ヒンドゥー教
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社会的な影響


ヴァルナ(身分制度)

詳細はカーストを参照

ヒンドゥー教の展開のなかで、ヴァルナ(カースト)制度が強く指摘される。カーストは基本的な分類が4つあるが、その中には非常に細かい定義があり非常に多くのカーストがある。カーストは身分や職業を規定する。カーストは親から受け継がれるだけで、生まれた後にカーストを変えることはできない。ただし、現在の人生の結果によって次の生など未来の生で高いカーストに上がることができる。現在のカーストは過去の生の結果であるから、受け入れて人生のテーマを生きるべきだとされる。

なお、外国人であっても日本や裕福なアジアの国や、ヨーロッパ、アメリカからの訪問者はその国の力が強いため、高いカーストと同様の扱いを受ける。

基本的な4つのカーストとカースト外の身分には、以下のものがある。
ブラフミンサンスクリットでブラーフマナ、音写して婆羅門・バラモン)神聖な職についたり、儀式を行うことができる。ブラフマンと同様の力を持つと言われる。「司祭」とも翻訳される。

クシャトリア(クシャトリヤ)王や貴族など武力や政治力を持つ。「王族」、「武士」とも翻訳される。

ヴァイシャ商業や製造業などにつくことができる。「平民」とも翻訳される。

シュードラ(スードラ)一般的に人々の嫌がる職業にのみつくことが出来る。シュードラはブラフミンの影にすら触れることはできない。「奴隷」とも翻訳されることがある。先住民族であるが、支配されることになった人々である。

アチュート(パーリヤ)さらに、カースト外の人々もおり「不可触民」とも翻訳される。力がなくヒンドゥー教の庇護のもとに生きざるを得ない人々である。にも関わらず1億人もの人々がアチュートとしてインド国内に暮らしている。

なお、カーストによる差別は1950年に憲法で禁止されている。 詳細 >>


改宗

他宗教から改宗してヒンドゥー教徒になることは可能であり歓迎される。しかし、そこにはカースト制がある。カーストは親から受け継がれ、カーストを変えることが出来ない。カーストは職業や身分を定める。他の宗教から改宗した場合は最下位のカーストであるシュードラに入ることしかできない。生まれ変わりがその基本的な考えとして強くあり、努力により次の生まれ変わりで上のカーストに生まれるしか方法はない。

ヒンドゥー教からイスラム教仏教へと改宗する場合は、下位のカーストの者が差別から抜け出すためであることが多い。


聖地

ワーラーナシー(バナーラス、ベナレス)

アヨーディヤー

ハルドワール(ハリドワール)

リシケーシュ(リシケシ、リシュケシュ)

ガンゴートリー

ヤムノートリー

ケーダールナート

マトゥラー

カーンチープラム

ウッジャイン

ドワールカー(ドワーラカー)

プリー

ラーメーシュワラム

バドリーナート


ヒンドゥー教の遺跡

プランバナン寺院群 - インドネシアジャワ島にある。世界遺産の1つ。

アンコール遺跡 - カンボジアにある。世界遺産の1つ。


ヒンドゥー教の祭礼

ラクシャー・バンダン


「ヒンドゥー教はインドを中心とした民族宗教である」のか?


民族」の定義がはっきりしない
まず、「民族」の定義がはっきりしない。世界には一体いくつの民族があるのか、という問題はあるがヒンドゥー教に関する知識を得たい人にはあまりに漠然とした問題提起なので、ここで議論すべきことではないと思われる。
言語の違う人々に信仰されている
普通(一般に)、タミル語を話すタミル・ナードゥ州の人も、隣の州のテルグ語を話すアーンドラ・プラデーシュ州の人も同じインド人であるとされるが、遺跡見学のためにタミルナードゥ州で雇ったタクシー運転手は隣のアーンドラ・プラデーシュ州では使えない。同じインド内ではあるのだが、タミル語とテルグ語は違い、文字も違い、道路の看板の字が読めない、止まって住民に道を聞くこともできないのである。更にヒンディー語を話す(旧首都)デリーの人も同じインド人であり、ヒンドゥー教徒であるとされるが、タミル語とヒンディー語は違う。タミル人とデリーの人は違う言語を話す、ということになる。よってヒンドゥー教を「様々な言語を話す人々に信仰されている宗教である」ということも可能である。
東南アジアの宗教
バリ島(バリ・ヒンドゥー)や東南アジアの宗教史(カンボジアアンコール遺跡ジャワ島のプランバナン、東部ジャワの、ヴェトナム南部の石造寺院)もいにしえの時代は土着宗教であったと考えられる。
バラモン教が他宗教を取り込んでヒンドゥー教に成長していった可能性
ヒンドゥー教はその根本にヴェーダがあるともいえる。そして、ヴェーダ聖典はサンスクリット(ヒンディー語と同じインド語派に属するとされる)で記述されている。「ヒンドゥー教の歴史『バラモン教』から『ヒンドゥー教』への緩やかな変化」というような所でしばしば言及される事だが、ヒンドゥー教はサンスクリット(ヴェーダ語)を話していたアーリア人達の伝統(バラモン教)とは異なる他民族(アーリア人とは違う他の集団)の性器崇拝(アーリア人自体がこの習俗は自分達と違う集団の習俗であると認識していた)などを取り込んでいる。このようにヒンドゥー教は「純粋な一言語族の宗教である」といえない側面がある。

「民族宗教」と言う場合ユダヤ教日本神道と並べられて論じられる場合があるが、ユダヤ教や神道と比較し特徴がある。



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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki