2000年には800万人を越える観光客がマカオを訪れた。近年では、中国本土からの訪問客がギャンブルと観光の成長を押し上げる主な要因になっているが、香港からの観光客が現在でも最も多い他、中華民国をはじめとしたアジア各国からの観光客がそれに続く。
なお、返還直前の1998年頃には経済の暗黒面である暴力団(?社會)(マフィア、ギャング)の抗争により治安の悪化が伝えられたが、観光産業はそれほど影響を受けなかった。
2002年には、カジノ経営権の国際入札を実施し、その結果これまでスタンレー・ホー経営の「Sociedade de Turismo e Divers?es de Macau,S.A.(STDM/澳門旅遊?樂股?有限公司)」が独占してきたギャンブルを含むカジノ産業を、香港系の「ギャラクシー・カジノ(銀河娯楽場)」社とアメリカの「ウィン・リゾーツ(永利渡暇村)」社にも開放した。このことが功を奏し外国からの投資が急増し、2007年1月現在、「リズボア(Lisboa、葡京?樂場)」、「サンズ(Sands、金沙娯楽場)」、「ウィン・マカオ(Wynn、永利澳門)」など23のカジノが運営されている。これに伴い観光客も1999年の750万人から2005年の1900万人と倍増したように、観光産業の隆盛で経済は活況を呈しており、中国本土の一部直轄市や省もマカオ入境を解禁した。
2006年のカジノ売り上げが69,5億アメリカドル(約8400億円)に達し、これまで世界最大であったアメリカのラスベガスの推計65億ドルを超え、世界最大のカジノ都市となった。カジノ市場の対外開放からわずか4年でカジノ都市として世界首位に躍り出た背景には、膨張する中華人民共和国の経済からあふれ出る「チャイナ・マネー」と、新たな市場であるマカオの国際カジノ産業に流れ込む外資があると分析されている。
なお、マカオで合法とされているギャンブルは数多いが、もっとも人気があるのは、 ⇒Chinese Dominoを用いた牌九やバカラである[要出典]。
域内の法定通貨はマカオ・パタカであるが、流通通貨の相当部分は香港ドルである。1香港ドル=1.0326パタカ(2006年現在)と微妙に異なるレートだが、ほとんどの店では等価に扱われる(一部の店ではパタカで支払おうとするとこのレート以上に値上げされることがある)。また、カジノのスロットマシーンは香港ドルの硬貨しか使用できない場合が多い。
なお、香港ではパタカは使用できないので、マカオから香港に行く場合は注意が必要である。
交通マカオ港客船ターミナルエアーマカオのエアバスA321型機TRANSMACのバス
マカオ港の客船ターミナルから香港のセントラルにあるフェリーターミナルまで、TurboJET社とファーストフェリー社が運行するジェットフォイル(ボーイング929など)と高速双胴船が24時間、5分-15分間隔で運行されており、両方を約60分で結んでいる。他にも香港国際空港や中国本土にも定期船が頻繁に運航されている。
24時間運行のマカオ国際空港があり、マカオ航空などが中国本土主要都市のほか、中華民国やシンガポールやバンコク、クアラルンプールや平壌などのアジアの主要都市との間に定期便を運航している。なお、同空港の開港当時は、宗主国のポルトガルの首都のリスボンとの間にTAPポルトガル航空が直行便を運航していた。
近年は日本からの観光客の増加に対応し、マカオ航空による日本への直行チャーター便が頻繁に運行されている他、2007年7月26日から関西国際空港とマカオ国際空港間にエアーマカオ(NX)による定期便が、週3便(2007年冬スケジュール)運行している。
また、フェリーターミナル屋上のヘリポートより、香港へのヘリコプターによる定期便が15分-30分間隔で運行されている。
Transportes Urbanos de Macau SARL (Transmac、澳門新福利公共汽車有限公司)とTransportas Companhia de Macau(TCM、澳門公共汽車有限公司)の2社の路線バスやミニバスの路線が域内を網羅している。なお、これらの路線バスのルートマップなどは全てポルトガル語と広東語の両方で表記されている。
他にも、タクシーが安価な交通手段として市民だけでなく観光客の足として利用されている。また、市民の足としてスクーターが重宝されている。
現在のところ地下鉄やモノレールなどの鉄道は無い。交通渋滞を緩和するため澳門軽軌鉄路という新交通システムが計画されている。
ちなみにマカオでは香港同様自動車左側通行となっている。これはかつてポルトガルが左側通行だった頃の名残とされている(ポルトガル本国では1928年に右側通行へ変更)。
中国系住民は広東料理系の中華料理を、ポルトガル系住民はポルトガル料理を基本とした食生活をしているが、これらの料理だけでなく、ポルトガルの植民地があったインドやアフリカの料理の要素をも取り入れて融合した、マカオ料理が生まれている。
この料理は一見ポルトガル料理風であるが、中華料理の様に皆で取り分けて食べることも当たり前で、中国大陸近辺でとれる食材もうまく活かしている。食事の際にはポルトワインもよく飲まれる。ただし、マカオ現地では「ポルトガル料理」(「葡国菜」)と区別されずに、呼称されることも多い。