インカ帝国時代に1,000万人を越えていたと推測されている人口は、植民地時代に急激に減少し、独立直後の1826年に約150万人となっていた。その後1961年のセンサスでが10,420,357人、1972年のセンサスでは13,538,208人、1983年年央推計では約1,871万人となった。
1940年代から始まったシエラからコスタ(特にリマ)への国内移民のため、現在のリマは人口800万人の大都市圏を形成しており、これはペルーの総人口の約30%程である。
人口増加率 : 1.39%
公用語はスペイン語(ペルー・スペイン語)、ケチュア語(1975年から)、アイマラ語(1980年から)であり、人口の大部分はスペイン語を話す。セルバのアマゾン低地では、先住民によって独自の言語が話されている。
シエラのインディヘナの多くはケチュア語を話す。アイマラ語話者はティティカカ湖沿岸のプーノ県に特に集中しており、ボリビアのアイマラ語文化圏と文化的に連続している。
ローマ・カトリックが89%程であるが、近年カトリックの数は減少しつつある。その他の宗教としては福音派プロテスタントが6.7%など。
スペイン人による征服以来ペルーに住む人々はキリスト教を受容していったが、それでも先住民の伝統宗教と独自の融合、背反を重ねて現在に至っている。
6歳から16歳までが義務教育期間であるが、ペルーの公教育は余り普及しているとはいえない。識字率は89.1%と域内でも低い部類に入る。
主な高等教育機関はサン・マルコス大学(1551年)、ペルー・カトリカ大学、リマ大学(1962年)など。
詳細はペルーの文化を参照インカ・コーラマリオ・バルガス・リョサカホンマリネーラ・ノルテーニャ
ペルーの文化はインカ帝国や、それ以前から続く前インカ期からのインディヘナの文化と、16世紀にペルーを征服したスペイン人の文化に根を持ち、その上にアフリカ系住民や近代になって移住してきたアジア系、ヨーロッパ系の諸民族の影響も受けている。
詳細はペルー料理を参照
コスタで育ったクリオーヨ料理はペルー料理そのものであり、黒人、インディヘナ、スペイン人、中国人、日本人、イタリア人などの多様な国民の影響を受けて独特のペルー料理を形成している。
コスタの料理にはセビッチェのように魚介類を豊富に使った料理が多い。シエラではエクアドルやボリビアのように、クイと呼ばれる天竺鼠の一種を食べる習慣があり、アルパカの肉も食べられている。また、トウモロコシやジャガイモも良く食べられている。
独自のビールのブランドは、クリスタル、クスケーニャ、アレキペーニャ等の銘柄があり、ビール以外の飲み物には清涼飲料水のブランドにインカ・コーラがある。 また、ペルーにはボリビアやアルゼンチン北西部と同様にコカ茶を飲む習慣がある。
詳細はペルー文学を参照
ペルー文学は前コロンビア期の文明に根を持ち、植民地時代はスペイン人が年代記や宗教文学を書いた。
ペルーの小説は独立後の1848年にナルシソ・アレステギにより、ペルーで初めての小説、『オラン神父』が描かれてから始まった。コストゥンブリスムやロマン主義が最も主流のジャンルとなり、リカルド・パルマの『ペルー伝説集』やクロリンダ・マットの『巣のない鳥たち』などがその例である。
また当時ラテンアメリカで流行していた、ニカラグアのルベン・ダリオ、ウルグアイのホセ・エンリケ・ロドーから始まったモデルニスモの流れを引いた詩人には、ホセ・サントス・チョカーノ、ホセ・マリア・エグーレンなどがいる。
20世紀初頭にはインディヘニスモ運動が起こり、文学にも影響を与えた。既に19世紀末の太平洋戦争敗北後、マヌエル・ゴンサレス・プラダはインディオを重視する論陣を張っていたが、これは1920年代から1930年代のホセ・カルロス・マリアテギのインディヘニスモ思想に結びつき、さらにその流れは20世紀半ばから後半にはシロ・アレグリア、マヌエル・スコルサ、ホセ・マリア・アルゲダスらによってシエラのインディオの生活を写実的に描いた文学となって完成された。その一方で同じく20世紀後半にはコロンビアのガルシア・マルケスと共に、ラテンアメリカ文学ブームを牽引したノーベル文学賞作家のマリオ・バルガス・リョサなどの活躍により、ペルー文学はより身近なものになった。
詳細はペルー音楽を参照
ペルーの音楽としてはマリネーラ(実態はクエッカ)やカホンを使ったアフロ・ペルー音楽に代表される、コスタのクリオーリャ音楽や、あるいはシエラで生まれたワイニョなどのフォルクローレなど有名である。また、現在はコスタ、シエラ、セルバと地方を問わず、国内の全域において、ニューヨーク生まれのサルサが愛好されている。 しかし、特に世界的に知られているのはやはり、『コンドルは飛んで行く』をはじめとするケーナやチャランゴを使ったアンデスのフォルクローレである。
ポピュラー音楽の世界では、中産階級によってロックが愛好されているが、ペルー・ロックはラテンアメリカ市場でもあまり成功しているとはいえない。代表的なミュージシャンとしてはロス・サイコス、ウチュパ、ミキ・ゴンサレスなど。ワイニョとクンビアのクロスオーバー音楽であるチチャ(テクノ・クンビア)などもリマで愛好されている。
ペルー国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が6件、自然遺産が2件、複合遺産が2件ある。