各チームとも1チーム162試合対戦する。この中にはリーグ間交流戦も含まれる。インターリーグ試合については、日本と異なり、引き分けなし(降雨などで「タイゲーム」となった場合を除く、ただし再試合を行う)の時間無制限で行う。このため、試合がもつれた場合は、終了が深夜に及ぶことも多い。ただし新古典派球場ブームにより、日本のようなドーム球場は減る傾向にあり(かつてヒューストン・アストロズが本拠地としていた、世界初のドーム球場であるアストロドームも、公式戦会場から外された)、雨による中止(日程が詰まっている場合は長時間にわたって試合開始時間を遅らせたりする)もあるために試合日程が過密であり、20〜30連戦という日程が少なくない上、1日に2試合行う(ダブルヘッダー)場合もある。これに加え、国内でも時差が4時間ある広大なアメリカ本土・カナダを縦横に移動するために、各球団が移動用の専用機を有し、深夜早朝を問わず航空会社のダイヤに左右されず最も都合の良い時間に移動することが可能ではあるものの、肉体的な負担はとても大きい。そのために、たとえ主軸選手であっても疲労回復のために定期的に先発から外すことは珍しいことではない。
ただし、162試合すべてが必ず行われるとは限らない。プレーオフ進出の可否が完全に決定し順位が確定した地区のチームは、雨天中止などによって順延されたゲームの再試合は基本的に行わない。仮に選手やチームの何らかのタイトル・記録にかかわる場合であっても試合は行わず、また試合数が揃わないことによる各チーム間の選手成績の調整なども行われない(例えば、1試合雨天により順延しているAチームのB選手が161試合消化時点でリーグ2位の50本塁打を記録しており、CチームのD選手が162試合でリーグ1位の51本塁打であったとしても、順位が完全に確定していればAチームは再試合を行わず、D選手がリーグ本塁打王となる)。
レギュラーシーズンの日程はコンペティションによって決められる。日本のように上位のチームが開幕開催権をもつという制度はない。
7月31日まで、ペナントレース期間中のチーム間の直接のトレードが可能。また、主軸選手や中堅選手でもトレード移籍が多く、シーズン中のトレードもたびたびある。
7月にオールスターがあり、2003年から勝ったリーグにワールドシリーズでのホームアドバンテージ(勝ったリーグに所属するチームの本拠地からワールドシリーズが開幕)が与えられる(2002年までは1年交代だった)。
大乱闘などで試合続行不可能になったり、そもそも相手チームが到着せず、試合ができない場合などは、フォーフィットゲーム(放棄(没収)試合)となることもある。
両リーグとも予告先発制度を採用している。先発投手は試合ごとではなく対戦カードごとにまとめて予告される。
アメリカン・リーグでは日本のパシフィック・リーグと同じく指名打者(DH)制度が採用される。
ポストシーズンブッシュ大統領によるワールドシリーズの始球式(2001年)
各リーグとも162試合の成績を元に各地区の1位、および各リーグ2位の最高勝率チーム(ワイルドカード)を加えた4チームずつによるトーナメント戦となる。地区1位に2球団が並んだ場合でワイルドカードの対象とならない場合や、ワイルドカード候補に2球団が並んだ場合は、両者間での1試合のプレーオフによって、プレーオフ進出チームを決定する。この試合はレギュラーシーズンの試合の1つとみなされ、個人成績はシーズン成績に算入される。なお、地区1位に2球団が並んだ場合で両チームともプレーオフに出場できる場合は、レギュラーシーズンの直接対戦で勝ち越しているチームが地区1位となる。
リーグ準決勝・地区シリーズ(ディヴィジョンシリーズ)は、各リーグで基本的に、最高勝率チームとワイルドカード、および、その他の1位チーム同士の対戦、との組み合わせ(合計4試合)となる。ただし、最高勝率チームとワイルドカードのチームが同じ地区の場合、最高勝率チームに代わり、ワイルドカードを除いて勝率2位のチームがワイルドカードと対戦する。試合は5戦の予定で行われ、3勝したチームが出ればシリーズは終了し、そのチームがリーグ優勝決定戦に進出する。ホーム開催は、2試合-2試合-1試合と割り振られる。
1997年まではホーム開催は2試合-3試合と割り振られ、最初の2試合のホーム開催権のある地区(ホストチーム)が予め決められており、ワイルドカードはホストチームまたは同地区チームとは対戦しないとの規定があり、ワイルドカードで出場するチームの所属地区により組み合わせが決まっていた(たとえば1995年のア・リーグはホストチームが中地区とワイルドカードで、そのためクリーブランド(勝率1位)対ボストン(勝率2位)、シアトル(勝率3位)対NYヤンキース(ワイルドカード)となった)。
リーグ優勝決定戦(リーグチャンピオンシップシリーズ)は、リーグ準決勝を勝ち上がった各リーグの2チームが、7戦の予定で行われる。4勝したチームが出た時点でシリーズは終了し、そのチームがワールド・シリーズ出場権を獲得する。ホーム開催は、2試合-3試合-2試合と割り振られる。
リーグ準決勝とリーグ優勝決定戦では、シーズン勝率が高いほうにホームアドバンテージ(シリーズ開幕権)が与えられる。ただし、ワイルドカードのチームは勝率にかかわらずホームアドバンテージは持てない。なお1位チームで同じ勝率のチームが対戦することになった場合、レギュラーシーズンでの直接対決に勝ち越しているほうにアドバンテージを与える。
ワールドシリーズはアメリカン、ナショナル両リーグの優勝チームがやはり7戦のスケジュールで行われ、4勝したチームが、その時点で全米チャンピオンとなる(ホーム開催の割り振りは2試合-3試合-2試合)。
MLBのポストシーズンでは、なぜか0勝3敗とされたチームは逆転の見込みが全くといって良いほどない。ワールド・シリーズは2005年で101回目を迎えながら、いまだに達成したチームはない。リーグチャンピオンシップシリーズでも2004年にボストン・レッドソックスがニューヨーク・ヤンキースを0勝3敗から逆転したのが唯一の例で、それまでは北米スポーツでもNHLで2度達成されただけであった。
そればかりか、0勝3敗とされたチームは4回戦も敗れるケースが多い。ワールド・シリーズおよびリーグチャンピオンシップシリーズで0勝3敗とされたチームは2007年までに29チームあるものの、4回戦に勝ったのはわずか6チームだけで、あとの23チームはそのまま4連敗で敗退している。
日本のプロ野球では1958年の西鉄ライオンズ、1986年の西武、1989年の巨人が0勝3敗から逆転で日本一をつかんだことがある。
1960年までは1チームあたりの試合数は154試合(22回戦×7チーム)だったが、ア・リーグは1961年から、ナ・リーグは翌1962年から現在の162試合(18回戦×9チーム)になった。
2地区制時代は12球団時は同地区5チーム×18試合=90試合、他地区6チーム×12試合=72試合の計162試合であったが、ア・リーグは1977年から、ナ・リーグも1993年には14球団に増えたことから、同地区6チーム×13試合=78試合、他地区7チーム×12試合=84試合の合計162試合になった。