ボーイング707
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主な事故

1962年6月3日:エールフランス航空(707-320)、パリオルリー国際空港の離陸に失敗し滑走路をオーバーラン。130人死亡。

1966年3月5日:英国海外航空(BOAC)911便(707-420)、富士山上空で山岳乱気流に揉まれ空中分解・墜落。124人死亡(英国海外航空機空中分解事故)。

1968年12月26日:パンアメリカン航空114便(707-320F)、アラスカ州エルメンドルフ空軍基地を離陸直後にフラップの出し忘れと、警報システムの故障のために墜落した。乗員3人死亡。

1974年1月30日:パンアメリカン航空806便(707-320)、アメリカ領サモア諸島ツツイラ島パゴパゴに着陸進入中にウィンドシアーが原因でパゴパゴ空港手前に墜落した。97人死亡。

1978年4月21日:大韓航空KAL902便(707-320)、ソ連領空を領空侵犯し、ソ連空軍機に撃墜されムルマンスク半島の凍結湖に不時着。死者2人(大韓航空機銃撃事件)。

1979年1月30日:ヴァリグ・ブラジル航空(貨物型707F)、成田空港を離陸後、太平洋上で行方不明になる。原因不明。5人死亡。

1987年11月29日:大韓航空858便(707-320)、アブダビからバンコクへ向かう途中、ベンガル湾上で爆破された。(大韓航空機爆破事件)なお、当時の時刻表によると、この便はバグダッド発アブダビ・バンコク経由ソウル行で、使用機材がDC10だったが、この日は同機材に機材変更がなされた。また、この便において、バンコク〜ソウル間のみの利用は不可だった。

1990年1月25日:アビアンカ航空52便(707-320)、ニューヨークジョン・F・ケネディ国際空港に着陸進入中、ニューヨーク州コープ・ネックに燃料切れのため墜落。73名が死亡。


エピソード

原型機367-80のデモフライトにおいて、テストパイロットが独断でバレルロールを超低空で敢行し、来賓と一般観衆の頭上を背面飛行してみせ、一同の度胆を抜いた[1]。対するダグラスもDC-8で緩降下中に音速を突破してみせるなど、ライバル意識を燃やした。尚、コメットの試作機も1953年のファーンボロ航空ショーで超低空90度バンクターンを決めており、低翼面加重当時の旅客機の高い機動性と共に、演ずる方も見る方も命懸けだった時代を想起させる。

1964年2月のビートルズ初訪米の際に使用されたパンアメリカン航空のボーイング707は「Clipper Beatles」と特に命名された。

航空機マニアで知られる俳優ジョン・トラボルタの所有機のうちの1つ。2004年には所有するボーイング707を自ら操縦し来日した。


日本におけるボーイング707


1社のみが採用

ボーイング707の開発当時、日本で唯一の国際線運行会社であった日本航空は、他社に負けじとコメット Mk.1 を発注したものの、連続事故の発生により発注をキャンセルしていた。その後707ではなく、これまで関係が深かったダグラスが開発中のDC-8を1955年に正式発注、1960年8月12日から太平洋横断路線に就航させた。ルフトハンザドイツ航空のボーイング707型機TMAレバノン航空のボーイング707F型機

しかし、ライバルのパンアメリカン航空が1959年9月7日に707を太平洋横断路線に就航させてから、日本航空がDC-8を導入するまでに1年以上もの開きがあったため、その間旧式なプロペラ機であるDC-7Cを使い続けた日本航空は、利用客が激減し経営上打撃を受けた。

国内線でも全日空ターボプロップ機のヴィッカース・バイカウントを導入した後は、プロペラ機で苦戦を強いられたため、1961年に中距離国際線と国内線用機として、当時叩き売り状態でほぼ即納可能なCV880に手を出したものの、信頼性が低い上に中途半端なキャパシティのために乗客数の急増に対処できなかった。その為、日本航空は国内線と国際線の兼用ができるダグラスDC-8を大量採用し、しかも国内線のみ運航の航空会社である全日空は、国際線用の機材であるボーイング707を採用することはなかったため、ボーイング707を採用する航空会社は現れなかった。

その様な中で、1980年代ミネベア傘下のミネベア航空が唯一、元エールフランスの707中古機を部品輸送用および社員運送用に購入して東南アジア〜日本間を不定期自社便運行したが、その後老朽化のためにマクドネル・ダグラスDC10-30CFに置き換えられた。

日本の航空会社が707を導入しなかった理由のとして、旅客機としての導入実績がないボーイング機に対する信頼性がなかったことや、第二次世界大戦で日本を焦土と化したB29の「ボーイング」という名前に対する、国民の拒否反応がまだ非常に強かったことが挙げられている。


日本乗り入れ

パンアメリカン航空以外にも、ノースウエスト航空やヴァリグブラジル航空、キャセイパシフィック航空、ルフトハンザドイツ航空、TMAレバノン航空など、多くの外国航空会社が日本路線に707を就航させた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki