ビリヤードのゲームのほとんどは二人(それ以上のこともある)で行い、一方のプレイヤーがミスショットをするによってプレイヤーが交代する。言い換えると相手が失敗しない限り自分がプレイすることはできないし、自分が失敗しない限り主導権を握り続けることができる。それは即ちビリヤードとはいかにミスショットをしないゲームかということを表すともいえる(ここでいうミスショットとは、ファウルのほかに得点とならないショットを含む)。ナインボールで例えるならば、バンキングによって先攻を得た後、1番から9番までノーミスで突き切り、それを定められたセット数繰り返すことが一番確実な勝利方法といえる。
ミスショットをしないためには常に正確な狙い(エイミング)、ショットを毎回行う必要があるが、非常に強いプレッシャーのかかる場面においては普段どおりのショットができないことも多い。どのような局面であっても一定の精神状態を保ち続けることが安定したショットをする上で重要となることから、ビリヤードはメンタル・スポーツであるとされている。
またあるショットによって得点を上げたとしても、その次のショットを行うに当たってどの位置に手球を持っていくと自分にとって有利になるのかを考えておく必要があり、これをポジショニング・プレーと言う。 ポケット競技では的球をポケットし、手球を次の的球を狙いやすい位置に持っていくことを「ネキストを出す」と表現する。ネキストとは「next」(ネクスト)がなまったものと考えられており、「ネキ」と省略することも多い。ポジショニング・プレイを「ネキ出し」と言う事もある。(ポケットすることを「入れ」、ポジショニングプレーを「出し」と言うこともある) キャロム競技ではポケット競技と異なり、テーブルの上から的球が消えることはないため手球の止まる位置だけではなく、的球が止まる位置や、それぞれの球が走るコースなども考慮しなければならず、より高度なポジショニング・プレーが求められる。3つ球、4つ球競技において極力球の位置を動かさずに連続して得点を上げるセリー突きもポジショニング・プレーの一つといえる。
各ゲーム共通のマナーとして以下のようなものがあげられる。
くわえタバコでプレイしない。
テーブルに飲食物を置かない。
上記2点についてはビリヤードのラシャを参照。
空いているテーブルにもたれない。
プレイヤーの意識を引くような言動をしない。
大声で騒いだりしないことも当然であるが、他のプレイヤーの正面あたりに入り込まないように心がける、やむを得ず入ってしまった場合はむやみに動いたりしないことが推奨される。
道具を乱暴に扱わない。
カラーボールをキューで突かない。
ビリヤードは非常に大きなテーブルを使用するため、どうしても手の届かないところに手球が行くことがある。身長の高い人間・手足の長い人間は小柄な人間・手足の短い人間よりもそういう場合は普段と同じフォームでプレイできる範囲が大きくなるため、若干有利になるといえる。また威力のあるブレイクや強い回転をかけるショットを求める場合は、ある程度の筋力と体重があったほうがのぞましいとされる。
しかしどれほど大柄な人間であっても手球と的球の位置によってはレスト(メカニカル・ブリッジ)を使わざるを得ない状況になるため[10]、大柄な人間が小柄な人間より圧倒的に有利であるとは言い切れない。また車椅子を使用するプレイヤーもいることから、プレイヤー自身の努力によって肉体の体格差をかなりのところまで跳ね返すことができると考えられる(これはプロのビリヤード選手をみても、体格などに統一性が見られないことからも推測できる)。
ビリヤードにおいては体格差よりも、正確なショット、プレッシャーに負けない精神力の方が重要といえる。 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
キャロム・ビリヤード(俗にキャロム)はビリヤード競技のひとつ。手球を撞きワンショットで手球を2つ以上の異なる的球に当てるキャロム・ショット(英:キャノン・ショット)を行うことを競技の目的としている。キャロム・ショットが成立した場合は得点となり、競技者は続けて撞く事ができる。
キャロム・ゲームは白球2つと赤球1つ(競技によっては2つ)を用い、2人で行うものが多い。白球は競技者がそれぞれの球を自分の手球として保持し、他方の手球を的球として用いることができる。競技者が撞くことのできる手球はゲーム終了まで変更できない(ショット毎にどちらの白球でも自由に選んで撞いて良い「エニーエニー」と呼ばれるルールも存在する)。ふたつの手球は同色・同型であり、区別がつかなくなる場合もあるため、将棋における玉将のように一方の白球に小さな黒丸或いは黒い点を2つ付けた「黒球」(俗称)を用いていたが、日本ビリヤード協会が制定した統一ルールでは、一方の手球は黄色く着色されたものを利用するように明記された[11]。
キャロム・ショットが成立するまでに必要な条件を設ける事で競技にはバリエーションがあり、それぞれの競技ごとに難易度が異なっている。四つ球、ボークライン(カードル)、スリークッションが公式競技としては有名。またバンドゲーム(ワンクッション)もJPBFなどで公式試合が行われているが、日本ではスリークッションほどは普及していない。
キャロム・ビリヤードを行うテーブルはキャロム・テーブルと呼ばれ、球を落とすためのポケットはなく、四方が完全にクッションで囲われている。また、テーブルのサイズから中台(9フィートサイズ)、大台(10フィートサイズ)と呼ばれる。中台では主に四つ球、三つ球が競技され、大台では主にスリークッションが競技されている。
大台にはヒーターが内蔵されており常時保温されている。これはラシャを湿気から守りコンディションを一定に保つためである。ラシャは湿気が少なく乾燥しているほどボールが転がる距離が長くなるため、スリークッションなどで用いる重量のある手球を安定して長い距離走らせる必要が多い競技では外気に影響されないよう、ヒーターによる温度コントロールが必要となる。
ポケット・テーブルを使って行う競技をポケット・ビリヤードと呼び、様々な競技ルールがある。手球をキューで撞き、競技ごとに定められたルールに従って的球に衝突させポケットに落としていく。また、手球はポケットに落としてはならないという点が各競技の基本ルールである。2008年現在、プロトーナメントで利用されるテーブルは9フィートが公式サイズ[12]となっている。ロシアン・ピラミッド用のポケット
ポケット・ビリヤード用の台には、四隅と各長辺中央の、計6つのポケットが設けられている。それぞれのポケットにはネット等が張られて床に落ちないようになっており、ボールがネット内に溜まる(pool)ことからプールとも呼ばれる所以となっている。アメリカでは「ビリヤード」と言えばキャロム・ビリヤードを指すことが多いため、ポケット・ビリヤードについてはプール[13]という呼称が一般的に用いられる。日本国内においてはポケットにネットが張られているテーブルは少なく、ポケットに落ちた後はレール下に備え付けられたドレーンを伝って自動的に一箇所に集められるボールリターン構造になっているものが利用されている。
ポケットの形状は競技や国によりよって異なることがあり、ロシアン・ピラミッドで利用されるテーブルのポケットは逆ハの字、中国のポケットテーブルはスヌーカーのようにカーブ状になっているものが存在[14]している。
公式競技としては、ナインボール、エイトボール、ローテーション・ゲーム、ストレートプール(14-1、フォーティーン・ワン)、ワンポケット・ゲーム等が有名である。また、一人でも行えるゲームとしてボウリングと同じ採点方式をポケットビリヤードに応用したボウラード(JPBAのプロテストに採用されている)等がある。