本来は、ラテン語のための文字である。
中世以降は、俗ラテン語に由来するロマンス諸語(スペイン語、ポルトガル語、フランス語、イタリア語など。ただし当初はルーマニア語を除く)のみならず、西欧・中欧の西方教会(カトリック・プロテスタント)地域のほぼ全ての言語で使われる。ゲルマン語派(英語、ドイツ語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、アイスランド語など)、スラヴ語派の一部(ポーランド語、チェコ語、スロヴァキア語、スロヴェニア語、クロアチア語など)、バルト語派(ラトヴィア語、リトアニア語)、ケルト語派(アイルランド語など)、バスク語、ウラル語族の一部(マジャール語、スオミ語、エストニア語など)などある。西方教会地域ではないが、アルバニア語とルーマニア語(民族主義の高まりにより、18世紀にキリル文字から切り替えられた)でも使われる。
?? ラテン文字のみ使用
?? ラテン文字と他の文字を併用
近代以降、文字を持たない言語が新たに正書法を定める場合、ほとんどの場合ラテン文字が採用された。ただし、旧ソ連の諸言語はキリル文字を採用した(ソ連でも初期はラテン文字を採用していた)。
すでに文字を持っていたのにラテン文字に切り替えた言語もある。これは、西洋列強による植民地化や、カトリック・プロテスタントの宣教師の活動によるものが大きい。
近代以降にラテン文字に切り替えた言語には、インドネシア語(ジャウィ文字)、ベトナム語(漢字・チュノム)、トルコ語(アラビア文字)、タガログ語(アラビア文字・アリバタ)、マレー語(ジャウィ文字)、スワヒリ語(アラビア文字)などがある(カッコ内はラテン文字化以前の文字)。ウズベク語、トルクメン語、アゼルバイジャン語では、ソ連初期にアラビア文字からラテン文字に切り替えられ、その後ソ連政府の言語政策の変化によりキリル文字に切り替えられたが、ソ連崩壊後、再びラテン文字への切り替えが進行中である(但し以前定められたものと同一ではない)。
青銅器時代中期 前19?15世紀
原カナン-フェニキア 前14世紀
古代ヘブライ 前10世紀
アラム 前9世紀
ブラーフミーおよびインド系 前6世紀
チベット 7世紀
クメール/ジャワ 9世紀
ヘブライ 前3世紀
シリア 前2世紀
ナバテア 前2世紀
アラビア 4世紀
パフラヴィ 前2世紀
アヴェスタ 4世紀
ギリシア 前9世紀
エトルリア 前8世紀
ラテン 前7世紀
ルーン 2世紀
オガム 4世紀
ゴート 4世紀
アルメニア 405年
グラゴル 862年
キリル 10世紀
サマリア 前6世紀
イベリア 前6世紀
南アラビア 前9世紀
エチオピア 前5?6世紀
メロエ 前3世紀
オガム 4世紀頃
カナダ先住民 1840年
注音 1913年