ハーバードカレッジ(Harvard College)。Faculty of Arts and Sciencesというリベラルアーツ学部によって運営されている。ハーバード大学に入学した学生は、1年次をハーバードヤードとその周辺にある寮で過ごすが、2年次から4年次卒業までは、「ハウス House」と呼ばれるシステムに属し、大部分の学生がハウスに寄宿する全寮制となっている。ハーバード大学のハウスは、ハーバードヤードからチャールズ川の間を中心に12個ある。それぞれのハウスには、専攻、学年、人種の違う学生が400人ほど集まり、専任の教員がいて指導が行われ、同窓会組織も強い。日本の皇太子妃(2005年7月現在)である雅子妃が在学時に寄宿したローウェルハウスなど、その建物は外観も優美である。ハーバード大学の学生の専攻は、他の大学とは異なりmajorとは呼ばず、concentrationと呼ばれる。その他、他の大学とは学期試験(2セメスター制)の時期が異なるなど、ハーバード大学独自の方式や伝統が見られる。同じケンブリッジにあるマサチューセッツ工科大学MITとは、単位交換などができる姉妹校として基本的に協同的な運営が行われている。近年、MITとハーバード大学の共同事業としてブロード研究所が設立されるなど関係が深まる一方、工学系が弱かったハーバード大学でも工学系学科の充実が行われつつある。
専攻concentration: 41専攻(アフリカ・アフリカンアメリカン研究、人類学、応用数学、生化学、生物学、化学、化学物理、古典、コンピューター科学、地球惑星科学、東アジア研究、経済学、工学、英米文学と言語、環境科学と公共政策、伝承と神話学、政治学、歴史学、文学史、科学史、芸術史、言語学、文学、数学、音楽学、中東言語文化、哲学、物理学、心理学、宗教比較、ロマンス語と文学、サンスクリット・インド研究、スラブ語と文学、社会科学、社会学、特別専攻、統計学、視覚環境学、女性・性に関する研究)。
The Game: 毎秋恒例のイェール大学とのフットボール交流戦。ハーバード大学で行われる場合は、オールストン(ボストン)側にあるスタジアムが会場。その他、約40個のスポーツチームがある。
WHRB: 学生により運営されているFM局(95.3MHz)
ローブ(Loeb)ドラマセンター:現代劇上演劇場。
Hasty Pudding Theatricals:Man of the YearとWoman of the Yearという男優、女優を選定する。
M2: ハーバード大学ケンブリッジキャンパス、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学メディカルキャンパス(ロングウッド地区)の3キャンパスを結ぶシャトルバス。ハーバード大学の学生は無料で利用できる。
Harvard Crimson (www.thecrimson.com): ハーバード大学日刊の学生新聞。
Harvard Gazette (www.news.harvard.edu/gazette/): ハーバード大学の広報新聞。
Harvard Lampoon ( ⇒http://harvardlampoon.com/): 全米最古の風刺雑誌。
入学は、願書提出者の9.1%に許可されている(2005年度)。また、Early Actionと呼ばれる制度があり、ハーバード大学に早い時期に願書提出し入学許可された後でも、他の大学に願書を出してハーバード大と比較してもよいのが特徴となっている。既に25年ほど実施されている。
12のハウス:リバーハウス(ハーバードヤードとチャールズ川の間にあるハウス): Adams, Dunster, Eliot, Kirkland, Leverett, Lowell, Mather, Quincy, WinthropQuadrangle ("Radcliffe Quadrangle")にあるハウス: Cabot, Currier, Pforzheimer
大学院プログラムはハーバード大学の中核である。大学院は、リベラルアーツのGSASなどのほか、ビジネス・スクール(HBS、経営学大学院)、ロー・スクール(HLS、法科大学院)、ケネディスクール(HKS、行政・政治学大学院)、メディカル・スクール(医学)などの専門職大学院がある。ロースクールはハーバードヤード北側、ケネディスクールはヤードから少し離れた場所にある。ビジネススクールはチャールズ川をはさんだオールストン(ボストン)キャンパスに、メディカルスクールは距離的に離れたロングウッド(ボストン)キャンパスにある。これらの大学院は全米で常にトップクラスにランキングされている。ハーバード・メディカル・スクール
GSAS (The Graduate School of Arts and Sciences)GSASは、Faculty of Arts and Sciencesの大学院で、大学院生数は最多。50以上の部局があり、Master of arts (AM), master of science (SM), master of engineering (ME), master of forest science (MFS), the doctor of philosophy (PhD)の学位を出す。Dudley Houseは、ハーバード13番目のハウスとして、大学院生を組織化しているが居住のための寮ではない。ハーバード大学が、不動産部門、アパートを持っており、大学院生のための住居を斡旋している。コナントホールなどの大学院生専用居住施設もある。
ハーバード・ビジネス・スクール
ハーバード・ロー・スクール
ハーバードケネディスクール
ハーバード・メディカルスクールこのメディカルスクールは、マサチューセッツ総合病院の運営を行っている他、いくつかの病院と提携をしている。世界最先端の医療研究も行われている。
他に教育学、デザイン学、公衆衛生、歯学、神学大学院がある。
図書館システムは1530万冊の蔵書を持ち大学図書館として世界最大級の規模を誇る。この規模は、米国議会図書館に次いで全米2位の蔵書数であり、世界では米国議会図書館、大英図書館、フランスのビブリオテーク・ナショナルに次いで4位となっている。図書館システムの中心にあるのは、ワイドナー記念図書館であり、その他、90個あまりの図書館を有する。 例えば、多数の日本語書籍を所蔵するイェンチン図書館やカウントウェイ医学図書館などがある。
ハーバード大学の巨大なシステムを支えているのは、寄付金などを蓄積してきた349億ドル(2007年度・約4兆円)という米国内はもとより、全世界でも飛び抜けて巨大な大学基金とその運用であり、全米2位イェール大学の2倍近くある。年間の寄付金(エンダウメント)は、約800億円。(参考までに、世界的な研究教育拠点の形成と銘打つ日本の21世紀COEプログラムは年間全予算が約370億円である。)
学長:ドルー・ギルピン・ファウスト ⇒w:Drew Gilpin Faustハーバード大学史上初の女性学長にして、史上初の非ハーバード出身の学長である。歴史学者であり、就任前は大学附属のラドクリフ研究所長であった。
プロボスト:スティーブ・ハイマン(医学関係者)
教員数:2,300(うち終身雇用権テニュアを持つもの:870;テニュアを持つ教員数が少ないのが、他の大学と比べた場合の特徴となっている。他大学ではAssociate Professorになるとテニュアを持つ場合が多いが、ハーバード大学は異なる。)
学部生:6,650(男性3,400 女性 3,200)(白人48%、アジア系17%、アフリカ系8%、ヒスパニック8%など)
大学院生:13,000
(GSAS:3,600、ビジネススクール:1,800、ロースクール:1,900、教育学:1,100、メディカル:800など)
大学学費:$34,998(約400万円)(2008年度)(注:2学期分、約8ヵ月分の学費。夏学期を受講すればさらに上乗せされる)