ラグビー・ワールドカップはラグビーのナショナルチームの世界一を決定する大会で、1987年以降、4年に一度、開催されている。
女子ラグビー・ワールドカップ
夏季オリンピック(過去に1900年、1908年、1920年、1924年の4回の大会で15人制が採用、2012年に7人制ラグビーの採用が検討されたが不採用となった。)
シックス・ネイションズ(6か国対抗戦)
イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、イタリアで行われる北半球最大の国代表対抗戦。(以前はファイブ・ネイションズと呼ばれていたが、現在はイタリアを入れた6カ国で争われている。)
それぞれの特徴は次の通り
イングランド代表
2003年ワールドカップで北半球勢として初めて優勝を果たした。2005年までの10年間で6カ国対抗で5回優勝した。伝統的に強力FWを前面に出すスタイルで、激しいぶつかり合いや、塊となって進むモールが多い。パワープレーを重視し、バックスにボールが出てもキックの比重が高い。このため「世界一退屈なラグビー」などとたびたび揶揄される。SOには華麗なドロップゴールを決める選手が多い。代表選手は、ローレンス・ダラーリオ、ジョニー・ウィルキンソン。
スコットランド代表
1871年に、史上初めての国際試合としてスコットランドとイングランドの間で試合をした伝統国。正統的なチーム作りでキックで地域を取るなど堅実なプレーをし、過去6回のワールドカップで全てベスト8以上に進出している。1991年ワールドカップではベスト4に進出し、準決勝のイングランドとの死闘は語り継がれている。イングランドとの定期戦はカルカッタカップと呼ばれている。1877年に解散したカルカッタ・フットボール・クラブの余剰金(ルビー銀貨)を溶かしてカップを作ったもので、1878年からこの定期戦の勝者に与えられるようになった。
アイルランド代表
ナショナル・カラーのグリーンのジャージで、魂のこもった熱い試合をすることから、ファンが多い(アイリッシュ魂)。固い結束力やひたむきな守備は見るものの胸を打つ。かつては貧しさから新世界への移民が後を絶たなかったことから、4年に1度のワールドカップや毎年の6カ国対抗は親族が集う場の役割も果たしている。近年は若年層の強化に成功しランキングも上位に入っている。オールドファンにとっては、劣勢の中のあきらめないタックルや、ロスタイムまで追い上げる精神力、そしてたまに列強に番狂わせを見せるのが喜びである。サッカーとは異なり、アイルランドと北アイルランドの統合チームである。
ウェールズ代表
1970年代に黄金時代を迎えて世界中を席巻し、「レッド・ドラゴン」の異名で恐れられた。当時の主産業は石炭産業で、選手は昼間は炭鉱員として働き、仕事が終わるとラグビーでナショナル・ヒーローになるというのがウェールズの古き良き時代だった。バックス展開も華やかで、フォワードの強さとバックスのひらめきを融合したラグビーをした。英国皇太子を英語で「プリンス・オブ・ウェールズ」と呼ぶ関係もあり、故ダイアナ妃がよく観戦に訪れていた。
上記ホームユニオン(イングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランド)内で他3ヶ国に勝利したチームはトリプルクラウンと呼ばれ、称えられる。
ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズはホームユニオンから選ばれた選手で構成する選抜チームである。4年ごとに南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランドと順次遠征しており、ライオンズとして出場した選手にはキャップも与えられる。
フランス代表
ワールドカップで準優勝2回の名門。個人主義に基づいてバックスの個人技を評価する。フレア溢れる洗練されたプレーや流麗なトライを見せ、次々とフォローが湧き出てパスがつながるところから「シャンパン・ラグビー」と称される。その反面で、個人の身勝手なプレーから危機に陥ることがしばしばで、反則も多く、不安定な試合運びをする。パリ近郊のマルクシなど国内9ヶ所に青少年の育成学校を設立し、勉強をしながらラグビーに専念できる学校法人のシステムを整えている。2007年にはワールドカップを開催、全48試合で過去最高の224万人、平均4万6800人を集客した。主な人気選手は、フレデリック・ミシャラク、セバスチャン・シャバルら。
イタリア代表
2000年に新加入した新興国だが、ワールドカップには全大会連続出場を続けている。ハーフ団にいい選手を生む。最近はFWが強力でパワープレーを前面に押し出す。主な人気選手はマウロ&ミルコ・ベルガマスコ兄弟、セルジオ・パリセらがいる。彼らはフランスの強豪スタッド・フランセに所属。
トライネイションズ(南半球3カ国対抗戦)
南アフリカ共和国代表、オーストラリア代表、ニュージーランド代表3カ国の対抗戦。現在の力関係からいって世界一を決める大会という意味合いが強い。ニュージーランドとオーストラリアの間で争奪戦を行うのがブレディスロー・カップと呼ばれている。