ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸西部であると考えられている。既に紀元前からインディアンの食用作物として重要な位置を占めていた。1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マドリード植物園で栽培を開始した。マドリード植物園はダリアやコスモスが最初に栽培されたことでも有名である。種ができる頃のヒマワリ
ヒマワリがスペイン国外に持ち出されるまで100年近くを要し、ようやく17世紀に至りフランス、次にロシアに伝わった。ロシアに到達してはじめて、その種子に大きな価値が認められた。
ロシア正教会は四旬節の40日間及び復活節の間は非常に厳格な断食と食物品目の制限による斎(ものいみ)を実行していた(現在でもロシア正教会の多くの信徒が同様に斎を行う)。19世紀の初期にはほとんど全ての油脂食品が禁止食料のリストに記載があった。しかしヒマワリは教会の法学者に知られてなかったのか、そのリストにはなかったのである。このようにして、ロシア人たちは法と矛盾なく食用可能なヒマワリ種子を常食としたのであった。そして、19世紀半ばには民衆に普及し、ロシアが食用ヒマワリ生産の世界の先進国となったのであった。
日本には17世紀に伝来している。
OIL WORLD誌の統計によるとヒマワリの種子生産量は2006/07年産、油料用植物として大豆(234.98百万トン)、ナタネ(47.26百万トン)、綿実(44.15百万トン)に次ぐ、生産量(29.84百万トン)を誇る。
また、2006/07年の植物油生産量はパーム油(37,985千トン)、大豆油(36,716千トン)、ナタネ油(18,425千トン)、ヒマワリ油(11,171千トン)である。ヒマワリの生産地域はロシア周辺のヨーロッパに偏っている。5割強がヨーロッパ州に集中しており、アジア州と南アメリカ州がそれぞれ2割弱を生産している。
ロシア - 6,430千トン
アルゼンチン - 3,440千トン
ウクライナ - 5,230千トン
中国 - 1,820千トン
フランス - 1,441千トン
種は絞ってヒマワリ油として利用される。ヒマワリ油には不飽和脂肪酸が多く含まれる。1990年代までリノール酸が70?80%、オレイン酸が10?20%のハイリノールタイプが主流であったがω-6系列の脂肪酸であるリノール酸の発ガンや高脂血症、アレルギー等との因果関係が報告されるにいたり、リノール酸が15?20%、オレイン酸が40?60%の中オレインタイプのNuSun品種が伝統的な交配育種法により育成され、2000年以降は主流となっている。
また、煎って食用とすることができる。また、ペット(ハムスター、小鳥など)の餌に利用される。
近年はディーゼルエンジン用燃料(バイオディーゼル)として利用する研究も進められている。
乾燥した種子を用いる生薬名は「向日葵子」(ひゅうがあおいし)。
これらの自治体ではヒマワリによる地域特産化を図り、油等食品、化粧品等のヒマワリ関連製品を販売している。
北海道北竜町
宮城県大崎市(旧・三本木町)
栃木県野木町
長野県富士見町、信濃町、筑北村、諏訪市、阿南町
石川県津幡町
兵庫県佐用町(旧・南光町)
島根県斐川町
香川県まんのう町(旧・仲南町)
参考文献
瀧本敦『ヒマワリはなぜ東を向くか』 中公新書798、1986年
三輪睿太郎監訳『ケンブリッジ世界の食物史大百科事典2 ―主要食物:栽培植物と飼養動物―』 朝倉書店、2004年
関連項目
社団法人日本植物油協会
キクイモ
ヒメヒマワリ
草の一覧
花の一覧
外部リンクウィキメディア・コモンズには、 ⇒ヒマワリ に関連するマルチメディアがあります。
⇒社団法人日本植物油協会
⇒National Sunflower Association - 米国ヒマワリ協会
⇒International Sunflower Association - 国際ヒマワリ協会
カテゴリ: キク科 | 花卉
更新日時:2008年10月4日(土)11:22
取得日時:2008/10/07 02:09