単母音文字音価IPA表記発音の特徴備考
aアー[a?]口を大きくあけてやや長めに
?ア[a]口を大きく開けて短く単独で主母音に立たない
?アー[??], [??]アとオの中間的な感じでやや長めに
aア[?], [?]アとオの中間的な感じで短く単独で主母音に立たない
eエー[??]口を大きく開けてやや長めに
eエ[e]口を軽くあけて、狭めに
iイ[i(?)]唇を左右に強く引いて音節末母音に立つ
yイー[i?]iの長母音音節末母音に立つ
oオ[?]口を大きく開けてやや長めに音節末母音に立つ
oオ[o]口を丸めやや突き出して
uウ[u]唇を丸め口を突き出しやや長めに音節末母音に立つ
?ウ[?]唇を左右に強く引いてやや長めに
介母音文字音価IPA表記備考
oウ[w]主母音 a, e の前
uウ[w]主母音 y(i), e の前
二重母音文字正書法上の制限音価IPA表記発音の特徴
uo_Cウア[u?]ウは唇を丸く突き出してやや長めに、アはあいまいな感じで
ua_O
??_Cウア[??]ウは唇を強く引いてやや長めに、アはあいまいな感じで
?a_O
ieC_Cイア[i?]イは唇を強く引いてやや長めに、アはあいまいな感じで
iaC_O
yeV_C
yaV_O
頭子音文字音価IPA表記備考
pパ[p]借用語のみ。しばしばbと発音される
bバ[?], [?b]声門を閉じて同時に開放
mマ[m]
nナ[n]
sサ[?], [s]南部ではそり舌音
xサ[s]
dザ[j], [z]
giザ[?], [z]
rザ[z], [?], [?]南部ではそり舌音
tタ[t]
?ダ[?], [?d]声門を閉じて同時に開放
nhニャ[?]
hハ[h]
chチャ[c]
trチャ[t?], [c][tr]と発音する方言もある
cカ[k]下記以外
kカ[k]前母音i, e, eの前
qクワ[k(w)]介母音 u を伴う場合
phファ[f]
vヴァ[j], [v]
lラ[l]
thタ[t?]
khハ[x]
gガ[?]
ghガ[?]前母音i, e, eの前
ngガ[?]
nghガ[?]前母音i, e, eの前
O[?]日本語と同じ
末子音文字音価IPA表記備考
pッ(プ)[p?]内破音
mム[m]
tッ(ト)[t?]内破音
nン[n]
chィッ(ク)[c?]内破音
nhィン[?]
cッ(ク)[k?]内破音
cッ(ク)[k?p?]内破音。主母音 o, o, u の後
ngン[?]
ngン[?m]主母音 o, o, u の後
O[?]
ベトナム語には 6 種の声調があり、各音節は必ずいずれかの声調を持つ。ただし南部方言では thanh h?i と thanh nga が合流し、5 声調になっている。
声調番号声調名読み記号平仄例備考
1thanh ngangタィンガン(なし)b?ng (平) ⇒a(ヘルプ・ファイル)平らに
2thanh huy?nタィンフイェン` (グレイヴ) ⇒a(ヘルプ・ファイル)残念そうに、低く下がる
3thanh s?cタィンサッ(ク)´ (アキュート)tr?c (仄) ⇒a(ヘルプ・ファイル)激しく急上昇する
4thanh h?iタィンホーイ ? (フック) ⇒?(ヘルプ・ファイル)低く下がって上がる
5thanh ngaタィンガー? (チルダ) ⇒a(ヘルプ・ファイル)急激に上がって声門を閉じ、上がる
6thanh n?ngタィンナン ? (ドット) ⇒?(ヘルプ・ファイル)はじめから緊張を伴い、下がって声門を閉じる
歴史的には、末子音が消滅した時、3 声調に分かれたとされる。ベトナム語の属するオーストロアジア語族のほとんどは声調を持たない。その後、頭子音の無声/有声に従って各声調が二つに分かれ、今日の 6 声調になった[1][2][3]。
声調の起源モン・クメール古ベトナム語現代ベトナム語
-O-Ongang, huy?n
-s, -h-hh?i, nga
-?-?s?c, n?ng
修飾語が基本的に被修飾語の後に置かれる点は、オーストロ=アジア語族の言語をはじめとする東南アジアの多くの言語と共通である。たとえば、「越南社会主義共和国」は、"n??c C?ng hoa Xa h?i ch? ngh?a Vi?t Nam" (くに-共和-社会主義-越南)となる。
古典的類型論からみると孤立語的特徴をもっており、形態変化をせず、接辞をあまり用いず、統語的関係はもっぱら語順によって表されること、使役、受動を動詞に先行する前置詞句構文で表すこと、動詞に補語を後置して動作の方向や結果を表すこと、事物の存在を表すための特別の構文が存在することなどは、中国語(普通話)と共通する特徴である。一方、修飾語の後置(前述)や前置詞句が通例動詞の後に置かれることなどは中国語と異なり、東南アジアの諸言語と共通している。一人称複数の人称代名詞に聞き手を含む包括形 (chung ta) と聞き手を含まない除外形 (chung toi) が存在することは、中国語、東南アジアの言語双方に共通する特徴である。
なお二人称代名詞は親族呼称で置き換えられており、また三人称形はほぼ二人称形からの派生形(「その」を表す ?y を後置する)で代用される。一人称形も中立形 (toi) より聞き手との関係に即した親族呼称を用いる方が普通であり、したがって人称代名詞専用の語が存在しない。
歴史の節で述べたとおり語彙には漢字語が多いが、固有語の形態素も形態上は漢字語根と同様単音節から成り立ち、自立語としての造語力をもっており、現在でも漢字語、固有語双方の形態素を用いた語彙が並立している。ただし造語にあたっては、固有語の場合は文法に従って修飾成分を後置するのに対し、漢越語は中国語からそのまま借用したため、修飾成分は前置されたままである。
固有語による造語
may bay: 飛行機(機械+飛ぶ 中国語「?机」の翻訳借用)
ten l?a: ロケット(槍+火 中国語「火箭」の翻訳借用)