パスタ
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歴史『少年とスパゲッティ』ユリウス・モーザー画、1808年

イタリア半島におけるパスタの歴史は大変古い。チェルヴェーテリにある紀元前4世紀エトルリア人の遺跡からは今日のものとほぼ同じ形態のパスタを作る道具が出土している。[1]古代ローマ時代にはラガーネ(lagane)というパスタがあったが、現在のようにゆでて食べるものではなく、焼いたり揚げたりして食べた。現在と同じような食べ方をしている事を記録している最古の書物は1224年8月2日付けの、ジェノヴァの公正証書(ベルガモの医師ルッジェーノが患者の羊毛商人ボッソにあてた文章)である。

今日見られるような乾燥パスタが普及したのは16世紀半ばにナポリで飢饉に備えるために保存食が必要になったことがきっかけであったとされる。

18世紀初めまでは、スパゲッティは民衆の食べもので、チーズだけをかけて手で頭上にかざして下から食べるものであった。1770年代、庶民の風俗を深く愛したナポリ国王フェルディナンド4世が宮廷で毎日スパゲッティを供することを命じ、この時にスパゲッティを品良く食べるため、からみやすいように先が四本のフォークが考案されたと言われる。

19世紀半ばまでにはパスタをトマトソースで食べる食べ方が普及した。


各国では

イタリア料理の正餐では、「第一皿」(プリモ・ピアット、primo piatto )としてスープなどの汁物の代わりに供する。日本では「パスタは「第一皿」なのでパスタだけを注文することはできない」と言われることがあるが、現在では正餐や高級レストランでの食事以外ではパスタ料理を主食として供することも普通である。

アメリカ合衆国とイギリスでは「マカロニ・アンド・チーズ」がよく食べられており、食堂やスーパーの惣菜コーナーで提供されている他、様々なインスタント食品としても売られている。アングロアメリカでは茹でたショートパスタと生野菜をサラダドレッシングで和えた「パスタサラダ」も人気がある。

日本ではイタリア料理店に必ず備わっている料理であり、喫茶店学校給食や学生食堂、社員食堂などでも広く親しまれている。イタリア料理を代表する料理と考えられ、特にスパゲッティは代表的なパスタとして知られる。本来のイタリア料理としてだけでなく、しそたらこ納豆、刻み海苔など、日本独自の味付けによるスパゲッティ料理も数多く存在し、スパゲッティ屋と呼ばれるレストランまである。肉料理や弁当などにパスタが付け合せとして添えられることも多い。

各国の食料品店では、レトルト食品や瓶・缶詰のソースが売られており、簡便に食事を取れることから、米飯パンに替わる主食としてパスタは広く普及している。


パスタの製法

基本的にはデュラムセモリナ粉に水などの材料を入れて混ぜ合わせ、空気を抜くように捏ね上げる。 生パスタは日本の麺類と同じように仕上げるが、乾燥パスタの場合は成形する機械の中に捏ねた材料を入れ、できるだけ空気を抜きながら押し出すように成形し、そのまま乾燥させる。

風味もしくは彩りを持たせるために、生地にイカ唐辛子ホウレンソウトマトなどを練り込む場合もある。生パスタには鶏卵が入ることが多い。

ロンバルディア州ヴァルテッリーナにはそば粉を使用したピッツォッケリと呼ばれるパスタが存在する。

その他、米粉を原料としたショートパスタ(ライスペンネやライスフジッリ)も作られている。小麦が入ったパスタを食べることができないセリアック病の人が食べられる数少ないパスタである。


パスタの種類様々なロングパスタ様々な平打ちパスタ

ロングパスタ

スパゲッティ Spaghetti - 断面は。太さは様々だが、2.0mm弱。

スパゲッティーニ Spaghettini - 細長い。日本では一般的なパスタ。断面は。太さの種類がある。1.6mm〜1.7mm。名称はスパゲッティの指小形で、「より細いスパゲッティ」という意味。

フェデリーニ fedelini - 細めのスパゲッティ。1.4mm〜1.5mm。

ヴェルミチェッリ Vermicelli - 名称はミミズやヒルのような長い虫という意味の「ヴェルメ」(verme)の指小形で「小さいヴェルメ」の意。極細のスパゲッティ。ナポリでは、スパゲッティやスパゲッティーニはヴェルミチェッリと呼ばれることの方が多い。1.2mm未満。英語読みの「ヴァーミセリ」としても知られている。主にスープに使われる。

カペッリーニ Capellini - 最も細いスパゲッティでカペッリーニ・ダンジェロ(Capellini d'Angelo、「天使の髪の毛」)の別名がある。スープや冷製に用いる。

タリアテッレ Tagliatelle - 卵を入れた練り粉をのばして、幅7〜8mmに細長く切り分けたパスタ。地域によりフェットゥッチーネ Fettuccineとも。乾燥パスタもある。

リングイネ Linguine - スパゲッティよりやや太く、断面は楕円形。

ブカティーニ Bucatini - スパゲッティとマカロニの中間の太さの孔の開いているパスタ。

キタッラ - アブルッツォ州の郷土料理。琴のような道具キタッラで作る。断面は四角い。

ビーゴリ Bigoli - 形、色ともに日本の蕎麦に似たヴェネト地方のパスタ。独特の歯ごたえがある。

ピッツォッケリ Pizzoccheri - 蕎麦を主体とした練り粉を薄く伸ばし、きしめん状に切り分けた手打ちパスタ。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen