ネコ
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尾はおおむねその胴体ほどの長さであるが、ジャパニーズボブテイルなどのように極端に短いものや、マンクスのように尾が無い個体もある。尾の役割は、感情を表すほか、走行時や跳躍・着地時に体のバランスを取る役割がある。イエネコについては尾が無くても行動に殆ど支障はないと考えられている。

本来の日本のネコは、世界に現存する殆どの猫に比べ、ジャパニーズ・ボブテイルのように尾は半分以下もないことが普通であったが、戦後以来日本在来の猫に海外の猫の血が混入し続けた結果、一部地域を除いたほとんどの場所で尾の長い個体が大半を占めるようになっている。

脊髄と直結しているため、非常に痛覚が強い。切断されると、四肢を切断された時よりも痛がるほどである。よって、尾を持って引っ張ったりすると、温厚な個体でも抵抗することがある。手を噛まれると、大怪我をすることがあるので注意が必要。

尾の付け根の部分には性感帯があると言う噂があるが、今のところ不明である。


尾による感情の表現

尾によって表す感情は以下のようなものである。
立てている
比較的機嫌の良いとき。歩くときは立てていることが多い。個体によっては、立てながらくねくねと動かしている場合もある。
横に振っている
不快なとき。犬から類推して「喜んでいる」とするのは誤解である。飼い主に呼ばれると、数回振って応える事もある。また、狩りや遊びなどで興奮しているときも横に振ることがある。
後肢の間に巻き込んでいる
おびえているとき。通常、耳を後ろに伏せていることを伴う。
大きく膨らませている
威嚇しているとき、または驚いたとき。威嚇しているときは、全身の毛を逆立てることを伴う。
他のネコや、人間に巻きつける
相手に親愛の情を持っている。


肛門嚢

不意打ちを食らうと、肛門嚢から臭いにおいを発することがある。


鳴き声

日本ではネコの鳴き声は「ニャー」、「ミャー」などの擬音語を用いるのが一般的。アメリカでは「meow」、イギリスでは「miaow」、ドイツでは「miau」、フランスでは「miaou」、中国では「mi?o(?、口偏に苗)」と表す。

「ニャー」とは明らかに異なるものとしては、以下のようなものがある。

警戒時の唸り声。「ハーッ」「シャーッ」など

発情期における、赤ちゃんのような独特の声。「オアーン」「オギャー」「アーウ」など

鳥が目の前に来たとき、CDや鏡等の反射光に反応したとき、思うように獲物を捕れないなどストレスを感じたときに発する、「クラッキング」と呼ばれる声。まだ十分に解明されていない。「クケケケケ」「カカカカカ」など

カモメの鳴き声はしばしばネコのそれに例えられ、英語では "mew" というネコの鳴き声を表す単語は、カモメという意味も持つ。日本語でも、カモメの一種にウミネコ(海猫)と名付けられた鳥がいる。

  ⇒ネコの鳴き声ヘルプファイル


喉鳴らし

ネコやネコ科の動物は喉をゴロゴロと鳴らすことで知られており、一般的には飼い主や懐いた人に愛撫されるなどリラックスしている時が知られるが、体調が悪い時や死ぬ直前にも喉を鳴らすという。これらの行動の意味は未だにはっきり解明されていないが、普段から低周波の音を発生させることで骨格を丈夫にする、苦しいときに痛みを緩和し呼吸を楽にしている、などの説が存在する[2]


繁殖

種類および地域により差はあるが、だいたい春季並びに夏季前期において発情、交尾を行うようだ。よく知られているように、オスはその際、さかり声と呼ばれるけたたましい鳴き声を上げ(上げない種類もいる)、これが騒音として住民の迷惑になっていることが多い。


発情


メスの発情

個体差もあるが、おおむね生後6ヶ月から12ヶ月で性的に成熟し、その後定期的に発情する。発情の周期についてはいくつか説がある。

周期はおおむね3ヶ月。完全室内飼育の場合など、周辺の環境によっては周期が早まることがある。

冬から春の始まりごろと、春の終わりごろから夏の終わりごろの二シーズン。ひとつのシーズンの間に数回発情する。

1 - 2月ごろ、5 - 6月ごろ、8 - 9月ごろに発情する。

発情期間は3 - 6日程度だが、その間に交尾が行われない場合、10日ほどになることもある。

発情すると、地面に体を擦り付けるなど行動に変化が現れ、ときには意地でも外に出ようと暴れる事もある。


オスの発情

メスよりやや2、3ヶ月程度遅れて成熟するが、これも個体差が大きい。定期的な発情期はなく、メスの発情に誘発されて発情する。

発情すると、スプレー(尿マーキング)と呼ばれる特徴的な行動を行うようになる。オス同士の喧嘩も多くなる。また、まれにメスでもスプレーをすることがある。


交尾

交尾は両性の合意によって行われ、メスがオスを気に入らなければ、オスが無理に交尾をすることはないとされている。通常、交尾はオスがメスの背中に乗り、オスがメスの首筋を噛んでメスが逃げないようにして行う。ネコの交尾は相手が1匹に限定されるものではなく、機会があればオス・メスともに複数の異性と交尾を行う。よって、同時に生まれた子猫の父猫が別のネコであることはよくあることである。ネコは交尾の刺激によって排卵が行われるため、妊娠率は比較的高い。オスの陰茎にはトゲ状の突起があることが知られているが、これは刺激によって排卵を誘発するため、と考えられている。去勢したオスでは、この突起が消滅する。


妊娠・出産授乳中のネコ

メスネコは、おおむね2 - 6匹程度の子を妊娠する。妊娠期間は60日程度である。

出産は一般的に軽く、人や獣医師が手を貸す必要のないケースがほとんどである。子猫は出産直後は羊水で濡れているが、母猫が舐めて乾かし、数時間でふわっとした毛並みになる。母猫は出産当日は授乳に専念し、食事はあまり摂らないようである。かわりに後産で出た胎盤を栄養分として食べることが多い。

メスネコは年3 - 4回の出産が可能であり、年2回の出産は珍しくない。授乳期間中であっても交尾・妊娠するので、1回目の出産後、これ以上出産させたくない場合は注意が必要である。

ネコの出産ファイルの情報

再生に問題がある場合は、Help:音声・動画の再生をご参照ください


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睡眠

家ネコの睡眠時間は人間に比べて長い。それは、ネコの語源が「寝子」であるという説があることからも分かる。一般的に、ネコは一日の大半を寝て過ごすと言われている。ネコの飼い方の本(獣医師による解説)などでは、一般に「14時間程度」とか「16時間程度」と解説されていることが多い。また「長いネコでは20時間程度眠る」といった解説も多い[3]。外からの訪問者が少ない住宅で、家族や近隣にかわいがられ、エサが十分に与えられている安心出来る環境だと、ネコは長いものでは1日あたり20時間ほどひたすら眠りつづける。ペットとして飼われている猫はエサを探しに行く必要がなく、安全な寝場所も確保されており、特に何をする必要もないため安心して眠りつづけるのである。寝ている時に時折、痙攣したり鳴き声を漏らしたりするが、夢を見ているせいである。主に子ネコの頃の夢(母ネコの乳首を吸っている場面)や、狩りをしている時の夢を見ると言われている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen