1958年6月、日本大学に譲渡され「日大講堂」となる。この日大講堂は、日本大学のイベントなどよりはプロボクシングやプロレスリング、コンサートなど多くの興行に使用されていた(プロレスでは主に全日本プロレスが使用していたほか、帝拳ジム会長本田明彦は、大場政夫が出場したWBA世界フライ級タイトルマッチの全てを日大講堂で開催)。
1968年から1969年にかけて全国で起こった全共闘運動のなかで、日大における闘争の舞台(対大学当局全学大衆交渉)としても使用された。
老朽化のため1982年をもって使用中止となり、翌1983年に解体された。幾度かの再建や改修を経つつも解体されるまで「大鉄傘」の姿を堅持したままであり、相撲協会理事長を務めた武藏川は博物館明治村への移築も考えたようだが、あまりにも大きい建物であり、運ぶのは無理であったという。
解体後の跡地にはオフィス・住宅・劇場・レストランなどからなる複合ビル施設の「両国シティコア」が建設され、その中庭には先代の国技館があった当時の土俵の位置がタイルの色で示されている。
なお、敗戦後の大相撲の興行場所は、神宮外苑相撲場などでの野外興行を経て、1949年1月に日本橋浜町仮設国技館で行なわれた後、翌1950年1月に蔵前仮設国技館へ移り、その後1954年の完成以後1984年の9月秋場所まで蔵前国技館を使用していた。
1985年1月場所より使用されている現在の建物(新国技館)は二代目。国鉄ハイウェイバス駐泊場(旧両国貨物駅跡地)に建設された。新国技館は地上2階、地下1階。総工費150億円(全てを借金なしでまかなった)。建設計画発表から3年の歳月で1984年11月30日に完成。翌年1月9日、盛大に落成式が催され、千代の富士と北の湖の両横綱による三段構えが披露された。
新日本プロレスのG1クライマックス決勝戦に使用され、1991年から毎年12月に高専ロボコンの全国大会、1992年からは毎年全日本ロボット相撲大会が開催されるほか、毎年2月には国技館5000人の第九コンサートが行なわれている。
帝拳ボクシングジム会長の本田明彦は浜田剛史が出場した全てのWBC世界スーパーライト級タイトルマッチの全てを両国で開催した。
また、コンサート・ライブの会場として使われることが年数回程度ある。
記録
旧国技館での最多優勝は双葉山定次の12回、新国技館では貴乃花光司の15回。
旧国技館での最多連続優勝は太刀山峯右エ門と双葉山定次の5場所連続で、ともに地方場所のなかった年2場所制時代でのものである。同じく年2場所時代に5連覇を達成している栃木山守也は、国技館延焼事件の影響もあって仮設国技館での優勝を含み、両国国技館での5連覇は達成していない。
新国技館での連続優勝の最多は千代の富士貢の7連覇。常設国技館での最多連覇記録でもある。1985年1月の開館場所から1987年1月場所までで、丸2年新国技館で他の力士は優勝出来なかった。
アラカルト
電光掲示板に、その取組の決まり手が表示出来るようになっている。
吊り屋根は伊勢神宮の御神木で造られている。
やぐらと土俵はエレベーター式の昇降型、枡席は一部が可動型となっており、相撲以外のイベントにも対応出来るようになっている(やぐらは天井近くまで上がり、土俵は地下に沈む)。このため女子プロレスや女子格闘技大会やリング上に花束嬢などの女性が中央(土俵が格納された状態で)に立つことが可能となった。ただし、近年は減少している。
地下には国技館サービスの統括する焼き鳥工場があり、お土産用の焼き鳥を調理・製造している(相撲の興業中のみ稼動)。焼き鳥が作られている理由は、材料である鶏が「二本足で立ち、手を着かない」ことから、相撲界で縁起物とされているため。
大相撲興行中、枡席において伝統的に喫煙が認められていたが、2005年の1月場所から全面禁煙となった。
わんぱく相撲などアマチュア相撲の全国大会も行われるが、地方予選を男性選手にまじって勝ち抜いた女性選手の出場が制限されることもある。各主催団体が自主的に相撲協会に配慮してのもので、協会から各団体への申し入れの類は一切ない。
1985年の新・両国国技館開場の年に、日本女子代表チームが出場したバレーボールの国際試合が両国国技館に於いて開催されたことがある。
本場所が行われていないときも、館内巡回ツアーが行われたり、構内の売店は開くようになった。
構内には相撲博物館と相撲診療所があり、博物館は本場所やイベントなどの行われていないときには入館無料である。また、診療所は一般の患者も受け付けている。
本場所開催期間中はFM放送でオリジナル館内放送「どすこいFM」、NHK-BS大相撲中継・日本語放送、英語放送を2003年から配信している。
2005年5月場所より、館内で、無線LANを利用してノートパソコンに大相撲や国技館の情報を配信するサービスである「Sumo Live TV powered by Intel」を開始した。
新両国国技館の屋根上の金色の部分の側面は、8分割で開閉可能である。