ニューヨークのタクシーについては、イエローキャブの記事も参照
ニューヨークを特徴付ける黄色の車両のタクシーは、中心部の日中であれば、相当の台数が走っており、街角で空車を見つけて利用することも容易である。夕刻の劇場周辺や雨天時など、多くの人間が集まるエリアや状況、時間帯には極端に空車が少なくなることも多い。慢性的に交通渋滞や混雑が発生しているので、所要時間を読みにくいが、ドア・ツー・ドアで滞在地から目的地まで車で移動できるため地下鉄・バスに比べ安全性は高い。
日本でのタクシー料金に比べて運賃は割安である。料金は初乗りが2.50ドル。その後は5分の1マイル (321 m) ごとに40セントが追加され、低速で走行している場合には時間制として60秒に40セント追加される。深夜料金は50セント割り増しのほか、平日夕方のラッシュ時には追加料金として1ドルが請求される。橋、トンネルや高速道路の料金は別途請求される。また、チップとして一般に運賃の10〜20%を追加して支払う。通常は「Keep your change(おつりは取っておいて)」と言って、お釣りがないようにして支払うケースが多い。100ドルなどの高額紙幣での支払いは、運賃が高額でお釣りが少ない場合などを除き拒絶されることも多い。
マンハッタン以外の他区や、マンハッタンでも治安が悪い場所にはほとんど走っていない。屋根の上のタクシーの番号を示す部分のランプが付いているのが空車だが、OFF DUTYのランプも点灯している場合は回送である。ドアは自分で開閉する。人数や行き先などで公然と乗車拒否されることも珍しくないが、チップの交渉により乗車できる場合もある。目的地がニューアーク空港などの州外になる場合には、帰りの費用相当として二倍の運賃を求められることもある。
タクシーの運転手は70%強が移民であるといわれ、あまり英語がきれいでない場合も多い。16と60、シックスティーンとシクスティのように紛らわしい言葉は、「ワン・シックス」「シックス・ゼロ」などと確認したほうが無難である。また、建物やホテル名などを目的地として告げても理解されないことも多く、中心部であれば番街と丁目で指定し、それ以外であれば道路名と番地に加え、大まかな位置は指示できるようにしておく必要がある。紙に番地を書いて見せたり、地図を指したりすればより間違いない。
日本のタクシーとサービス面で大きく異なるのは、乗車拒否が日常的にあることである。特に深夜などに顕著であり、運転手は車を止め窓だけを開けて、目的地を客に尋ねる。そして、目的地がマンハッタン以外や治安の悪い場所の場合「No!」といってそのまま走り去ることがある。ニュージャージー州などには深夜は100%乗車拒否されるといっても過言ではないため、滞在地がマンハッタンでない場合は、深夜の交通手段は、他の帰宅方法を用意しておく必要がある。
2007年年末よりカーナビを搭載した車両が出始め、後部座席で現在地の確認、ニュースなど複数の情報が見られるディスプレイが設置されれた。数年後には全てのタクシーに設置する予定である。しかし現在カーナビを搭載していない車両も多く、ニューヨークのタクシードライバーは日本のそれとは比べ物にならないほど道を知らない為、利用者も最低限の道案内をできるようにしたほうがよい。
空港などでは、正式な認可を受けていないジプシーキャブ(白タク)というわれる違法タクシーが客引きをすることがあるがトラブルの原因となるものと考えられている。正式なタクシーは全て黄色に塗装されている。正式なタクシーの場合でもメーターが正常に作動しているかを確認すべきである。
自動車の運転ニューヨーク市警パトカーとマンハッタンの一般的な道路
マンハッタンでの自家用車の保有率はアメリカで最も低いが、面積が非常に狭く人口密度が高いため、車の交通量も必然的に多くなる。車両は右側通行である。マンハッタン内の道路の90%以上は一方通行であり、対面通行の道は比較的大きな通りに限られる。そのため「左折待ち」による渋滞が発生しにくいが、出発地・目的地の道路の進行方向によっては、遠回りを余儀なくされることがある。
マンハッタンでは駐車車両が無数に存在し、事故も非常に多い。車線を守らずに走行したり、頻繁な車線変更をしたりと走行環境は劣悪である。赤信号により交差点内で車が立往生することもよく見られ、歩行者も赤信号を無視して横断するケースが多い。アメリカの他の地域では赤信号でも右折できるがマンハッタン内だけは特別である。狭い道では他車が通過できないほど駐車されていることもある。事故も多く、マンハッタンで車を運転するには、特有の技術を身に付けるのが賢明であるとされ、ニューヨーク州の運転免許証センターでは、そのための講習や実地試験までも用意されている。
警察官による駐車違反の取り締まりは厳しい。「トラフィック・ポリス」という警官がおり、交差点で笛を吹き自動車を誘導する。信号機が動作していても、渋滞緩和のため、時間帯によって交通量の多い車線を信号が赤であっても通行させて交通の流れを向上させる役割を担う。
短期滞在なら国際運転免許証と他国の免許証により自動車を運転することが認められるが、ニューヨーク市で車を所有するにはニューヨーク州の免許が必要となり、他州の免許証を保持していても認められない。他州の免許からの書き換え以外は、他国の免許からの書換えであっても新規取得と全く同じ手続きや講習が必要で、他州と比べると取得しづらい。
バイクの数が非常に少ない。理由は、盗難に遭いやすいこと、マンハッタンの交通事情から見て非常に危険であることなどが挙げられる。そのほかには、アメリカではバイクは娯楽的な乗り物の扱いであることなども考えられる。
自転車
自転車は仕事目的の自転車便か、娯楽やトレーニング目的のサイクリングがマンハッタンでは主要であり、移動手段として市民の足にはなっていない。理由はバイク同様、盗難や危険などである。
ロングアイランド鉄道 (Long Island Rail Road)ロングアイランド鉄道路線ニュージャージー鉄道路線図PATH鉄道スタテンアイランド・フェリー
マンハッタン島の東、イーストリバーを越えた土地は、クイーンズ、ブルックリンなどを含む東京都程の東西に伸びる細長く大きな島ロングアイランドである。その島を走る鉄道がロングアイランド鉄道である。
ロングアイランドにはニューヨーカーに人気のジョーンズビーチなどがあり、彼らの気軽な海水浴、ピクニックの場所となっている他、ロングアイランド鉄道は毎日740本の運行本数と26万人にも上る乗客数で通勤としても使用されている全米最大の鉄道である。
マンハッタンからの乗車は7番ストリート&33丁目のペンシルヴァニア駅 (通称「ペンステーション」)から乗車できる。この駅は他の電車も発着しているが、名前の頭文字をとったLIRRという電車に乗る。地下鉄の駅と接続されているが、地下鉄が汚く古い駅なのに対し、ペン駅は近年改装を終えたばかりの非常に綺麗で清潔な場所である。しかしトイレの汚さは想像を絶するものがある。クイーンズ区のジャマイカ駅などからも乗車できるが周辺の治安も悪く周辺には清潔なトイレはまったくなく地獄絵図である。
改札がないので、切符を購入したら指定の番号のホームに行き直接乗り込む。時刻表は、地下鉄・バスと違い正確なので、それを見るといい。
切符は駅の窓口のほか電車内でも購入できるが、窓口が開いている時間は3ドル割り増しになる。
地下鉄と違い料金は行き先によって異なる。
ラッシュアワー (平日AM6~10・PM4~8) 以外のOFF PEAKチケットは30%割引になる。5〜11歳は半額。65歳以上は各種割引がある。