(毛南族)
満州族
ミャオ族(苗族)
メンパ族(門巴族)
蒙古族
モーラオ族(??族)
ヤオ族(瑶族)
ユグル族(裕固族)
ラフ族(拉?族)
リー族(黎族)
リス族(??族)
ローバ族(珞巴族)
オロス族(俄羅斯族)
ワ族(?族)
これらの少数民族には、各自の言語、文化を維持する権利が保証されている。特に各少数民族を教授言語とする初等中等教育が原則保証されている。しかし、実際は北京語以外による高等教育は認められず、また民族語を教授言語としても、民族史の授業を認めないことが同化政策として問題視されることもある。また、少数民族の優先的な上級学校進学、公務員採用などのアファーマティブ・アクションも採られているとされ、この恩恵に預かるため漢族が少数民族を詐称することが問題になっているという。