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概要

主人公真上直進がH-IIロケットの打ち上げを見たのを契機に宇宙飛行士を目指す物語。連載時から見れば近未来にあたり、例えば作中に登場するNASDAは2003年にJAXAに改組されたり、実際にはプランだけで開発凍結となった日本版スペースシャトルHOPE-Xが実用段階に向け開発されている等、現実との相違点も生じている。

執筆時点で開発中・構想中だった現実の延長線上にある宇宙開発の他、少年犯罪や家庭・教育問題なども描き出している。

注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


あらすじ

主人公の"まっすぐ"こと真上直進(まがみ まっすぐ)は、小学生のときに町工場を営む父親の関わるH-IIロケットの打ち上げを見たのを契機に、親友の青山空知(あおやま そらち)と共に宇宙飛行士を志す。

中森区では"がらくた町"と"あぶく町"にわかれ、大人も子供も対立していたがペットボトルロケットの製作を通し、子供たちは和解。中森小科学ロケットクラブが後のまっすぐの原点となる。

銘成学園中に進学するも、まっすぐは勉強について行けず退学も考え地元の公立中を見学。ゆとり教育の弊害で緩みきった状況に愕然とする。そんな中でも図書館でひとり勉強する観月さやかと出会い親しくなるが、彼女が性犯罪の被害に遭ってしまう。首謀者の小坂を追いつめたが、逆に襲撃を受けまっすぐは肩に怪我を負ってしまう。事件の収束後は責任を問われ、まっすぐは中学を退学。公立中に進学し「図書館の仙人」と呼ばれる程の猛勉強で、宇宙やロボットに関する知識を深める。

2007年、自由選択制度を利用し東北トップレベルの県立仙台青葉高校に進学。宇宙ロボット研究の権威・東北大学の内村教授の研究所に出入りするようになる。また、同じ高校の"真一"(まいち)こと一文字乙姫(いちもんじ おとひめ)と出会ったことで、小坂との因縁やさやかの死によるトラウマを乗り越える。中国の通信衛星が制御不能となり、あわや国際宇宙ステーションに衝突の危機を回避するのに貢献。当然東北大学に進学するものと思われていたが、まっすぐは遥か世界を見据えアメリカ留学を希望していた。一方の空知は母がアルコール中毒に陥り、家庭の事情からも防衛大学校を志望する。

2013年、まっすぐはアリゾナ州立大学"5"年生になり、パタゴニアで調査活動を行っていた。空知は自衛官、風子は世界的な女優と仲間たちもそれぞれの道を歩む。そんな折、大規模な宇宙嵐が生じ試験飛行中の民間宇宙飛行機・スターチャイルドがパタゴニアの山岳地帯に墜落。まっすぐは単独でパイロットの救出に成功し、宇宙開発関係者からの信頼を得る。一方この嵐の混乱に乗じ、インターネット上の金をかすめ取った犯人が小坂ではないかとの疑いが強まる。

2015年、いよいよNASDAが宇宙飛行士を募集した。まだ大学院生のまっすぐは実務3年間と言う規定を満たしておらず、あわや応募できない所だったがスペースカーゴ社でのアルバイトでのロボット開発を強引に実務と見なし応募。論争を招くも書類審査を突破する。翌2016年夏、試験が始まるがそこには空知に反目する自衛官・冠茂(かんむり しげる)の姿も在った。結局、まっすぐも空知も選ばれず、スペースカーゴ社で民間宇宙飛行士となるべく、また風子も一般搭乗飛行士に選ばれ、幼なじみ3人が揃って訓練を積む。

2020年、まずパイロットとして空知が真っ先に宇宙への夢を叶える。次に風子が宇宙ステーションに滞在し、観光客"コァン・マオ"を出迎える。宇宙ステーションと同調した、3機の通信衛星が不穏な様子を見せる中、"コァン・マオ"を犯人とした乗っ取り事件が発生する。計画的かつ大規模な犯行でステーション墜落までに飛び立てるのは、無人試験飛行の準備が整っていた日本のHOPE-Xのみ。真一やハルの捜査により事件の黒幕が小坂であることが発覚する。かくして、日本初の有人飛行と小坂との最後の対決が始まるが…


登場人物 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

原則として登場時系列順に紹介する。「○○編」とはすべて便宜上つけたもので、作品中に登場するものではない。


主要人物
真上直進(まがみまっすぐ)
愛称「まっすぐ」「ロケット」小学校時代は下町・がらくた町一の馬鹿な悪ガキで有名だったが、宇宙飛行士になると決めてから猛勉強し、高い理数系の知識を有する人物になった。人を引きつける不思議な魅力の持ち主。大学・院時代にはロボット開発に打ち込み、アシスタントロボット・マイチの開発で成果をあげる。銘成学園付属中学校→中森二中→仙台青葉高校→アリゾナ州立大学→アリゾナ州立大学大学院→スペースカーゴ
青山空知(あおやまそらち)
まっすぐと親友。山の手(通称:あぶく町)育ち。防衛大学校を首席で卒業。銘成学園付属中学校→銘成学園付属高校→防衛大学校航空自衛隊→スペースカーゴ
緑川風子(みどりかわ ふうこ)
愛称「プー子」小学生の時からずっとまっすぐを想い続け、出しゃばりすぎることも無く、さりげなく近くにいる。UCLAで気象学を学び、日本の気象予報士の資格を持っているのも、その一つ。一方少女時代に蒲田のデパートでスカウトされ、"FU-KO"を名乗りタレントになる。やがてハリウッドでも活躍する世界的な女優になった。崖から落ちた際に言葉を失うも、"コアン・マオ"から無重力中で受けた暴力が原因か言語能力が回復する。口癖は「プー」


主要人物の家族


真上家
祖父


町工場を営む。一見地味な仕事だが、ロケットの部品作りに参与していた。工場の閉鎖後は金属加工の技術指導のため、妻と中国へ渡る。中国共産党の要人とも親交がある。


舞(姉)
家出したあげく、離婚調停中の商社マンと不倫し出産。しかし


青山家

空知が幼い頃に死亡。旅客機のパイロットであった。

空知をやや過保護気味に育て、まっすぐと付き合うことにも反感を示すが後に理解。観月さやかの父と結婚を考える程の交際をするが、後に酒に溺れアルコール依存症になる。


緑川家

風子に嫉妬する程、夫を愛していたが死別。風子を手塩にかけて育て上げる。


小学校編
天野サトシ
代議士の息子。実は宇宙飛行士に強い憧れを持っていたが、家族はバラバラで夢を捨てかけていた。"あぶく町"のリーダー格であったが、"がらくた町"のまっすぐらと和解しペットボトルロケットを作ることで宇宙への夢を取り戻す。後に交通事故で両親を失い、小学校卒業と同時にアメリカの叔父の元に身を寄せる。空軍士官学校を経てNASAの宇宙飛行士になる。
波留
後に警察官になり、真一と結婚。
元木徹也
通称「もっくん」"がらくた町"のリーダー。
ミツル
通称「みっちゃん」"あぶく町"の実質的なリーダー。
伊東
まっすぐの父と同じ研究室。真上達をH2ロケット打ち上げを見せる為に種子島に招待した。まっすぐを宇宙飛行士にする契機を与えた人物である。
飯田義男
まっすぐの三つ年上。通称「イーヨ」ロケット打ち上げを見に来たまっすぐと知り合う。モデルロケットの全国大会優勝者。東京大学宇宙科学研究所


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki