メールアドレス
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電子メールでのメールアドレスの使用

メールアドレスは電子メールの中のいくつかの箇所で使用され、使用される箇所により決まった形式で現れる。


電子メールでメールアドレスが使用される箇所

エンベロープ中のパス。 ⇒RFC 2821で定義される。
reverse-path
電子メールの送信元。エンベロープfromとも呼ばれる。
forward-path
電子メールの送信先。エンベロープtoとも呼ばれる。

メールヘッダ中のフィールド。 ⇒RFC 2822で定義される。
Fromフィールド
電子メールの著者。
Senderフィールド
電子メールの送信者が著者と異なる場合や、著者が複数の場合の電子メールの送信者。
Toフィールド
電子メールの受信者。
Reply-Toフィールド
電子メールの返信先。
Ccフィールド
カーボンコピーの受信者。
Bccフィールド
ブラインドカーボンコピーの受信者。
再送フィールド (Resent-From・Resent-Sender・Resent-To・Resent-Cc・Resent-Bcc)
電子メール再送時の情報を、元のフィールドを変更せずに記入するために使用される。それぞれ、“Resent-”のつかないフィールドに対応する。
Return-Pathフィールド
SMTPサーバにより、reverse-pathの情報が記入される。


電子メールでの使用形式

それぞれの使用箇所で使用できるメールアドレスの形式を、以下の表に示す。

メールアドレスの使用形式一覧形式 ⇒RFC 2821での呼称使用箇所(エンベロープ) ⇒RFC 2822での呼称使用箇所(ヘッダ)[1]
foo@example.comMailbox-addressmailboxaddr-specFrom Sender Reply-To To Cc Bcc
<foo@example.com>--name-addr
foo <foo@example.com>
foobar:
 foo <foo@example.com>,
 bar <bar@example.com>;--groupReply-To To Cc Bcc
<foo@example.com>Pathreverse-path forward-pathpathReturn-Path
^ 再送フィールド (Resent-From・Resent-Sender・Resent-To・Resent-Cc・Resent-Bcc) で使用できるメールアドレスの形式は、それぞれ対応する“Resent-”のつかないフィールドと同様である。

ローカル部@ドメイン」の形式(例: foo@example.com)を、 ⇒RFC 2821ではメールボックス (Mailbox) と呼び、 ⇒RFC 2822ではaddr-specと呼ぶ。

メールアドレスが使用されるヘッダフィールドのうちReturn-Path以外のヘッダフィールドには、addr-specのほか、addr-specの形式を“< >”でくくったり、さらに前に表示名を挿入したりしたname-addr(例: <foo@example.com>、foo <foo@example.com>)が使用できる。 ⇒RFC 2822では、addr-specとname-addrをあわせてメールボックス (mailbox) と呼ぶ。

Fromフィールドには、メールボックスを“,”で区切ったメールボックスのリストを用いて複数の著者を記入できる。このとき、1つの送信者のメールボックスを記入したSenderフィールドが必須である。

Reply-To、To、Cc、Bccフィールドには、複数人のメールボックスを“,”で区切り、前に表示名と“:”、後ろに“;”を挿入したグループ (group)(例: foobar:foo <foo@example.com>,bar <bar@example.com>;)も使用でき、 ⇒RFC 2822ではメールボックスとグループをあわせてアドレス (address) と呼ぶ。Reply-To、To、Cc、Bccフィールドには、アドレスを“,”で区切ったアドレスのリストを用いて複数記入できる(メールボックスもアドレスであるから、メールボックスのリストも使用できる)。

reverse-pathおよびforward-pathには、Mailboxの形式を“< >”でくくったパス (Path)(例: <foo@example.com>)を用いる。Return-Pathフィールドも同様である。


特別なメールアドレス
Postmaster
メールシステムの管理者のアドレスとして使われる。SMTPサーバは、forward-pathに「Postmaster@ドメイン」、またはドメインのない“Postmaster”が指定された電子メールを受け取らなければならない。どちらも“Postmaster”の文字は大文字小文字を区別しない。
ヌルアドレス
メール転送エージェント (MTA) は宛先の間違いなどで電子メールを配送できない場合に、その電子メールのreverse-path宛に配送不能を知らせるバウンスメールを配送する。バウンスメールのreverse-pathには空値(ヌル)のアドレスを用いたパス、すなわち“<>”が使用される。
MAILER-DAEMON
sendmail、Postfix、qmailなどのMTAは、バウンスメールのFromフィールドに、ローカル部に“MAILER-DAEMON”を使用したメールアドレスを使用する。

そのほか、 ⇒RFC 2142 (Mailbox Names for Common Services, Roles and Functions) [9]によく使われるメールアドレスが定義されている。


脚注

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^ Klensin, J., ed. (April 2001), Simple Mail Transfer Protocol, ⇒RFC 2821
^ Resnick, P., ed. (April 2001), Internet Message Format, ⇒RFC 2822
^RFC 2821の2.4節“General Syntax Principles and Transaction Model”と4.1.2節“Command Argument Syntax”によれば、大文字小文字を区別するメールボックスを定義することは相互運用性を妨げるため、避けるべきである。
^RFC 2821 4.1.2節“Command Argument Syntax”によれば、quoted-string形式が要求されるメールボックスを定義することは相互運用性を妨げるため、避けるべきである。
^ a bRFC 2821 4.5.3.1節“Size limits and minimums”
^RFC 2821 3.6節“Domains”
^ 「 ⇒みんなで渡れば怖くない ? au by KDDI メールアドレスにRFC違反を故意に許すの巻」、 ⇒Web屋のネタ帳、2006年6月2日。
^ “smtp_quote_rfc821_envelope”パラメータを“no”に設定する(" ⇒Postfix設定パラメータ" (日本語). Postfixのぺーじ (2007-06-02). 2007年12月8日 閲覧。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki