このほか精製副産物としてタンタルの産出国などで回収されている。 鉱石中のニオブとタンタルの含有比率は一定しておらず、特にコルンブ石とタンタル石は同じ構造で、どちらが多いかで名称が変わるため、コルタンと総称される。
化学的性質がタンタルと似ていたため、元素と確認されるまで紆余曲折があった
18世紀初め、アメリカのニューイングランドでコルンブ石(Columbite)が発見
1753年 コルンブ石が大英博物館に送られ、鉱物標本に
1801年 標本を分析したチャールズ・ハチェット(Charles Hatchett)が未知の元素を発見し、鉱石名からコロンビウム(Columbium、元素記号Cb)と命名
1802年 タンタルの発見
1809年 ウイリアム・ウォラストンによって両者は同じ元素とみなされ、タンタルに統合
1846年 ドイツのローゼ( ⇒en:Heinrich Rose)により再発見され、ギリシャ神話のタンタロス (Tantalos) の娘ニオベ (Niobe) にちなんでニオブと命名
1864年 コロンビウムがニオブだったことが確認される
その後、米英ではコロンビウム、日本を含む他の国ではニオブと呼ばれ、現在もアメリカではコロンビウムが使われている。
1949年 IUPACにより名称がニオブ(Niobium)に統一
ニオブの主要用途である製鋼向けフェロニオブは、大部分がブラジルで精製鉱石を直接テルミット還元して生産されている。日本でも1950年代から1995年まで生産されていたが、ブラジルとカナダが鉱石の輸出を停止したため、撤退した(鉱石は日本でも産出するがコスト面から)
一方、金属や高純度酸化物を得るための精製は主にアメリカで行われている。 方法としては溶媒抽出法が利用され、主成分が五酸化ニオブである精製鉱石を有機溶剤(MIBK、メチルイソブチルケトン)で抽出し酸で逆抽出する。条件を変えてタンタルとの分離を行い、またはアルカリ融解などでニオブ酸とした後、加水分解で酸化物を得る。 これを、アルミニウムテルミット還元、水素還元、電解還元などにより精製し、金属ニオブが得られる。
ニオブの化合物
一酸化ニオブ(NbO):酸化ニオブ(II)
五酸化ニオブ(Nb2O5):酸化ニオブ(V)
水酸化ニオブ
炭化ニオブ(Nb2C)
炭化ニオブ(NbC)
窒化ニオブ(NbN)
硫化ニオブ(Nb4S7)
二ほう化ニオブ(NbB2)
二けい化ニオブ(NbSi2)
二セレン化ニオブ(NbSe2):セレン化ニオブ(IV)
五塩化ニオブ(NbCl5):塩化ニオブ(V)
ニオブ酸鉛(Pb(NbO3)2)
ニオブ酸カルシウム(CaNb2O6)
ニオブ酸ストロンチウム(SrNb2O6)
ニオブ酸ナトリウム(NaNbO3)
ニオブ酸バリウム(BaNb2O6)
ニオブ酸マグネシウム(MgNb2O6)
ニオブ酸リチウム(LiNbO3):略称LN
関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒ニオブ に関連するカテゴリがあります。ウィクショナリーに ⇒ニオブの項目があります。
化学元素発見の年表
1元素の周期表18
1H21314151617He
2LiBeBCNOFNe
3NaMg3456789101112AlSiPSClAr
4KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
5RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe