当初は5つの州(Land) が置かれた連邦制で、旧西ドイツの連邦参議院にあたる参議院 (Landeskammer) も存在したが、1952年以降は14のBezirk(日本語では「県」と訳される、東ベルリンは除く)に再編されて参議院は廃止され、中央集権化が進められた。
ドレスデン県(Bezirk Dresden、県都はドレスデン)
カール=マルクス=シュタット県(Bezirk Karl-Marx-Stadt、県都はカール=マルクス=シュタット)
ライプツィヒ県(Bezirk Leipzig、県都はライプツィヒ)
ゲーラ県(Bezirk Gera、県都はゲーラ)
エアフルト県(Bezirk Erfurt、県都はエアフルト)
ズール県(Bezirk Suhl、県都はズール)
ハレ県(Bezirk Halle、県都はハレ)
マクデブルク県(Bezirk Magdeburg、県都はマクデブルク)
コトブス県(Bezirk Cottbus、県都はコトブス)
ポツダム県(Bezirk Potsdam、県都はポツダム)
フランクフルト県(Bezirk Frankfurt (Oder)、県都はフランクフルト・アン・デア・オーダー)
ノイブランデンブルク県(Bezirk Neubrandenburg、県都はノイブランデンブルク)
シュヴェリーン県(Bezirk Schwerin、県都はシュヴェリーン)
ロストック県(Bezirk Rostock、県都はロストック)
1990年7月23日に人民議会によって州の復活が決定し、以下の5州が設置された。この5州を新5州、東ドイツ5州という。
ザクセン州
ブランデンブルク州
ザクセン=アンハルト州
メクレンブルク=フォアポンメルン州
テューリンゲン州
上記5州は、ドイツ基本法23条に基づいてドイツ連邦共和国に加入した。
ここでは、東ドイツを5つの地域(北部・中部・東ベルリン・南部・南西部)に分けて論じる。
ロストック県、シュヴェリーン県、ノイブランデンブルク県といった北部は農業地域であった。また、バルト海に面するロストック県では水産業も盛んだった。工業部門では、港湾都市ロストックで造船業がみられた。ロストックは、ソ連、東欧に輸出するための最も重要な貿易港でもあった。また、シュヴェリーンやノイブランデンブルクで金属加工、軽工業が発展していた。
マクデブルク県、ポツダム県、フランクフルト・アン・デア・オーダー県、コットブス県でも、農業が盛んであった。また、コットブス周辺は褐炭の最大生産地域であり、同県のエネルギー産業は東ドイツのエネルギー生産の約4割を支えていた。そのほか、アイゼンヒュッテンシュタットの鉄鋼コンビナートや、マクデブルクの機械製造工業などが発展していた。
工業、通信、サービス業などが盛んであった。シーメンスやAEGを受け継いで、電気・電子産業も発展した。
ドレスデン県、カール・マルクス・シュタット県、ライプツィヒ県、ハレ県といった南部は、東ドイツにおける工業地域であった。ハレ県では化学産業が盛んで、東ドイツにおける生産全体の4割程度を支えた。カール・マルクス・シュタット県では繊維産業が盛んで、東ドイツ全体の5割強を支えた。また、同県のツヴィッカウはトラバント(東ドイツの自動車)の生産で知られた。
エアフルト県、ゲーラ県、ズール県も東ドイツにおける工業地域であった。エアフルトとイエナにおける電子・光学産業や、アイゼナハの自動車産業が発展した。カールツァイスイエナ製プラネタリウム 兵庫県明石市 明石天文科学館
音楽・演劇・スポーツなどでは、「西ドイツを大きくリードする目覚しい成果が挙げられた」とされている。
音楽ではドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団などの伝統あるオーケストラが活動し、クルト・ザンデルリング、オトマール・スウィトナー、ヘルベルト・ケーゲル、クルト・マズアといった指揮者や演奏家が活躍していた。