母音は主に8種類ある。他に鼻母音や末尾に声門閉鎖音がつく母音などがある。
短母音
a母音の「ア」
i母音の「イ」
u日本語の母音「ウ」よりもっと唇を丸める
e日本語の母音「エ」より口を平らにする
E日本語の母音「エ」より口を大きめに開く
o日本語の母音「オ」より口を大きめに開く
O日本語の母音「オ」よりもっと唇を丸める
A上記の母音が弱化することにより生じる曖昧母音。IPA音声記号のシュワー"schwa"にあたる。
鼻母音
"aN", "iN", "eiN"など母音の末尾が鼻音化するもの。綴りの上では末子音"-m" "-n" "-?"が残っているが、現在ビルマ語ではその区別が消失して全て鼻音化している。また、ビルマ語の二重母音は単独では存在しない。日本語の「愛」などといった発音は鼻母音を補って発音される。鼻母音は、 iN, auN, aiN, aN, eiN, ouN, uN(wuN) が挙げられる。
声門閉鎖音 "?"
驚いたとき「アッ!」といったときなどに喉をぐっとしめた感じの音である。日本語の小さい「っ」に近いが、日本語の場合「アッ」を除けば次の子音の形でとまるので厳密には異なる。("kattaa"や"kappa"など。)綴りの上では"-p" "-t" "-k" "-s"といった末子音が残っているが一部の外来語(/bas ka:/など)を除き、声門閉鎖音に変化している。綴りでは子音記号にアタッ/Atha?/と呼ばれる補助記号をつけることで表す。子音に綴りの上で"-k"の場合直前の母音"-a"は"E"となって"-E?"と発音し、"-s"の場合直前の母音"-a"は"i"となって"-i?"と発音される。また、綴りの上で
直前の母音が"i"で"-p"や"-t"と接続する場合 "-ei?"
直前の母音が"-u"で"-p"や"-t"と接続する場合 "-ou?"
直前の母音が"-O"で"-k"と接続する場合 "-au?"
直前の母音が"-o"で"-k"と接続する場合 "-ai?"
となることに文字学習の際は注意されたい。
頭子音は全部で34個ある。
ビルマ語には有声音・無声音の対立の他に中国語や朝鮮語にみられる有気音・無気音の区別が存在することに注意する。「」内には日本語で近い音を示したが、発音方法に注意すること。
破裂音
両唇破裂音
p<無声無気音>「パ」行ph<無声有気音>息を伴う「パ」行b<有声音>「バ」行
歯茎破裂音
t<無声無気音>「タ」行※ただし、"th"音や"D"音との混同を避けるため、舌先がやや硬口蓋よりになる。そり舌音にはならない。th<無声有気音>息を伴う「タ」行d<有声音>「ダ」行
硬口蓋破裂音
c<無声無気音>「チャ」行ch<無声有気音>息を伴う「チャ」行j<有声音>「ヂャ」行
軟口蓋破裂音
k<無声無気音>「カ」行kh<無声有気音>息を伴う「カ」行g<有声音>「ガ」行※調音点は英語の"th-"の音と同じ。IPAでもシータと表すが、ここでは破裂音の項に含める。T<無声音>D<有声音>
声門破裂音
?※母音の項参照
摩擦音
歯茎摩擦音
s<無声無気音>「サ」行sh<無声有気音>息を伴う「サ」行z<有声音>「ザ」行S「シャ」行h「ハ」行
鼻音m「マ」行hm出だしに息が入る"m"n「ナ」行hn出だしに息が入る"n"ny「ニャ」行hny出だしに息が入る"ny"ng鼻濁音で発音した「ガ」行hng出だしに息が入る"ng"
半母音w「ワ」行hw出だしに息が入り「フワ」といった感じになる。y日本語の「ヤ」行より摩擦が強い。「濁ったヤ行」に聞こえる。
流音l英語のl音hl出だしに息が入る"l"r外来語に多く、英語の"r"音とほぼ同じ
介子音-w-、-y-の二種類がある。cwE:(水牛)、mya: dE_(多い)など。
文法
基本的な語順は「主語+目的語+動詞」であり、東南アジアの主要言語の中では唯一、日本語と同じ骨格をもつ。
形容詞も動詞に含め、文の種類は名詞文と動詞文に大別される。
孤立語的性格ももつが、動詞を単独で用いることは少なく、あとに小辞を1つないし多数つけるのが普通なので、膠着語とすることもある。
<<名詞文>>
cAnO_(私・男性) jApan_(日本) lumyo:(人種) ba_(丁寧を表す助詞) 私は日本人です。
cAma.(私・女性) tocotE?ka.tho_(東京大学) ga.(属性を示す助詞) cauN:dhu_(女学生) ba_(丁寧) 私は東京大学の学生です。
yes, no にあたる単語は存在せず、「?しますか?」と尋ねられたら、「します」「しません」と受応えすることになる。
⇒ビルマ語版のウィキペディアがあります。 カテゴリ: ミャンマーの言語 | バングラデシュの言語 | チベット・ミャンマー語派 | 声調言語
更新日時:2008年8月24日(日)04:45
取得日時:2008/08/30 15:03