中心街の標高は3600m強で、すり鉢状の地形を持つ。その高さから雲の上の町と呼ばれる。 おおざっぱに言うと、すり鉢の底の部分に高所得者が、縁の部分に低所得者が住んでいる。現在に至るまで人口は増え続けており、すり鉢の内側はほぼ飽和したために隣のエルアルト(El Alto)に市街地が拡大している。そのため、市街地の上と下で、700mほどの標高差があると言われる。
山岳地域からの雪解け水や地下に水脈があるため、水に不自由することはほとんど無いが、インフラ整備が遅れているため、断水することがしばしばある。また、近年急速に人口が増加してきている地域では上下水道などのインフラ整備が追いつかず、衛生的な水は不足することがある。また、下水道が貧弱なため、ちょっとした大雨でも道路が冠水しやすい。そのため、2002年2月には、50人以上の犠牲者を出す水害も発生している。
大統領府、各国の大使館、銀行などが集中し、いわゆる首都機能は最高裁判所をのぞきほぼすべてがこの市に集まっている。大統領府と大聖堂が面しているムリリョ広場(Plaza Murillo)が市の中心であるが、近年は谷の一番底にあたるプラド通り(El Prado)が中心になってきており、その周囲には近代的な高層ビルが建ち並んでいる。
市の中心部のやや北側にある聖フランシスコ教会(Iglesia de San Francisco)とそこから坂を上ってゆくサガルナガ通り(Calle Sagarnaga)が観光の中心になっており、アルパカや羊の毛で作ったセーター、タペストリーのような民芸品、銀製品、ケーナやチャランゴなどの民族楽器などを売る店が多く集まっている。
また、サガルナガ通りの近くには「魔女の市場(Mercado de Brujas)」と呼ばれる通りがあり、キリスト教が浸透する以前からアイマラ族などで行なわれていた儀式に用いられる道具などが売られている。ここでは、各種ハーブやセラミックの人形、リャマの胎児のミイラなどが売られている(リャマの胎児のミイラは、家を新築する際に地面の下に埋めて家内安全を祈願するのに用いられる)。
黄金博物館(Museo de Oro)などの4つの博物館があるハエン通り(Calle Jaen)は、スペイン統治時代の雰囲気を残す古い町並みで情緒がある。この通りにはマルカタンボ(Marca Tambo)というペーニャ(フォルクローレの生演奏を聴くことができるレストラン)がある。
市内北東部のミラフローレス地区にはエルナンド・シレス競技場がある。この競技場は2007年に国際サッカー連盟がその標高を理由に公認競技場からはずしたことで話題となった。現在は再びFIFAワールドカップ予選会場として認められている。
カーニバル(カルナバル、carnaval)の時(2月頃)とグラン・ポデール祭(El Gran PoderまたはLa Entrada Universitaria)の時(8月頃)には、中心のプラド通りとそれに続くマリスカル・サンタクルス通り(Av. Mariscal Santa Cruz)とモンテス通り(Av. Montes)で、パレードが行なわれる。吹奏楽団の演奏に合わせて民族衣装をまとった十数人から百数十人のグループが踊り歩く。踊りの内容はオルロのカーニバルとほぼ同じであるのでそちらも参照されたい。毎年1月24日にアラシタの祭が開かれる。詳しくはエケコの記事を参照。
空気が希薄であることと、ほとんどの家がレンガで造られていることより、火事はめったに発生しない。このため、ラパス市には消防署が存在しないということがしばしば言われるが、実際には消防署も消防車も存在する。また、空気が希薄なために、吸っていないタバコの火が消える、ビールやコーラが激しく泡立つ、袋菓子、シャンプーなどが膨れあがったり破裂する、輸入品の粉クリームのふたを初めてあけるときに粉が吹き出るなど、高地特有の様々な現象が起きる。
酸素が不足するため、旅行者は高山病にかかりやすい。また、急な坂だらけの街であるので、長く住んでいる人でも息が切れて苦痛を感じることが多い。空港には酸素マスクが常備されている。高山病にかかったときにはコカ茶を飲むと症状が緩和される。
ラパスの空港であるエル・アルト国際空港は、正確に言うと隣の市であるエルアルト市にあり、その標高は約4000m。ラパス市内からは、すり鉢を螺旋状に上ってゆく高速道路を使って30分ほどで行ける。サンタクルスやコチャバンバなどの国内主要都市や、リマ、サンパウロ、リオデジャネイロ、アスンシオンなどの近隣国の主要都市、またアメリカ合衆国のマイアミと結ぶ航空便が開設されている。
面積133,985km2(ボリビア第3位) ラパス県(La Paz Department)はボリビアのアンデス地方にある県。事実上の首都ラパス市、チチカカ湖、ユンガス地方などを含む。 西側はペルー、チリの国境になっており、北側はパンド県、東側はベニ県とコチャバンバ県、南側はオルロ県と接している。 2000年に世界遺産に登録されたティワナク遺跡もラパス県内にある。 チチカカ湖からラパス市方向の南側一帯は、標高4000mくらいの広大な平地になっている。この一帯はアルティプラーノと呼ばれる。 気候は寒冷で、大木はほとんど生えない。羊やリャマが飼われており、羊飼いやリャマ飼いの農夫が群れを追う姿はアンデスの典型的な風景といえよう。 ラパス市からも美しい眺望を見ることができるイリマニ山は標高6,462mで、アンデス東山脈の最高峰である。 ラパス市のすぐ南側には月の谷(Valle de la Luna)と呼ばれる観光地がある。
ラパス県ラパス県
La Paz
人口2,812,000(ボリビア第1位)
郡20
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