コランダムの中で赤色を示すものをルビーと呼び、透明なものから不透明なものまであり、当然、透明感が高く、インクルージョン(不純物やキズなど)の少ない物が高価である。
コランダムは不純物(金属イオン)の違いで色が変わる。不純物としてクロムが1%混入すると濃い赤色のルビーになる。鉄・チタンが混入すると青色のサファイアとなり、また、クロムが0.1%しか混ざっていない薄い赤色のものを「ピンクサファイア」と呼ぶ(ルビーの発色機構は色素を参照)。クロムが5%を超えると、灰色のエメリーという工場用の研磨剤になり、価値はなきに等しい。
ミャンマー、スリランカ、タイ、カンボジア、タンザニア、マダガスカルなどが原産地である。なかでもミャンマーでは「ピジョン・ブラッド」(ハトの血)と呼ばれる最高級のルビーが得られる。
成分中に金紅石の針状結晶が混ざることによって反射光が星状に見えるものは「スタールビー」と呼ばれ、珍重されている(スター効果、スターサファイアもある)。
色彩的には赤から外れるが、インド産の透明感のない小豆色のサファイアにスター効果の現れるものがあり「インドスタールビー」と呼ばれる。
高い硬度を有することから、時計の軸受け、レコード針などに用いられる。また、かつては人工的に作られた合成ルビーが、固体レーザー素子として用いられた(ルビーレーザー)。
また、高い硬度は抗切削性(磨耗しにくい性質)があるため、腕時計など小型精密機械の軸受などにも利用される。
宝飾品として市場に供給されているルビー・サファイア等のコランダムは、その殆どが人為的な加熱処理(摂氏約500℃?1,600℃)によって鮮やかな色彩や内部的に汚れの少ない状態に変化させられた物で、作為的変化のない非加熱ルビーや非加熱サファイアと認められる物は、日本では極僅かしか輸入されていないらしい[要出典]。無処理でしかも外観的な美しさを備えている其れらコランダムであれば、一般的な宝石としての要件である希少性という面から考えても相対的に高額で取引されて然りであろう。
非加熱なのか加熱処理されているかの判定は、国際的にも認知されている国内大手宝石鑑別機関が種々の装置を駆使し、殆どの場合判別可能の様である[要出典]。判定方法としては、一般的な拡大検査による内部特徴の観察の他、宝石鉱物表面の粒子を高周波プラズマでイオン化し、質量を分析することによって生成環境を知る方法・細く絞ったレーザー光線を走査し、宝石鉱物内部の構造や欠陥を画像として捕らえる方法・宝石鉱物表面に赤外レーザーを照射した後の蒸発した気体粒子の電気的変化に伴って放出される放射光線の波長を調べ、元素分析を行う方法・ラマン効果(物質に単色光を照射した時、その散乱光の内に物質ごとの特有な波長の光が含まれる現象)を利用して物質の同定や分子構造を解析する方法等々。
寺尾聰のヒット曲『ルビーの指環』(1981年)に描かれている。
関連項目
鉱物 - 酸化鉱物 - コランダム(鋼玉)
宝石の一覧
サファイア
活字 - 活字のサイズの1つで、欧米圏で使われた。アメリカンポイントでは5.5ptに相当する。
ルビ - 上記の活字を用いた振り仮名やピン音表記のこと。
Ruby - ルビーから名前を取ったプログラミング言語。
外部リンクウィキメディア・コモンズには、 ⇒ルビー に関連するカテゴリがあります。
⇒Ruby(mindat.org)
⇒全国宝石学協会
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 宝石 | アルミニウムの化合物
更新日時:2008年7月29日(火)09:13
取得日時:2008/10/04 21:08