ヒト
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生理的特徴 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。


身体能力

ヒトは大部分のほ乳類とは異なり、後肢だけで立つ直立姿勢が普通の姿で、移動は主としてこの体勢で両足を交互に動かす、いわゆる直立二足歩行を行う。ゆっくり移動するのを歩く、早く移動するのを走るという。長距離移動に関しては能力が高い。通常は前足を移動に使うことはない。他の類人猿のように前屈みになっても、両手が地面につくことはまずない。ただし、急傾斜地や崖を登る際には両手を使うこともあるが、地面を押さえるよりは何かをつかんで体を引き上げるのが普通である。地面につく場合も手のひら側をつけるのが普通で、いわゆるナックルウォークは行わない。

前肢は主としてものをつかむ、引く、押すなど操作するのに使われる。そのため、前肢の基部の関節の自由度が高い。


ヒトの泳ぎ

水泳は個人の努力次第の面もあるが、多くの民族には、ヒトが独自に考え出した泳ぎ方が伝わっている。水に入るのを好まないものが多いサル類の中では、泳ぎは巧みな方と言ってよいであろう。一説には人間の進化のある段階は海岸で行われたといい、体毛の配列が水泳に向いているとの説もある(水生類人猿説)。ただし、物的証拠はない。


生活史

妊娠期間は約266日、約3kg程度で生まれる。

新生児はサル目としては極めて無力な状態である。一般のサル類は、生まれてすぐに母親の体にしがみつく能力があるが、ヒトの場合、目もよく見えず、頭を上げる(首がすわる)ことすらできない状態である。これは直立歩行により骨盤が縮小したために、より未熟な状態で出産せざるを得なくなった物と考えられている。しかしながら、出産直後の新生児は自分の体を支えるだけの握力があることが知られ(数日で消える)、また、体毛も出産までは濃く、その後一端抜けるなど、「裸で無力」なヒトの乳児の性質は二次的に獲得されたとする説もある。

約2年で、次第に這い、立ち歩き、言葉が操れるようになる。栄養の程度にもよるが、10年から20年までの間(思春期)に性的に成熟を完了する。体の成長はその前後に完成する。

生殖は、雌雄共に15歳を過ぎたあたりから活発になり、40歳くらいまでが盛んな時期と言えよう。雄の場合、その活動は次第に低下するが、老齢に達しても完全に無くなるわけではない。それに対して雌では通常50〜55歳くらいに閉経があり、それを期に生殖能力を失う。

老化が進むと、骨格が縮み、筋力は低下し、背中が曲がる等、一定の変化を生じる。
ヒトの平均寿命の分布
■ - 50歳未満■ - 80歳以上


寿命

理想的な環境(非常に長生きすることに適したヒトが、各種の寿命を縮める要因のない状態)で現代のヒトの最大寿命はおよそ120歳程度と想像される(最も長く生きた個体の寿命が122歳であったことが確認されている)。だが、実際には様々の要因により寿命はそれよりも短くなる。雌の方が5年から10年程度平均寿命が長くなるようである。かつてヒトの平均寿命ははるかに短く、30〜50年程度であった。現在でも、栄養条件の劣悪な環境下(主に発展途上国及び未開社会)では、30〜50年程度であることが多い。

そして、生殖可能な年齢を過ぎた後の生理的寿命が非常に長い。2003年時点で最も平均寿命の長い国家(日本)では女性の平均寿命が85.4歳、男性の平均寿命が78.4歳である。右図にあるように地域によって平均寿命の値が大きく異なるのは乳児死亡率の違いが最大の原因である。(⇒寿命#人間の場合


生殖可能期以降の寿命が長いことの理由については、いくつかの説がある。たとえば、「お祖母さんのお陰」だという説では、母親が自分の経験に基づいて娘の子育ての手伝いを行なうことが子育ての成功率を大きく上げるためであろうとする。(おばあさん仮説)


習性

ヒトの習性は、高度に発達した知能や集団内の情報伝達の発達によって、それ以外のすべての動物とは非常に異なった様相を見せる。しかし、このような記述を行う場合には、それがまたやっかいな面でもある。


文化との関連

一般に動物の行動や習性は本能行動、学習行動、知能行動の3つに分けられる。本能行動は遺伝子レベルで確定され、生得的に身についているもので、昆虫などによく発達している。学習行動は、それぞれの個体が経験によって後天的に身につけるものである。知能行動は、これに似るが、そのような学習を基礎に、初めての状況下で、推測などの判断をもとに行われるものである。ヒトにおいては、本能行動はほとんど見られず、学習行動と知能行動が発達していると言える。

しかしながら、現実のヒトの行動がそれらによるものであるかと言えば、必ずしもそうではない。日常に見られる行動の多くは、個人が経験で獲得したものでも、推測などによって判断したものでもなく、その個体の属する集団に伝統的に継承されたものである。各々の個体は、親や周囲の他個体から見習う(模倣)、あるいは積極的に指示される(教育)ことで身につける。そのような点で、上記3つのどれとも異なる部分がある。これを何と呼ぶかは難しいが、広い意味では「文化」という語をこれに当てる考えもある。通常は文化と言えば、言語芸術、技術、あるいは社会的なものなどの部分を指す場合が多いが、その発達や伝達の形式だけを取れば、共通するものである。

このような広い意味で文化を考えれば、(ヒト以外の)サルなどの動物にもその片鱗が見られる。しかし、ヒトの場合には、文化的に決定される部分が非常に大きい。その内容は地理的にまとまった集団によってある程度までは共通する。このまとまりを民族というが、その中にさらに多少とも異質な小集団が見られることも多い。また、歴史的経過の中で、いくつもの民族が入り乱れた状態になる場合もあり、その様相はこれまた多彩である。しかし、いずれにせよ、文化はその民族ごとに多少とも固有であり、情報や意思の伝達に使われる言語や身振り手振りまでもが異なるので、意志疎通すら困難な場合もある。その関わりがあまりに深く、多岐にわたるため、どこまでが文化の影響であるかを判断するのが困難な場合が多い。いわゆるジェンダー論などはその例である。とはいえどのような文化にも個々の差異を超えたヒトととしての普遍性が存在するのも明白な事実である。

以下、ヒトの習性に関する大まかな項目を説明するにあたり、文化の違いによって異なる部分に触れない程度でまとめたい。


食性

雑食性果実、植物の、大型動物から魚介類までと幅広いものを利用する。これは、高い知能や文化的な情報の蓄積によるところが大きい。特に、動物性の食料の利用はサル類の中では抜きん出ている。しかし、多くのサル類に見られるような昆虫などの小動物を利用することは多くなく、より大型の哺乳類を捕獲すること(狩猟)、及び魚介類を利用すること()が目立つ。特に大型の哺乳類も、集団で狩りをすることによって捕らえることが可能であった点は注目に値する。

いつから始まったのかは定かではないが、かなり古い時代から、野生のものを採るのではなく、食料を自ら育てること、つまり農耕牧畜が多くの地域で行われるようになり、各地で地域に合ったさまざまな形の農業が発達した。現在では、食料は大部分がこれで賄われている。

また、調理の技術は当初においては摂食可能な対象の範囲を大きく広げ、後には単なる食料ではなく料理という形式を産んだ。


住居衣服の使用


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki