マレーシアの鉱業はスズ鉱の採掘が中核となっている。2002年時点の採掘量は4215トンであり、世界シェア8位 (1.7%) を占める。主な鉱山は、クダ州、ヌグリ・スンビラン州に点在する。スズ以外の鉱物資源としては、金鉱(サラワク州、パハン州)、鉄鉱、ボーキサイト(ジョホール州)、などが有力である。有機鉱物資源では、石炭、原油、天然ガスを産し、石炭以外は世界シェアの1%を超える。いずれもブルネイ・ダルサラーム国に近いサラワク州北部の浅海から産出する。
古くから世界的に有名であったペナン島などのほかに、近年ではボルネオ島やランカウイ島のリゾート開発などが行われている。これらの開発は、予てからの主要産業の1つであった観光産業の振興にも貢献しており、政府観光局や航空会社との協力関係をもとに各国からの観光客の誘致に国を挙げて取り組んでいる。
マラヤ鉄道がタイ国境(西線。東線は国境付近まで)からシンガポール(マラヤ鉄道のシンガポール国内区間はマレーシアの権益)まで縦断している他、クアラルンプール周辺では高架電車や近郊通勤列車、モノレールが整備されている。
イギリスの植民地時代から道路が整備されていたが、特に近年は都市部を中心に道路の整備が進んでおり、高速道路網の整備も進んでいる。市街地では国産車・プロトンを使ったタクシーやバス路線網が発達している。
国内の主要都市は、「ナショナルフラッグ・キャリア」のマレーシア航空や格安航空会社のエアアジアなどの航空会社により結ばれている他、これらの航空会社が諸外国との間を結んでいる。特に東南アジアのハブ空港の1つとして1996年に完成したクアラルンプール国際空港は、ヨーロッパとオーストラリアとの間を結ぶ「カンガルー・ルート」の中継地の1つとして利用されている。
日本との間には、東京や大阪、名古屋などの主要都市とクアラルンプール、コタキナバルの間に、マレーシア航空と日本航空が毎日直行便を運行している。また、台北や香港、バンコク、シンガポールなどで乗り継いでいくことも可能である。
マレー系(約65%)、華人(中華)系(約25%)、インド系(印僑)(約7%)の順で多い。マレー系の中にはサラワク州のイバン族、ビダユ族、サバ州のカダザン族、西マレーシアのオラン・アスリ(orang asli)]]、などの原住民族も含む。各民族がそれぞれの文化、風習、宗教を生かしたまま暮らしていることが近年諸外国の注目を集めている。しかし、マレーシア政府は、民族融和のため少数民族のイスラム化を進め、彼らにイスラム以外の布教をすることを認めていない。
国語・公用語はマレー語である。この「マレー語」または「マレイ語」の呼び方はオランダ語のMaleisch、英語のMalayを日本語に音訳したもので、原語ではBahasa Melayu(バハサ・ムラユ)という。即ち「ムラユ語」である。現代のマレー語は、ラテン文字・ローマ字表記が主だが、数世紀に亙ってアラビア文字を改良したジャウィ文字もごく一部で使用されている。多民族社会を成す国民の母語は多種多様である。マレー人はマレー語を母語にしているが、他にサバ州・サラワク州ではイバン語、ビダユ語、カダザン語などを母語とする先住民もいる。
華人は広東語(台山語も)、福建語(?南語、潮州語を主に福州語、海南語なども)、客家語など中国語の各方言、インド系はタミル語などを母語としている。なお、華人の間では華語(標準中国語)が共通語で、漢字は繁体字も簡体字も使用されているが、学校教育では簡体字、商店や商品の包装では繁体字が主に使用されている。
また、イギリスの植民地時代の公用語である英語も広く使用されており、マレー語とともに各民族間の共通語の役割を担い、英字紙も広く読まれている。華人の中には英語を母語とする英語系華人もいる。
イスラム教が国教であり、マレー系を中心に広く信仰されている。中国系は仏教、インド系はヒンドゥー教徒が多い。また、イギリス植民地時代の影響でキリスト教徒もいる。東アジアの非イスラム教国に住むムスリム(イスラム教徒)は、一般にマレーシアの見解に従うことが多い。
マレーシアの公用語はマレー語であるが、タミル語と中国語、英語も使用されている。小中学校では、民族別にマレー語、中国語、タミル語が教える学校によって異なって使用されており、いずれの学校でもマレー語と英語が必修科目になっている。教育制度はかつてイギリスの植民地であったことからイギリスとよく似ている。教育制度は小学校6年(primary school,またはSekolah Rendah Kebangsaan・Standard 1〜6)、中等学校3年と高等学校2年(secondary school,またはSekolah Menengah Kebangsaan・Form1〜5)、大学進学過程2年(Lower 6とUpper 6)、大学3年〜6年。マレーシア教育省は学問修了の国家的な試験を実施しており、小学校修了時はUPSR、中等学校Form 3でPMR、高等学校Form 5でSPM、その後の高等教育過程学年のLower 6にてSTPM、Upper 6にてSTTPMなどの試験受ける。複雑なのは、マレー系の小学校を修了しUPSRを受験したものは、試験の結果に関わらずそのまま中等学校のForm 1に進級できるのだが、中国系またはインド系の小学校の修了試験でマレー語の科目で成績が悪い場合はForm 1に進級することはできず、1年の予備学年(Peralihan/Remove Class)を履修してからでないと、Form 1には進級できない。Form 5終了時のSPM試験の成績優秀者は、新聞の全国版に大々的に発表される。
参照:マレーシアの大学