一般的なポリマーは主に炭素と水素から構成されているが、水素をフッ素に置き換えると全く性質の異なるポリマーが得られる。代表的なフッ素化ポリマーであるポリテトラフルオロエチレン(PTFE、テフロン)は、撥水性・耐薬品性・耐熱性などに優れた材料として広範囲に使用されている。家庭ではフライパンの表面のコーティングに用いられている。また、フッ素化ポリマーは近赤外領域の透過性が高いため、光ファイバーの材料としても利用されつつある。
フッ素の化合物の一種であるフロン(商品名フレオン)は冷媒として広く使われていた。しかし、塩素原子を含む一部のフロンはオゾン層を破壊することが判明したため、塩素原子を含まない代替フロンやフロン以外の冷媒が使用されるようになった。
絶縁性気体としてフッ化物の六フッ化硫黄が使われる。絶縁性能に優れ、主に容量の大きな電力機器で使われている。
フッ化物はウラン235と238の混合物から、核物質として有用なウラン235を分離・濃縮する際に用いられる[8]。マンハッタン計画などにおいては原子爆弾製造のため、より効率的なフッ素製造法の発見・確立に力が注がれた[9]。
歯磨剤へのフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムの配合[10]、低濃度フッ化ナトリウム溶液による集団洗口(うがい)、歯科医師・歯科衛生士による2%フッ化ナトリウム溶液の塗布がう蝕予防を期待して行われている。また北アメリカとオーストラリアでは水道水へのフッ化物添加にも利用されている。
フッ素の毒性については外部リンクを参照
出典^ a b c 長倉三郎ら(編)、「フッ化物」、『岩波理化学辞典』、第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。
^ a b Cotton, F. A.; Wilkinson,G.; Murillo, C. A.; Bochmann, M. (1999). Advanced Inorganic Chemistry (6th ed), pp. 553?558. Wiley: New York. ISBN 0-471-19957-5
^ K.O.Christe et al,J.Am.Chem.Soc.,1990, 112,7619.
^ T.G.Richmond et al, J.Am.Chem.Soc.,1994,116,11165.
^ K.Seppelt et al,Chem.Eur.J.,1995,1,261.
^ N.Doherty and N.W.Hoffman, Chem.Rev.,1991,91,553.
^ a b 大滝 仁志、「ハロゲン化物」、『世界大百科辞典』、CD-ROM版、平凡社、1998年。
^ 『 高校数学でわかるシュレディンガー方程式』(2005年)竹内 淳 ISBN 4062574705
^ 『千の太陽よりも明るく?原爆を造った科学者たち』(2000年)ロベルト・ユンク ISBN 4582763626
^ ⇒フッ素情報館(JDMA日本歯磨工業会)
外部リンク
⇒フッ化物応用と健康 う蝕予防効果と安全性
関連項目
フッ素
塩化物
臭化物
ヨウ化物
カテゴリ: 無機化合物 | 有機化合物 | フッ化物
更新日時:2008年7月27日(日)10:47
取得日時:2008/08/27 19:55