バリ島 (Bali) は、東南アジアのインドネシアに属する島。首都ジャカルタのあるジャワ島のすぐ東側に位置する。人口は約320万人。周辺の諸島とともに、第一級地方自治体(Daerah Tingkat I)であるバリ州を構成する。バリ・ヒンドゥーの根ざした世界として知られるが、近年、イスラム教(回教)信者の増加が著しい。
目次
1 地理
1.1 位置
1.2 気候
1.3 地形
2 歴史
2.1 有史以前
2.2 ジャワ王朝の影響(11〜16世紀)
2.3 群雄割拠による王国時代(17世紀〜19世紀)
2.4 オランダによる植民地化(20世紀初頭)
2.5 第二次世界大戦後の独立
2.6 観光地としての発展
2.7 テロリズム
3 生活と宗教
3.1 言語
3.2 宗教
3.3 文化
3.4 伝承
4 教育
4.1 大学
5 観光
5.1 観光地
5.2 リゾート、ビーチ
5.3 遺跡
6 治安
7 交通
7.1 島外との交通
7.2 島内交通
8 関連書籍
9 関連項目
10 脚注
11 参考文献
12 外部リンク
//
地理バリ島のランドサット衛星写真
アルプス・ヒマラヤ造山帯に属する小スンダ列島の西端にあり、大スンダ列島に属するジャワ島に接している。西にはバリ海峡を挟んでジャワ島、東にはロンボク海峡を挟んでロンボク島があり、帯状の列島のひとつをなしている。バリ海峡の最も狭いところは3kmほどであり、バリの海岸からはジャワ島が見える。
サバナ気候であり、雨季(10月〜3月)と乾季(4月〜9月)の区別が明瞭である。乾期の間は東部、北部を中心にたびたび水不足に陥る。気温の変化はほとんどなく、一年の最低平均温度は約24度、最高平均温度は約31度、また、平均湿度は約78%である[1]。
面積は5,633k?。バリ・ヒンドゥーにおいて信仰の山とされるアグン山(3,142m)やキンタマーニ高原で知られるバトゥール山など多くの火山を有し、バトゥール山近辺には温泉も湧出している。
かつてのバリ島は砂漠の島であったと言われ、島の中央の山に湖があるものの、水は全て北側に流れて行き、南側は乾燥していた。そこで、トンネルを掘ってこの湖の水を南側に導き、その水の流れを計画的に分岐させながら水量を計算通りに振り分けて行き、島の南側全体を緑にあふれる土地に改造したのである。この水を管理する技術は今も使われており、その水系はスバックと呼ばれる伝統的な水利組織によって今日まで、その自然環境が維持されている。
一部の都市地域を除けば、バリの村落の大半は農村であり、土地の農業利用率は極めて高い。農業は水耕農作が中心であり、棚田で知られるバリ島南部の斜面一帯では、年間を通じて安定した水の供給がなされ、二期作から三期作が可能となっている。ただし、近年は平野部を中心に急速に宅地化が進んでいる。
紀元前2,000年頃には、台湾からのオーストロネシア語族が居住していたとされ[2]、紀元前1世紀ごろからインドや中国の影響を受けるようになり、ドンソン文化の影響を受けた銅鼓が発見されるなど、古くから人が住み稲作を中心に文明が開けていた。