ブラックバスは、体長の割に引きが強いことや、季節によって一定のパターンをもって行動することから、釣りの対象魚として人気がある。日本で50cm以上の物は「ランカーサイズ」としてバサーを魅了する。
疑似餌(ルアー)を使っての釣りが一般的。他にエビやドジョウなどを餌にした釣り方が知られる。
ルアーを使った釣りには一定のルールの下に行われるトーナメントと呼ばれる競技会があり、プロフェッショナルのバス釣りが存在する。競技会では基本的に、各参加者が一定時間内に釣り上げたブラックバスの中から、一定の匹数の合計重量を競い、勝敗を決めるのが主流。プロ選手はバスプロ(バスフィッシングプロ)と呼ばれる。代表的なプロ選手としては今江克隆、下野正希、田辺哲男、清水盛三 等。
国内にJB, WBS, JBCC, TBC等のプロトーナメントの開催団体がある。また、アメリカのプロ団体BASSツアーやFLWツアー等では大森貴洋、深江真一、清水盛三などの日本人選手が活躍している。
また、反町隆史、小池徹平、速水もこみち、今江敏晃、矢野輝弘、関本賢太郎など、バスフィッシングが好きな芸能人・スポーツ選手も多い。
歴史
1925年、実業家赤星鉄馬がアメリカのカリフォルニア州からオオクチバスを持ち帰り、箱根の芦ノ湖に放流したのが最初とされる(約90匹)。これは食用、釣り対象魚として養殖の容易な魚であることから政府の許可の下に行われた試みであった。
1930年代、長崎県白雲池(1930年)、山梨県山中湖(1932年)、東京にある私邸の池(1933年)、群馬県田代湖(1935年)、兵庫県峯山貯水池(1936年)などへ試験的に放流
1936年、この時期までオオクチバスの分布は5県。
1945年? 進駐軍(在日米軍)による部分拡散(相模湖・津久井湖など)。
1965年、芦ノ湖の漁業権を管理する神奈川県、ブラックバス(オオクチバス、コクチバスその他のオオクチバス属の魚をいう)およびその卵も含め、移植を禁止(神奈川県内水面漁業調整規則第30条の2)。
1970年代、魚食性が強いため、生態系(在来生物層)への影響およびこれによる漁業被害が問題視されるようになり、漁業調整規則で無許可放流が禁止されるようになったが、その後も人為的な放流により生息域を拡大。
1971年、千葉県東金市の雄蛇ガ池に移植。
1972年、釣り具輸入業者のツネミ・新東亜グループによって米国ペンシルバニア州からバス(ラージマウスバス)稚魚が神奈川県芦ノ湖に移植。一部は関西方面に運ばれ、兵庫県東条湖、愛媛県石手川ダムなどに移植。
1974年、この時期までオオクチバスの分布は23都府県。琵琶湖でオオクチバス確認。愛媛県石手川ダムから面河ダムに移植。
1975年、兵庫県生野銀山湖に移植。茨城県でオオクチバス初確認(藤井ダム湖)。霞ヶ浦、牛久沼でオオクチバス確認。
1976年、栃木県渡良瀬遊水池で、オオクチバス確認。奈良県池原・七色ダムでオオクチバスが釣れ始める。
1977年、千葉県印旛沼に移植
1979年、この時期までオオクチバスの分布は40府県(ブルーギルは9府県)。
1983年、北海道、青森、岩手を除く日本全国にオオクチバスが分布。分布は1988年までに計45都府県に達する。
1985年、賞金制のバスプロ・トーナメントが山梨県河口湖を中心に始まる。
1988年、4月17日、奈良県池原ダムにJLAA関西支部と下北山村役場がオオクチバス(ノーザンラージマウス)の亜種で、より巨大化するフロリダバスを放流。
1989年、山梨県河口湖漁協、オオクチバスを漁業権魚種に指定。
1991年、野尻湖(長野県)で、コクチバスを国内初確認。以後、分布を拡大。
1992年、水産庁、内水面漁業調整規則「移植の制限」部分改正、ブラックバスやブルーギルの生息域拡大防止を図る。[1]
木崎湖・青木湖(長野県)、桧原湖・小野川湖・秋元湖(福島県)などでもコクチバス確認。
1995年、日光中禅寺湖でコクチバス確認。漁協、駆除に乗り出す。
1996年、この時期までコクチバスの分布は5府県10カ所。池原ダム(奈良県)でフロリダバス系統群による巨大バスブーム。
1998年、コクチバスの分布、14府県46カ所に拡大。
1999年、新潟県が釣った外来魚(オオクチバス、コクチバス、ブルーギルなど)のリリース(再放流)禁止に踏み切る。違反者は1年以内の懲役もしくは50万円以下の罰金。コクチバスのみの再放流禁止はあったが(山梨県)、オオクチバス、ブルーギルにまで適用したのは全国初。
2000年、北海道などごく一部を除き、全国ほとんどの都府県の漁業調整規則で「外来魚の密放流禁止」が進む
2002年6月、水産庁が「ブラックバス等外来魚問題に関する関係者の取り組みについて(「外来魚問題に関する懇談会」の中間報告)」をまとめる。[2]
2004年、池原ダムのみに確認されていたフロリダバスを琵琶湖で初確認(サンプル採取は2000年以降のため、2000年には琵琶湖に存在していたことになる)[3]
現在、オオクチバスはすべての都道府県で生息が確認されている。日本で合法的に放流されている自然湖は、オオクチバスの漁業権が認められている神奈川県の芦ノ湖、山梨県の河口湖、山中湖、西湖の4湖のみ。これらに関しては、放流は許可されてるものの、生体魚の持ち出し禁止、流出河川にバスが逃げ出さないよう網を設置する等の措置がとられている。また、オオクチバスが認められている管理釣り場があるが、これらに関しても流出箇所にバスが逃げ出さないよう網等を設置することが義務付けられている。また新潟県、秋田県(暫定措置)、琵琶湖など再放流を禁止した県、湖、川などもある。琵琶湖の各漁港には「ギルやブラックバスなどは、非常においしい魚です。持ち帰って食べましょう。」という看板がある。
オオクチバスの亜種であるフロリダバスに関しては、奈良県の池原貯水池にしか移植されていなかったものが、近年琵琶湖等で発見されるなど、人為的な放流が行われていることが示唆される。