下記に代表的なフジ属の種類を記述する。
W. brachybotrys Siebold et ⇒Zucc. - ヤマフジ
W. b. f. alba (Mill.) Ohwi - シラフジ
W. f. f. alborosea (Makino) Okuyama - アケボノフジ
W. floribunda (Willd.) ⇒DC. - フジ(ノダフジ)
W. frutescens (L.) Poir. - アメリカフジ
W. japonica Siebold et Zucc. - ナツフジ
W. j. f. alborosea (Sakata) Yonek. - アケボノナツフジ
W. j. f. microphylla (Makino) H.Ohashi - ヒメフジ
W. sinensis (Sims) Sweet - シナフジ
W. x formosa
園芸植物としては、日本では藤棚に仕立てられることが多い。白い品種もある。つる性であるため、樹木の上部を覆って光合成を妨げるほか、幹を変形させ木材の商品価値を損ねる。このため、植林地など手入れの行き届いた人工林では、フジのツルは刈り取られる。これは、逆にいえば、手入れのされていない山林で多く見られるということである。近年、日本の山林でフジの花が咲いている風景が増えてきた要因としては、木材の価格が下落したことによる管理放棄や、藤蔓を使った細工(籠など)を作れる人が減少したことが挙げられる。
フジ(ノダフジ)
一般的にフジといわれるのがこれである。山野に普通。木に巻きついて登り、樹冠に広がる。かなり太くなるツル性の木本である。花序は長くしだれて20-80cmに達する。蔓の巻き方は右巻き(上から見ると右回り)。花は紫。本州・四国・九州の温帯から暖帯に分布する。ノダフジ(野田藤)の名は、この品種の発祥の地とされる大阪市福島区野田にちなんでいる。
ヤマフジ
他の木に巻きついて大きく成長する。花は淡紫。花序はフジに比較して短く、蔓は上から見ると左回り。本州西部・四国・九州(暖帯)の山地に自生する。鑑賞用に栽培することもある。
一才藤(いっさいふぢ)
園芸上の名称。樹高50cmくらいの、鉢植えや盆栽にして愉しむための一才物のフジ。花枝はしだれるが、支柱などは不要。
巻き方の用語は混乱している。右巻き、左巻きのページも見よ。
食用・薬用
若芽:ゆでて和え物や炒め物
花:湯がいて三杯酢や天ぷら
種子:ウィスタリン (wistarin) を含有し有毒であるが、少量を薬用に用いることもある。
蔓
家具(いすや籠など)
藤布(繊維から)
藤紙(茎皮の繊維から)
つる性、花序が穂状、あるいは小さな花が寄り集まっているなど、形状がフジと似ているところから名づけられたものと考えられる場合が多い。
マメ科
ナツフジ:小振りのつる性落葉樹で夏に長い花穂をつける
ニワフジまたはイワフジ:小低木
フジキフジキ属の落葉高木
ノボリフジ:ハウチワマメ、ルピナスともいう耐寒性または半耐寒性の一年草または多年草
フジカンゾウ
キク科
フジバカマ:ヒヨドリバナ属。秋の七草のひとつ。
ツヅラフジ科:ミヤコジマツヅラフジやアオツヅラフジなど
フジウツギ科:フジウツギやフサフジウツギ
ナデシコ科
フジナデシコ (ハマナデシコ):ナデシコ属
バラ科
フジイバラ
古来、日本人にこよなく愛され、用いられてきたため、各所でフジに因んだ名称や意匠を目にすることができる。
人名
日本人の姓(名字)
藤原氏を出自としてその流れを汲む十六藤 - 佐藤、伊藤、斎藤、加藤、後藤など。
「藤」から始まる姓としては藤井、藤田、藤原、藤本、藤村、藤沢などがある。
平安時代の貴族として有名な藤原氏の「藤原」は本姓であり、その子孫は現在それぞれ家名(九条・冷泉等)を名字としているため、貴族の家系においての「藤原さん」は存在しない。詳しくは、藤原氏を参照。
日本には「藤」のつく地名が多い。
市町村の花唐津城のフジ(佐賀県唐津市)
市
茨城県:取手市
群馬県:藤岡市
埼玉県:春日部市、羽生市、富士見市
神奈川県:藤沢市