ハロゲン化アルキル
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ハロゲン化物イオンの使用

あるハロゲン化アルキルに対し、他のハロゲンのアニオンを作用させると、求核置換反応によるハロゲン交換が起こる。この手法はフィンケルシュタイン反応 (Finkelstein reaction) と呼ばれる。フッ化物イオンは脱離反応を併発するなどの理由であまり用いられない。R-X + Y? → R-Y + X?

X が脱離性の良い擬ハロゲン(トシラート、トリフラート、アジドなど)の場合も、ハロゲンに置き換えることができる。逆にハロゲン化アルキルのハロゲンを擬ハロゲンで置き換えることもできる。

ケトンエポキシドにハロゲン化物イオンを作用させると、求核的付加反応によりハロヒドリンが得られる。


ラジカル反応

N-ブロモスクシンイミド (NBS) を用いるウォール・チーグラー反応など、ラジカル的にハロゲン原子を導入する手法がある。アリル位やベンジル位の臭素化など、位置選択性に特徴がある例が多い。


その他

カルボン酸の銀塩に臭素を作用させて臭化アルキルに変えるハンスディーカー反応が知られる。


反応

ハロゲン化アルキルには、各種アルキル化合物の原料として多くの反応が知られている。

カルバニオンシアン化物イオンに対して求電子剤としてはたらき、炭素-炭素結合を作る。ウルツ・フィッティッヒ反応アセト酢酸エステル合成などの例がある。

ヘテロ原子化合物のアルキル化剤としてはたらく。アルコールと塩基、あるいはアルコキシドと反応させるとエーテルが得られる(ウィリアムソン合成)。アミンホスフィンのアルキル化剤としてはたらく。アルキルアミンへの変換については、ほかにガブリエル合成アジ化物を経由する方法も知られる。チオラートやスルフィン酸塩と反応すると、スルフィドスルホンとなる。チオ尿素チオシアン酸塩の硫黄と結合させたのちに加水分解すると、チオールに変換される。

β位に水素を持つハロゲン化アルキルは、塩基の作用により脱離反応を起こしアルケンとなる。

ハロゲン化アルキルは、求核試薬の作用により求核置換反応を起こす。

金属マグネシウムと反応させるとグリニャール試薬ができる。ほか、低原子価の金属と反応してさまざまな有機金属化合物を与える。

ほか、ハロゲン化アルキルを基質とする人名反応には、ダルツェン反応ファヴォルスキー転位アルブーゾフ反応などが知られる。


関連項目

フロン類

フルオロカーボン

ハロゲン化アリール

・話・編・歴官能基

アルコール - アルデヒド - アルカン - アルケン - アルキン - アミド - アミン - アゾ化合物 - ベンゼン - カルボン酸 - シアネート - ジスルフィド - エステル - エーテル - ハロゲン化アルキル - イミン - イソニトリル - ケトン - ニトリル - ニトロ化合物 - ニトロソ化合物 - ペルオキシド - リン酸 - ピリジン - スルホン - スルホン酸 - スルホキシド - チオエステル - スルフィド - チオール

カテゴリ: 有機ハロゲン化合物

更新日時:2008年9月10日(水)14:45
取得日時:2008/09/30 16:43


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki