ホウ素の同位体のうち、10Bは非常に大きな中性子吸収断面積をもつため、原子炉内において中性子の吸収のため制御棒に、その化合物であるホウ酸は一次冷却水に溶かし込んで加圧水型原子炉の余剰反応度制御に使われる。同様の理由で、微量のホウ素添加を行った金属による放射性物質運搬容器も使用されている。
ホウ素の有機化学への利用はH・C・ブラウンによって系統的に研究が行われ、ブラウンはその業績によって1979年にノーベル化学賞を授与された。還元剤としての水素化ホウ素ナトリウムやヒドロホウ素化は現在でも有機合成上さかんに利用されている。
有機ホウ素化合物は鈴木・宮浦カップリングによって多用な変換が可能なため、複雑な化合物の前駆体として利用されている。
植物の必須元素の一つであり、98%は細胞壁に存在することから、細胞壁の合成、細胞膜の完全性の維持、糖の膜輸送、核酸合成、酵素の補酵素などに関係していると予想されているが、まだ解明されてはいない[2]。植物中でホウ素輸送を行う物質は2002年に初めて同定された[3]。
一方、高濃度のホウ素は植物の成長を阻害する[4]ため、土壌中のホウ素含有量が高いオーストラリア南部などでは農業が困難となっている[5]。植物の遺伝子を改変することで、ホウ素耐性を持たせる研究が進められている[6]。
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ヒドロホウ素化
脚注^ 井上敏也 監修『レコードとレコード・プレーヤー』ラジオ技術社 昭和54年においてカンチレバーの素材として紹介されている。
^ ⇒京都大学農学部植物栄養学研究室
^ ⇒http://jstshingi.jp/abst/p/07/jst/05/0504.pdf
^ Ross O. Nable, Gary S. Ba?uelos, Jeffrey G. Paull, "Boron toxicity", Plant Soil 193, 181-193 (1997). DOI: ⇒10.1023/A:1004272227886
^ ⇒http://www.dwlbc.sa.gov.au/land/topics/rootzone/boron.html
^ Kyoko Miwa, Junpei Takano, Hiroyuki Omori, Motoaki Seki, Kazuo Shinozaki, Toru Fujiwara, "Plants Tolerant of High Boron Levels", Science 318, 1417 (2007). DOI: ⇒10.1126/science.1146634
1元素の周期表18
1H21314151617He
2LiBeBCNOFNe
3NaMg3456789101112AlSiPSClAr
4KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
5RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe