北半球が秋に入ったころから、ユーラシア大陸中央部にシベリア高気圧が発達し始める。この高気圧からは乾燥した冷たい北東季節風が吹き出す。インド・ネパール・バングラデシュなどの南アジアでは、11月前後から5月頃までこの北東季節風による乾燥した気候が続く。しかし、夏になるとシベリア高気圧が弱まり、西アジアに気圧が低い地域ができ、南インド洋やオーストラリア付近からこの低気圧に向かって南西季節風(インドモンスーン)が吹き出す。6月になると、インド南西部からこの季節風が強まり始め、次第に北東へ広がってゆく。これに伴い、インド南西部から長い雨季が始まる。雨季は9月まで続き、この地域の年間降水量の4分の3以上がこの時期に降る。そのため、10億人を超える南アジアの人口を支える農業や生活は雨季の雨に依存しており、この時期の少雨は食料不足や飢餓などの深刻な問題を引き起こす要因となる。しかし一方で、長雨により各地で毎年のように洪水が起き、大きな被害を出している。
北半球が冬である12月から3月頃にかけて、ユーラシア大陸中央部にシベリア高気圧が発達し、オーストラリア北部には気圧が低い地域ができる。そのため、インドシナ半島やフィリピンでは北寄りの季節風、それ以外の東南アジアやオーストラリア北部では北西季節風が吹く。これらの季節風は海を通過するため水分を含み、雨をもたらす。
日本では夏季には北太平洋高気圧から吹き出す南東風が卓越し、冬季にはシベリア高気圧から吹き出す北西風が卓越する。大陸からの季節風は乾燥しているのが普通であるが、日本海を渡る間に暖流の対馬海流が流れている海面から水蒸気の供給を受けて変質して湿った空気となる点が特異的である。この湿った季節風により日本海側に大雪がもたらされる。
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インドから紅海沿岸にかけての地域では、古代からモンスーンを利用した海上貿易が行われていた。古代ローマの時代になるとヒッパルコスの風としてローマ帝国でも知られるようになり、海のシルクロードの発展にも寄与した。
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更新日時:2008年7月19日(土)12:56
取得日時:2008/08/20 04:27