ハーバード大学
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図書館

図書館システムは1530万冊の蔵書を持ち大学図書館として世界最大級の規模を誇る。この規模は、米国議会図書館に次いで全米2位の蔵書数であり、世界では米国議会図書館、大英図書館フランスビブリオテーク・ナショナルに次いで4位となっている。図書館システムの中心にあるのは、ワイドナー記念図書館であり、その他、90個あまりの図書館を有する。 例えば、多数の日本語書籍を所蔵するイェンチン図書館やカウントウェイ医学図書館などがある。


大学運営と資金力

ハーバード大学の巨大なシステムを支えているのは、寄付金などを蓄積してきた349億ドル(2007年度・約4兆円)という米国内はもとより、全世界でも飛び抜けて巨大な大学基金とその運用であり、全米2位イェール大学の2倍近くある。年間の寄付金(エンダウメント)は、約800億円。(参考までに、世界的な研究教育拠点の形成と銘打つ日本の21世紀COEプログラムは年間全予算が約370億円である。)

学長:ドルー・ギルピン・ファウスト ⇒w:Drew Gilpin Faustハーバード大学史上初の女性学長にして、史上初の非ハーバード出身の学長である。歴史学者であり、就任前は大学附属のラドクリフ研究所長であった。

プロボスト:スティーブ・ハイマン(医学関係者)

教員数:2,300(うち終身雇用権テニュアを持つもの:870;テニュアを持つ教員数が少ないのが、他の大学と比べた場合の特徴となっている。他大学ではAssociate Professorになるとテニュアを持つ場合が多いが、ハーバード大学は異なる。)

学部生:6,650(男性3,400 女性 3,200)(白人48%、アジア系17%、アフリカ系8%、ヒスパニック8%など)

大学院生:13,000

(GSAS:3,600、ビジネススクール:1,800、ロースクール:1,900、教育学:1,100、メディカル:800など)

大学学費:$34,998(約400万円)(2008年度)(注:2学期分、約8ヵ月分の学費。夏学期を受講すればさらに上乗せされる)

必要経費:$2,000(約23万円)および寄宿費$9,260(約100万円)(食事込み)

政府研究費(2004年度):FAS(直接経費$80,204,000、間接経費$32,660,000、合計$112,864,000)、メディカルスクール(直接経費$141,587,000 、間接経費$60,062,000、合計$201,649,000)


特徴

歴史的には清教徒会衆派が指導者を育成するために設立したので、現在でも神学校(ディビニティースクール)があり、卒業式にはプロテスタント関係者が参加するなどの関係がある。またキャンパス内にあるメモリアル教会でも宗教関連の行事が開かれる。

ラドクリフ研究所:1879年創立のラドクリフRadcliffe大学は、ハーバード大学関連の女子大学であったが、1999年に完全に吸収されラドクリフ研究所となった。ヘレン・ケラーが卒業したことで知られる(1904年)。

ハーバード大学、イェール大学プリンストン大学、スタンフォード大学の4大学はHYPSと呼ばれ別格である。ハーバード大学は他に比べ「リベラル」であると言われ、マイノリティーの受け入れにも積極的である。アメリカ合衆国の政権でいえば、前学長がクリントン政権にいたことからわかるように民主党と関わりが深い。ただ、ジョージ・W・ブッシュ現大統領(共和党)がハーバードビジネススクール出身であり、かつてのヘンリー・キッシンジャー氏のように共和党政権の主要人物が教鞭をとっていたことからも単純には議論できない。いずれにしても、アメリカ人の多数にとって、ハーバード大学が特別な意味合いを持つエリート大学であることは間違いない。

東部アイビー・リーグであるハーバード大学、イェール大学プリンストン大学などのほかに、カリフォルニア州のスタンフォード大学の間で、大学院進学時に学生の移動が頻繁に見られる[要出典]。

ハーバード大学の学部教育の問題として、マイノリティへの成績の付け方が他大学に比べ甘いこと、また実際の教育が教授でない教員(フェロー)によって行われている実態があることが指摘されている。これは教授が研究や大学院教育に重点を置いているためであるが、教授が学生の指導を密接に行うリベラルアーツ・カレッジとの違いになっている。マサチューセッツ州のアマースト大学、ペンシルバニア州スワースモア大学(Swarthmore College)といったリベラルアーツ・カレッジを卒業して、ハーバード大学の大学院に入学する学生も多い。

大学院の教育は、専門職大学院を始めとして、その質の高さから世界の教育機関の規範となっている。ただ、GSASなど、他の大学に比べて放任教育の傾向があるといわれる。これは、意欲と素質の高い学生を入学させているためであろうが、世界的な研究者などを輩出している実績を考えれば、否定的な評価ではなく、むしろ伝統として賞賛されるべきものであろう。


その他

サマーズ発言と不信任決議:2005年1月、サマーズ学長が、「科学や工学の分野で秀でた業績を残した女性が少ないのは、男女間に生まれつきの素質の差があるからだ」という趣旨の発言をし、世界中に配信された。これをきっかけに、ハーバードカレッジの教員会が、サマーズ学長を不信任とする決議を採択している。2006年2月21日、同年6月に学長を辞任することを発表した。

オールストンキャンパス拡張計画:ビジネススクールのあるオールストン地区のキャンパスを拡張するプロジェクトが実施されている。

公衆衛生大学院に武見国際保健プログラムが設置されている。


日本関係ハーバード大学著名人(現在・過去)

竹中平蔵客員准教授、1989年)

岩倉正和 (客員教授、弁護士)

中谷喜洋 (教授、ダナファーバー癌研究所)

広中平祐(元教授、フィールズ賞受賞)

出雲正剛 (教授、内科学)

入江昭 (名誉教授、アメリカ外交史)

岸義人 (名誉教授、有機化学)

廣瀬龍夫 (教授、眼科医)

野依良治 (研究員として滞在、ノーベル化学賞)

エズラ・ヴォーゲルEzra Vogel (名誉教授、ジャパンアズナンバーワンの著者)

村上春樹 (ライシャワー日本研究所客員)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen