この仕組みによるフルカラー印刷には「タンデム方式」と「4サイクル方式」とがある。
タンデム方式
ドラムを連装し、一回の手順の中で各色(減法混色の三原色であるシアン(藍)・マゼンタ(紅)・イエロー(黄)+黒)を順次転写するもので、単色印刷とほぼ同じ時間で印刷物を完成させることができる。
4サイクル方式
一つのドラム上に各色の現像機を配置し、各単色の転写を繰り返すため、単色印刷に対し概ね4倍の時間を要する。
一般に、この方式のプリンターは、他方式の多くと比べ、構造が複雑で、また、個々の部品に対してより高い品質が要求されるため、製造費の高い装置である。 しかしながら、ここ数年は急速に価格の低廉化が進んでおり、個人用で利用されるケースも増えている。
活字プリンターデイジーホイール
先端に活字が植えられている。球面に活字を刻んだ「IBMセレクトリックタイプライタ方式」の活字セットの球。フォントなどの変更は違った球体セットを付け替えて行われた。通称ゴルフボールとも呼ばれた。
2ユーロ硬貨は大きさを示すため。
タイプライターの様に、文字ごとの字母の活字を紙に打ち付ける方式である。一般的なタイプライター同様の腕の先端に活字を植えたものや、球面に活字を植えた「IBMセレクトリックタイプライタ方式」[1]と呼ばれるもの、円盤に放射状に活字の植えられた腕を配置したデイジーホイールプリンター、活字を環状一列にしたベルト状のもの[2]、円柱形のASR-33など各種の方式がある。英数字のみの文書、プログラムリストの印刷などに用いられた時期があるが、印字音が大きいという欠点があり、他のプリンタの印字品質の向上と共に使われなくなった。方式にも依るが多くの場合、活字群のセットの英数字にさらにカタカナを加えると文字数が多くなり収まらず、日本語のひらがな、カタカナさらに漢字の印字はドットインパクト方式の出現を待たなければならなかった。
プロッターあるいはプロッタ(plotter)は、設計図面のような点や線を描くことを目的とした装置である。通常はHP-GLのような図形処理言語が用いられ、XとYの座標を指定して作図するので、「X-Yプロッター」とも言う。
描画にボールペンやインクペン、シャープペンシルなどを記録紙に相対的に移動して作図するものを「ペンプロッター」といい、ペンを使わない「ペンレスプロッター」には、「インクジェットプロッター」、「感熱式プロッター」、「静電プロッター」、「レーザープロッター」、「LEDプロッター」がある。また、ペンの代わりにカッターを用い、カッティングシート等を切り抜く事を目的とした「カッティングプロッター」がある。
ペンプロッターには、記録紙を平らな台に固定し、ペンを縦横に移動する「フラットベッド型」の他に、両端に連続穴の開いた記録紙をスプロケットの付いたドラムで移動する「ドラム型」、記録紙を上下からローラーに挟み、摩擦で移動する「ペーパームービング型」といった形式がある。いずれもペンを上下させながら記録紙に対して物理的に移動して作図するので時間がかかる、ペン先が磨耗して線幅が安定しない、動作音が大きいという欠点があった。徐々にプリンター(大型インクジェットプロッタ)に置き換えられ、現在では特殊な用途以外は使われなくなっている。
ペンレスプロッターは、ペンプロッターの置き換え用として開発されてきたが、機構的には通常のプリンターと全く同じであり、HP-GLなどペンプロッターと共通の制御コマンドを使用できることによって通常のプリンターとの差別化がされていた。しかしながらWindowsの普及やプリンタードライバーの進歩によって、制御コマンドを意識する必要が無くなり、ペンレスプロッターという分類自体が無くなりつつある。CAD製図においても、単に出力先を任意のプリンタに指定するだけでよくなっている。
カッティングプロッターは、看板の作成や、衣料用型紙の作成など、業務用分野で今も盛んに使用されている。
1文字の印字指令が来るたびに現在の印字ヘッド位置に印刷する方式。 一般的には、「改行(または復帰改行)指令を受信するまで印字バッファーに蓄積し、行単位で印刷を行うことにより印字を高速化する」インパクトプリンターを用いた方式。メカニズム的には、「ドットインパクトプリンターやインクジェットプリンターも、シリアルプリンター方式である」と言える。ASR-33など、活字方式プリンターをキーボードと組み合わせた端末で一般的な方式。
技術開発により、
「高速印字のための行単位で印刷する方式」(→下記ラインプリンターを参照。)
「スペース・タブなどの空白文字に相当する部分を高速で移動する」
などの機能が追加されている。
左右に高速移動するピンを数十個配置し、インパクトにより、同時に多くの文字を印刷する方式。 1行文字数分の印字ヘッドを並列に備え、一回の印字動作で1行分を同時に印字できるインパクトプリンターの事を指す。
印字ヘッドを高速で循環させて適切な字母が、適切な行位置を通過する際にハンマーで叩くことで印字する。 ピン全体(ハンマバンクと称される)が左右に移動する事により文字が形成されていく。そのため、毎分数100行の印字が可能である。複写を要する物で、大量に印刷を行う際などに使用される。
字母の数に制限があり、開発当初は事実上ASCII文字とかな文字程度しか印字出来なかった。(尤も、現在では改良され漢字印刷に耐える機種もある。詳しくは下記「日本語ラインプリンター」を参照。)
印字時に「ガシャガシャ」とハンマー音がする機種が多い。また、この騒音が比較的大きい。これを防ぐため、設計上、装置全体が箱で囲まれたような構造になっていたり、防音カバーを備えているのが一般的。
ラインプリンタと比較し、漢字が印字できることから漢字ラインプリンタ(KLP)とも呼ばれる。